気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『短くても伝わる文章のコツ』短い言葉で、ズバッと言いたいことが書けたらなぁ…その悩み、博報堂のスピーチライターが解決!

『短くても伝わる文章のコツ』短い言葉で、ズバッと言いたいことが書けたらなぁ…その悩み、博報堂のスピーチライターが解決!

『短くても伝わる文章のコツ』短い言葉で、ズバッと言いたいことが書けたらなぁ…その悩み、博報堂のスピーチライターが解決!

かんき出版より、ひきたよしあきさん著『博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ』が刊行されました。

 

伝わらない人ほど、長い文章を書く

短くても伝わる文章を書く。それを表現する力をつける。

これまでにも「要点」をまとめるための本は、たくさん出版されています。しかし、その多くは、短くまとめた結果、つまらない文章になっています。正しいけれど、つまらない。機械的に短くするならば、今やAIにまかせたほうが正確な文章になる時代です。

しかし、つまらなければせっかく書いた文章を読んでもらうことはできません。私たちが目指したいのは、「短くなっても、面白い。つい読んでみたくなる、人に話したくなるような文章」です。

著者は30年余り、広告会社、博報堂でコピーやCMをつくる仕事に携わってきました。1行で伝える。15秒、30秒で心と財布を揺り動かす仕事です。
さらに、政治家、企業や組織のトップなど、さまざまな得意先に代わってスピーチを書いたり、明治大学をはじめ多くの大学で「言葉の持つ力」や「広告コミュニケーションについての講義を担当しています。3年前からは「朝日小学生新聞」(朝日学生新聞社)で、小学生に向けたコラムも連載中。どの仕事も、やさしく、わかりやすく、さまざまな年代の人たちへ向けて文章を書くことが求められます。

 
以下で、「短くても伝わる文章のコツ」の実例を2つ取り上げます。

 

察してもらう文章を書かない

「本商品は、直射日光のあたる場所で保管すると、変色する恐れがあります」

よく見かける文章です。
なんとなく「直射日光のあたらない場所に保管すればいいのだな」とわかります。しかし、「恐れがあります」という曖昧な表現では、保存場所を変えるべきなのかよくわかりません。相手に察してもらう文章は誤解を生みます。ですから、本当に相手に動いてほしいのなら、

「本商品は、直射日光を避けて保管してください」

と、強く指示する必要があります。間違いなく行動させる意志が大切なのです。

人からの評価が怖くて文章が書けない、書くと「偉そうだ」と言われる…。それを避けようと努力をするうちに、文章がどんどん長くなり、支離滅裂になっていきます。

これを防ぐためには、本や書類、会議、商談の内容などの中から、要点を見つけ、正確に伝える「要約力」が必要になります。要約力は、短くても伝わる文章を書くための根幹となる力なのです。

 

「ジキル文」と「ハイド文」

著者は、二重人格を題材にした、ロバート・ルイス・スティーブソンの小説『ジキル博士とハイド氏』にならって、建て前を「ジキル文」、本音を「ハイド文」と分けるようにしています。
人から愛される文章は、この「ジキル文」と「ハイド文」のさじ加減によって決まります。

2016年、オバマ前アメリカ大統領が広島でスピーチをしました。その冒頭は、次の一文からはじまりました。

「71年前の明るく晴れ渡った朝、空から死神が舞い降り、世界は一変した」

美しい叙事詩のようです。
しかし本音は、その原爆を落とした国がアメリカであることを語りたくなかったのでしょう。言いたくないこと、言えないことを語らずに、世界の人を感動させる。天才スピーチライター、ベン・ローズ前大統領副補佐官の才能が遺憾なく発揮された「ハイド文」です。

もちろん、「ハイド文」は文学的な表現だけではありません。
例えば、「圧倒的に」「加速度的に」「100%」「絶対に」「必ず」など、威勢のいい言葉がちりばめられた文章があります。

このような文章を読むときには、こうした飾り言葉を塗りつぶしてから読んでみてください。一転して「できていない」「決まっていない」「進んでいない」といった部分が浮き彫りになります。
うまくいっていないことを隠したい「ハイドの気持ち」が、こうした偽りの威勢のよさになって出てくるのです。

文章力は、企画書や提案書、商品のPR文、メール、就活のエントリーシートなどのビジネスシーンだけでなく、SNSへの投稿や手紙などプライベートでも大いに役立ちます。

 
■本書のオススメポイント
・「接続詞」は方向指示器→67P
・いっきに書いた文章をいっきに削る→71P
・書き出しは『桃太郎』で→75P
・「早い話が」で、早く伝わる話にする→79P
・小学校4年生にも伝わる言葉を選ぶ→102P
・絵文字の代わりに「ラポート・トーク」を添える→123P
・「やんわり語」を使わない→128P
・文章をセンター合わせにする→137P
・文章の〝色〟で、風通しをチェックする→140P
・これからはカギカッコ文の時代になる→153P
・書く行為をイベントにしない→193P
・お詫び文では、お詫びできない→224P

 

本書の目次

第1章 文章力は「要約力」で決まる!

第2章 わかりやすい文章の“骨格”をつくる

第3章 ちょっとした工夫で読み手の印象は劇的に変わる

第4章 スピーチライター流 文章力を磨くトレーニング

第5章 ケース別 相手の心を動かす文章の書き方

 

ひきたよしあきさん プロフィール

著者のひきた よしあきさんは、1984年、早稲田大学法学部卒。博報堂スピーチライター、クリエイティブプロデューサー。

学生時代より「早稲田文学」学生編集委員。NHK『クイズ面白ゼミナール』クイズ制作などで活躍。1984年、博報堂に入社し、CMプランナー、クリエイティブディレクターとして数々のCM作品を手がける。

その後、おもに行政の仕事を担当するようになり、現在では、政治、行政、大手企業などのスピーチライターを務めている。

ひきたさんの書くスピーチは、依頼者の発言の要点を見事にとらえ、人の心を動かすと、多くのエグゼクティブから絶大な信頼を得ている。

また、明治大学、慶應義塾大学、日本大学などで、「広告コミュニケーション」「日本語のもつ潜在的なちから」をテーマに講義や講演を行うほか、「朝日小学生新聞」に長年コラムを寄稿するなど、若者に日本語の潜在能力や素晴らしさ、コミュニケーションの重要性を伝えている。

著書に『大勢の中のあなたへ』『机の前に貼る一枚』(ともに、朝日学生新聞社)、『あなたは言葉でできている』(実業之日本社)などがある。

 

博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ
「何から書いていいのかわからない」「どう書けば伝わるのかわからない」という、文章に関する悩みを解決するコツが満載!
企画書、提案書、メール、エントリーシート、SNS……。仕事でも、プライベートでも短い文章を書く機会は多いもの。
しかし、限られた字数のなかで読み手に伝わる文章を書くのはなかなか難しいものです。
また、SNSが発達するにつれ、炎上、クレーム、批判を恐れるあまり、あえて言いたいことをぼかし、曖昧に伝える文章も増えています。
こういった迷いが生じると、文章は長くなり、どんどん伝わりにくくなってしまいます。
本書は、博報堂でスピーチライター、コピーライターとして活躍するかたわら、大学などで「言葉の持つ力」について教えている、言葉のスペシャリストが、短くても伝わる、そして読み手に「面白い! 」と思わせる文章の書き方を、ていねいに解説していきます。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です