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『医者の死生観』名医20人が「いのち」の本音を吐露 命を救う仕事だからこそ、「生」と「死」をこう考える

『医者の死生観』名医20人が「いのち」の本音を吐露 命を救う仕事だからこそ、「生」と「死」をこう考える

『医者の死生観』名医20人が「いのち」の本音を吐露 命を救う仕事だからこそ、「生」と「死」をこう考える

朝日新聞出版より、 医療ジャーナリスト・梶葉子さん著『医者の死生観 名医が語る「いのち」の終わり』が刊行されました。

 

「いのちが終わる」その時、何を思い、何を感じるだろうか――。

『医者の死生観 名医が語る「いのち」の終わり』では、生と死を間近で見続けてきた20人の医師が、自身の「死生観」を語っています。

臨床現場で日々、生死の境をさまよう患者を相手にしている医師にとって、死は、決して非日常のことではありません。
命を救うことが仕事であるからこそ、救えた患者だけでなく、力及ばず亡くなっていく患者にも正面から向き合わなければならず、死は否応なく彼らの日常に組み込まれていきます。

そんな医師たちは、死というものをどう捉えているのだろうか。著者が、それを知りたい、と強く思ったことが、この本の発端になっています。

 

月刊誌『メディカル朝日』で連載の「私の死生観 ~高齢・多死社会へのプロローグ」を書籍化

『医者の死生観 名医が語る「いのち」の終わり』は、2015年4月から2016年11月まで20回にわたり、医療従事者向け月刊誌『メディカル朝日』(朝日新聞出版)誌上で「私の死生観 ~高齢・多死社会へのプロローグ」と題して連載された記事をまとめたものです。

救急や外科手術、がんや難病、感染症、看取りを含む在宅医療、ホスピスなど、死に直面することが避けられない現場で日々の診療を行っている医師たちに、現在の仕事や人生観、自身の死、そして死に対する様々な想い(死生観)をインタビューし、その語り口を活かす形で記述しました。

主なタイトルは、次の通りです(敬称略)。

●人はみんな、自分が死ぬと思ってるだろうか?
濱邊祐一/東京都立墨東病院高度救命救急センター 部長

●自分が今生きているのはたまたま、幸運としか言いようがない
大津秀一/東邦大学医療センター大森病院 緩和ケアセンター センター長

●死んだら、きれいさっぱり、跡形もないほうがいい
荒井保明/国立がん研究センター 理事長特任補佐/同センター中央病院放射線診断科 科長/IVRセンター センター長

●死ぬことと生きることは、常にペアで考えなければいけない
阿南英明/藤沢市民病院 診療部長/救命救急センター センター長

●人生には必ず、幕引きがある
林 寛之/福井大学医学部附属病院 救急科・総合診療部 教授

●死は、誰もが乗り越え、ステップを踏んでいくもの
石木愛子/東北大学加齢医学研究所脳科学研究部門老年医学分野/東北大学病院 加齢・老年病科 助教

●人は死に方を選べない。ジタバタせず自然に任せた方がいい
山王直子/山王クリニック品川(東京都港区)院長

●どんな状況でも、死を考えるのではなく生を作る
天野 篤/順天堂大学医学部附属順天堂医院 院長/順天堂大学医学部心臓血管外科 教授

●最もつらいのは、道半ばでの死
加藤友朗/コロンビア大学ニューヨーク・プレスビテリアン病院外科 教授

 
本書で医師たちが語る様々な死生観は、今後、超高齢・多死社会を生きていかざるを得ない私たちへの、大切な指針とも励ましともなるのではないでしょうか。

 

医者の死生観 名医が語る「いのち」の終わり
「いのちが終わる」その時、何を思い、何を感じるだろうか。
生と死を間近で見続けてきた医師が、自身の「死生観」を語る。
名医20人から紡ぎ出される言葉のすべては、来たる多死社会へのプロローグ。
読み終えれば心が熱く、しかし軽くなる一冊。

 


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