『デラシネの時代』「漂流者(デラシネ)の自覚」が不安の時代を生き抜く力になる!
KADOKAWAより、五木寛之さん著『デラシネの時代』(角川新書)が刊行されました。
五木流生き方の原点にして集大成!
「漂流者(デラシネ)の自覚」が、不安の時代を生き抜く力になる。
「デラシネ」という言葉は「故郷を捨てた人々」として否定的に語られてきました。
ですが、社会に根差していた当たり前が日々変わる時代に生きる私たちに必要なのは、自らを「デラシネ」――根なし草として社会に漂流する存在である――と自覚することではないか。
『大河の一滴』『下山の思想』など、大きな時代の変化のなかでどう生きるかを考え続けてきた作家が、自らの朝鮮半島からの引き揚げ体験を引きながら、絶対的なものが融解する時代を生き抜くヒントを提示します。
本書の目次
第一章 難民の原体験
第二章 「新国家主義」と越境者
第三章 デラシネの思想
第四章 異端の意義
第五章 揺れてこそ人間
第六章 動的な人間観
第七章 直観を信じる
第八章 「病む力」を育む
第九章 時には涙を流す
第十章 愁いの効用
五木寛之さん プロフィール
著者の五木寛之(いつき・ひろゆき)さんは、1932年福岡県生まれ。作家。
生後まもなく朝鮮半島にわたり、1947年に引き揚げる。1952年早稲田大学第一文学部露文科入学。1957年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、1966年に『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞を受賞。
1967年に『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、1976年に『青春の門』(筑豊編ほか)で吉川英治文学賞を受賞。また英文版『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。2002年に菊池寛賞を受賞。2010年に刊行された『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞。
デラシネの時代 (角川新書)
社会に根差していた当たり前が日々変わる時代に生きる私たちに必要なのは、自らを「デラシネ」―根なし草として社会に漂流する存在である―と自覚することではないか。五木流生き方の原点にして集大成。
社会に根差していた当たり前が日々変わる時代に生きる私たちに必要なのは、自らを「デラシネ」―根なし草として社会に漂流する存在である―と自覚することではないか。五木流生き方の原点にして集大成。