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『広告をやめた企業は、どうやって売り上げをあげているのか。』「ポスト広告時代」に求められる企業コミュニケーションとは

『広告をやめた企業は、どうやって売り上げをあげているのか。』来たるべき「ポスト広告時代」に求められる企業コミュニケーションとは

『広告をやめた企業は、どうやって売り上げをあげているのか。』来たるべき「ポスト広告時代」に求められる企業コミュニケーションとは

インプレスより、太田滋さん著『広告をやめた企業は、どうやって売り上げをあげているのか。』が刊行されました。

 

「ボンカレー」復活の仕掛け人が、消費のメカニズム、企業コミュニケーションのあり方を解説

大塚食品「ボンカレー」がテレビCMから撤退し、広告宣伝費を6割削減して売り上げを伸ばしたり(※1)、森永乳業「ピノ」がテレビCM出稿を控えて、イベントを中心にしたプロモーションに切り換えたり(※2)……と、昨今の経済界では、広告出稿を手控える企業が目立ちはじめています。

しかし、広告をやめたとして、企業は生活者にどのようにアプローチし、売り上げにつなげていけばいいのか──。本書は、そのために必要な「企業コミュニケーションの要件」を、社会構造や文化的背景をふまえつつ読み解いて提示。
これまでマーケティングの世界で消費心理の基本原則とされてきた「AIDMA」や「AISAS」に代わる新しい消費心理モデル「PLSA」を提唱するなど、“1億総スマホ時代”といわれる現代ならではの消費のメカニズムおよび企業コミュニケーションのあり方をわかりやすく解き明かしています。

※1「ボンカレー、広告宣伝費6割減でも売上増」(日経ビジネスオンライン、2016年7月8日掲載)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/062200048/070500008/

※2「ピノがCMをやめた理由」(毎日新聞、2017年7月7日掲載)
https://mainichi.jp/articles/20170707/k00/00m/020/078000c/

著者は、先述の「ボンカレー」復活の仕掛け人でもあるビルコム株式会社の太田滋さん。デジタル領域にとくに強みを持つPR会社として数々の実績を残し、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(※3)をはじめとした世界的なアワードの受賞歴をもつ太田さんならではの「ポスト広告時代」のコミュニケーション論です。

※3 カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル……南フランスのカンヌで毎年開催されている世界的な広告賞の祭典。旧カンヌ国際広告祭。

ソーシャルメディア時代の消費心理モデル「PLSA」。

ソーシャルメディア時代の消費心理モデル「PLSA」。

「PLSA」モデルを動かすシャンパンタワー型コミュニケーション戦略。

「PLSA」モデルを動かすシャンパンタワー型コミュニケーション戦略。

 

本書の目次

はじめに どうして「ちがい」が生まれたのか

第1章 なぜ「広告をやめたい企業」が増えているのか

第2章 広告は本当に効かなくなったのか

第3章 広告に代わる「つぎのコミュニケーション」

第4章 広告をやめた企業はこうやって売り上げをあげる

第5章 科学を武器にしたPR的コミュニケーションの可能性

おわりに 「信頼」が競争軸になる時代

 

太田滋さん プロフィール

著者の太田滋(おおた・しげる)さんは、ビルコム株式会社 代表取締役 兼 CEO。

1976年生まれ。オーストリア共和国ウィーン出身。経営管理修士(MBA)。Stanford-NUS Executive Program in International Management修了。

株式会社アイ・エム・ジェイ、ソースネクスト株式会社を経て、2003年にビルコム株式会社を創業。デジタル領域にとくに強みをもつPR会社として注目される。WOMマーケティング協議会理事長(2009~2011年)、総務省「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」構成員(2010年)、日本インタラクティブ広告協会「ネイティブアド研究会」主査(2014年)、同「ネイティブ広告部会」推進メンバー(2015年)、同「ネイティブ広告部会」事例研究分科会リーダー(2016年)などを歴任。

青山学院大学大学院国際マネジメント研究科博士課程に在籍中。著書に『WebPRのしかけ方』(インプレス)がある。

 

広告をやめた企業は、どうやって売り上げをあげているのか。
CMをやめて2年で売り上げ130パーセントに。
あの“国民的ブランド”復活のしかけ人が語る「ポスト広告時代」のコミュニケーション論。

広告がかつてのようには効かなくなった。
かけた費用に見合うだけの効果が得られなくなった。
広告の炎上がおそろしい──。
企業の担当者が広告にアタマを抱えるいまの状況は、なぜ起こっているのか。
そんななかで企業は、どのように生活者に働きかけていけばいいのか。

著者であるビルコムの太田滋氏は、現代の生活者の価値観や行動をつぶさに分析したうえで、

・企業からの発信ではないこと
・演出がないこと
・マイクロコンテキストをふまえていること

の3つが大切だと指摘します。
そして、その条件を満たしたところにこそ、広告に代わる「つぎのコミュニケーション」があると説きます。

歴史ある国民的食品ブランドを復活に導いたり、高い技術に支えられてはいたものの知名度ゼロだったホーロー鍋を短期間のうちに「15ヶ月待ち」の予約状態にもちこんだりと、広告をつかわずに数々の企業の売り上げをあげてきた筆者が、その知見をまとめた1冊です。

 


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