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『僕たちはファッションの力で世界を変える』「世界一のアルパカセーター」と新しいビジネススタイルをつくりあげた軌跡

『僕たちはファッションの力で世界を変える』「世界一のアルパカセーター」と新しいビジネススタイルをつくりあげた軌跡

『僕たちはファッションの力で世界を変える』「世界一のアルパカセーター」と新しいビジネススタイルをつくりあげた軌跡

PHP研究所は、井上聡さん・井上清史さん共著『僕たちはファッションの力で世界を変える――ザ・イノウエ・ブラザーズという生き方』(取材・執筆:石井俊昭さん/発行:PHPエディターズ・グループ)を刊行しました。

本書は、ファッションブランド「ザ・イノウエ・ブラザーズ」を手がける井上聡さんと清史さんの初めての著書。ファッショニスタから同業者までが熱い視線とリスペクトを注いでやまない兄弟ユニットのルーツを明かし、「世界一のアルパカセーター」と新しいビジネススタイルをつくりあげた軌跡をたどるノンフィクションです。

 

スタンスは「誰かが不幸になる仕事なんて、したくない。」

ザ・イノウエ・ブラザーズは「生産過程で地球環境に大きな負荷をかけない」「生産者に不当な労働を強いない」という、エシカル(倫理的な)ファッションが信条です。

南米のアンデス地方で、環境にも肌にもやさしい最高のアルパカ繊維と出合った井上兄弟は、「誰かが不幸になる仕事なんて、したくない」というブレない思いを支えに、世界一のセーターをつくります。

現地コミュニティーに深く入り込み、中間マージンを省くダイレクトトレードも導入しました。この結果、アルパカ飼養の牧畜民には30%もの収入増をもたらし、消費者には高品質で適正価格の商品を提供することができたのです。

世界一のセーターをつくる、最高レベルのアルパカ産業に従事するという事実が働く民の誇りとなり、経済的自立を可能にする――井上兄弟のソーシャル・ビジネスが、少しずつ、しかし確実に社会を変えています。

2人の活動に魅せられ、彼らからの信頼も厚いファッションディレクターが約2年にわたって追跡したこの記録は、社会起業家を志す人はもちろん、ごく普通のビジネスマンからブラックな職場で働く人まで、すべての“社会人”を刺激するでしょう。自分に限界を感じたとき、何をしていいかわからないとき、手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

ファッション業界も注目

井上兄弟の活動には、ファッション関係者も注目・共感・賛同しています。本書の発刊にあたっては、設楽洋さん(ビームス社長)、皆川明さん(ミナ ペルホネン デザイナー)が、推薦の言葉を寄せています。

●勇気と希望、愛と信じる心をもった兄弟の冒険書であり、これこそが新時代のポジティブな生き方の提案書だ
 ――設楽洋さん

●世界の誰もが幸せを感じるものづくり これが本当のグローバルスタンダードだ
 ――皆川明さん

 

本書の目次

第1章 ザ・イノウエ・ブラザーズの誕生

第2章 ソーシャル・アントレプレナーの苦悩

第3章 差し込んだ希望の光

第4章 いかにして井上兄弟は生まれたか

第5章 迫られた決断

第6章 覚醒のとき

第7章 “ニュー・ラグジュアリー”という革命

第8章 “世界一”のアルパカセーターができるまで

第9章 終わらない旅

母の記憶:井上さつき

あのとき、あの瞬間:井上聡&清史

ふたりの羅針盤:偉人たちの言葉
現実を突き破る、17の箴言:井上聡&清史

 

著者プロフィール

■ザ・イノウエ・ブラザーズ
 写真左:井上聡(いのうえ・さとる)さん
 写真右:井上清史(いのうえ・きよし)さん

デンマークで生まれ育った日系二世兄弟、井上聡さん(1978年生まれ)と清史さん(1980年生まれ)によるファッションブランド。

2004年のブランド設立以来、生産の過程で地球環境に大きな負荷をかけない、生産者に不当な労働を強いない“エシカル(倫理的な)ファッション”を信条とし、春夏は東日本大震災で被災した縫製工場で生産するTシャツ、秋冬は南米アンデス地方の貧しい先住民たちと一緒につくったニットウェアを中心に展開する。

さまざまなプロジェクトを通して、世の中に責任ある生産方法に対する関心を生み出すことを目標にしている。聡さんはコペンハーゲンを拠点にグラフィックデザイナーとして、清史さんはロンドンでデザイナーとしても活動。そこで得た収入のほとんどを「ザ・イノウエ・ブラザーズ」の運営に費やす。

★URL:https://theinouebrothers.net/en

 
■取材・執筆者:石井俊昭(いしい・としあき)さん

1969年生まれ。青山学院大学卒業後、アシェット婦人画報社(現ハースト婦人画報社)などを経て、2000年にコンデナスト・ジャパン入社。『GQ JAPAN』編集部にてファッション・ディレクター、副編集長を務める。2014年に退社し、フリーランスとして独立。雑誌、WEB、カタログ制作などの編集・執筆などを行う。2016年よりリヴァー所属。

さまざまなメディアのクリエイティヴ・ディレクションや広告のコピーライティング、企業のブランディングなど、多岐にわたって活動中。

 

シンボルマークについて

カバーは、井上聡さんが鈴木清直さんとともにデザインしています。

(本文より):「ザ・イノウエ・ブラザーズ」が使用するボタンには、“団結”のシンボルである拳のマークが刻まれている。左手を突き上げ、右手で胸を押さえるポーズをアイコン化したものだ。これまで多くの革命の場で使われてきたその象徴的なマークには、彼らのブランドにかけるある想いが込められている。(中略)利潤追求のために大量生産を続けてきた結果、さまざまな矛盾や歪みが生じてしまった世の中を、自分たちの手で少しずつ変えていく。そして、このビジネスにかかわる人間を誰ひとり不幸にはしない。

 

僕たちはファッションの力で世界を変える ザ・イノウエ・ブラザーズという生き方
国籍や人種、宗教や信条を超えて、確固たるスタイルで自らを表現し、同時に自分たちのビジネスに関わる人すべてを幸せにしたい、という井上聡と井上清史。
「どこかで、誰かが不幸になるビジネスなんていらない」「僕たちはファッションの力で世界を変える」。
青臭い理想論とも捉えられがちな彼らの言葉ですが、ふたりは実際にこうした生き方を貫き、そのためには勇気と希望が必要だと語ります。
毎日の生活に追われ、夢見ることを忘れてしまったわたしたちに必要なのは、こんな“純粋で、真っ直ぐな”気持ちなのではないでしょうか?
本書には、井上兄弟から現代を生きる人たちへ向けた、「生き方・働き方・人生の捉え方」に関するポジティヴなメッセージが詰まっています。
新しい時代の生き方、働き方を模索するすべての人に読んでほしい一冊。
BEAMS社長 設楽洋氏、mina perhonenデザイナー 皆川 明氏推薦。

 


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