気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『デカルトの憂鬱』毎日の生活で困ったこと、立ち止まって考えてみたいことがあったらデカルトに訊け!

『デカルトの憂鬱』毎日の生活で困ったこと、立ち止まって考えてみたいことがあったらデカルトに訊け!

『デカルトの憂鬱』毎日の生活で困ったこと、立ち止まって考えてみたいことがあったらデカルトに訊け!

扶桑社より、津崎良典さん著『デカルトの憂鬱 ~マイナスの感情を確実に乗り越える方法~』が刊行されました。

『思考の整理学』の外山滋比古さんも「好奇心のまにまに知の世界を放浪。知的自由人も舌をまく一冊」と激賞の一冊です。

 

難問は分割せよ。悲しみは少しずつ解消せよ。変えるべきは自分の「思想」だ!

・「早とちり」と「思い込み」を回避せよ!
・驚かなくても驚きすぎてもいけない
・「知性」と「想像力」の酷使は「1日のごく僅かな時間」に
・悲しくなったら思い出すことを決めておく
・旅行に時を費やしすぎると浦島太郎になる!?
・自分の力ではどうにもならないことは諦めろ!……etc。

いわば“外交的なコミュ障”だったデカルトは「初志貫徹」と「臨機応変」を両立せよ! と説く――

新進気鋭のデカルト研究者による、「これまでにない哲学的人生指南書」が誕生しました!

 
悩みや心配、悲しみ、怒り、憎しみ、といったマイナスの感情を「確実」に乗り越えられる方法はないか――そう考えていたとき、著者はあまりにも有名なフレーズを思いだしました。
「われ思う、ゆれにわれあり」。

デカルトは、どのような「アドバイス」をしてくれるだろう? と想像したところが本書の出発点だそうです。

本書では、デカルトはいつも「方法に従う」/デカルトはときどき「誤る」/デカルトは冷静に「驚く」/デカルトは 意外と「休む」/デカルトは想像力で「癒す」/デカルトはいつか「死ぬ」/デカルトは自分のなかを「旅する」/デカルトはミツバチのように「本を読む」

……など、「デカルトは〇〇する」という身近な切り口で、さまざまなマイナスの状況にいかに対峙すべきか、「まったく新しい視点」から解き明かしてくれます。

たとえば、
「悲しみは、ある意味で第一のものであり、喜びよりも不可欠である。そして憎しみは愛よりも不可欠である」
「未練と後悔とを引き起こすのは優柔不断だけ」など、金言がもりだくさんです。

デカルトの教えとともに、極上の解説(エッセイ)が、わかりやすく読みやすい文体で記されています。

 

デカルトとは

1596年、最も綺麗なフランス語が話されていることで有名なトゥーレーヌ地方に誕生。当時、最先端の英才教育を受け、ポワチエ大学で法学士取得後は、軍職に就いたり、ヨーロッパ各地を遍歴したりと、異色のキャリアを積む。

その後、祖国フランスを捨て、オランダに移住してからは、人々との付き合いを最小限に控え、また私生児を一人もうけるも生涯独身を貫き、哲学史にいまも燦然と光輝く問題作を発表。ただし処女作『方法序説』の刊行は41歳のことで、不惑の年を過ぎていた。

その後は1650年に死ぬまで、数年おきに『省察』、『哲学の原理』そして『情念論』を発表。「われ思う、ゆえにわれあり」のフレーズで知られる哲学的思索のみならず、デカルト座標軸の考案や慣性の法則の定式化など近代科学の発展にも貢献。

晩年は、その才覚がヨーロッパ全土に響き渡るのみならず、知る人ぞ知るレズビアンでもあったスウェーデン女王クリスティナに招かれ、逡巡の後にストックホルムへと、迎えの軍艦に運ばれて移住。早朝の宮殿で始まる進講のために病に倒れ、客死。一説には暗殺されたとも言われ、その死因は今も謎に包まれている。

 

津崎良典さん プロフィール

著者の津崎良典(つざき・よしのり)さんは、1977年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部人文科学科卒業。大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。パリ第一大学哲学科博士課程修了、哲学博士号を取得。現在、筑波大学准教授。

筑波大学赴任時より「哲学の卒論指導」指名、連続首位を独走中。教室には、数学、生物学、化学、そして工学などの理系諸分野を専攻する学生までもが、「ご常連」として我が物顔で鎮座。
白熱のあまり超高速で進められる授業は、もはやメモすることさえ不可能で、学生はみなスマフォを机のうえにおいて録音しつつ受講。

共訳書に『デカルト全書簡集』第4巻(知泉書館)、『ライプニッツ著作集』第2期第2巻・第3巻(工作舎)、オリヴィエ・ブロック『唯物論』(白水社・文庫クセジュ)、ジャック・デリダ『哲学への権利』第2巻(みすず書房)がある。

 

デカルトの憂鬱  マイナスの感情を確実に乗り越える方法
ニーチェ、アドラー……そして次にくるのはデカルト!!

【!】難問は分割せよ。
【!】悲しみは少しずつ解消せよ。
変えるべきは自分の「思想」だ。

絶対的な「真理」を見出した近代哲学の祖が導くスペシャルな人生指南!

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です