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『魔邸』“神隠しの森”に建つ家で少年は恐怖に呑み込まれる――。真・<家三部作>の最後の一作、“最狂”の家ホラー

三津田信三さん:著『魔邸』カバー(イラスト:遠田志帆さん)

三津田信三さん:著『魔邸』カバー(イラスト:遠田志帆さん)

KADOKAWAは、三津田信三さん著『魔邸』(まてい)を刊行しました。

 

本格ミステリ大賞受賞作家の最新作! 『禍家』『凶宅』とともに真・<家三部作>を構成する“最狂”の家ホラー!

本作は2010年に『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞した著者の最新作です。本格ミステリ大賞受賞作を含む「刀城言耶」シリーズや、昨年映画化された『のぞきめ』など、著者はホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得てきました。

本作は、蛇蛇森(じゃじゃもり)と呼ばれる“神隠し”伝承のある森に建つ家で、少年が不気味な出来事に巻き込まれていくホラー小説です。“家”を舞台にしたホラー作品を多数刊行してきた著者の、真・<家三部作>を構成する最後の1冊でもあります。

著者が定めた<家三部作>のルールとは、

(1) 主人公が少年であること
(2) はじめて住む家が舞台であること
(3) 最後の一文まで怖いこと

です。

もともとは、角川ホラー文庫でも刊行されている『禍家』『凶宅』に、『災園』(光文社文庫)を加えて<家三部作>と呼んでいました。しかし『災園』は、少女が主人公のうえに某施設が舞台であることから、前述のルール(1)と(2)を満たせていませんでした。

そこで今回、真の<家三部作>の3作目として新たに書き下ろされたのが、本作『魔邸』です。
最後の一文まで怖い、ミステリ&ホラー小説をぜひお楽しみ下さい。

 

『魔邸』について

”神隠しの森”に建つ家で、少年は恐怖に呑み込まれる。“最狂”の家ホラー

作家だった実の父と死別し、母親の再婚とともに引っ越しを経験した小学6年生の優真。ある日、なじめずにいた義父の海外赴任が決まり、移住先が決まるまでのいっときを大好きな叔父と暮らすことになる。

しかし、叔父に連れられて訪れたその家は、”神隠し”の伝承がある森に建っていた。その家で過ごす最初の晩、何かが家の中を徘徊している気配を感じると、不気味な出来事が次々と優真に降りかかり――。

 

 

真・<家三部作>について

 
●『禍家』(まがや)

怪異が蠢く呪われた家で、少年を襲う惨劇とは!? “最恐”の家ホラー

12歳の少年・棟像貢太郎は、両親を事故で失い、東京郊外の家に越してきた。しかし、初めて見るはずの街並みと家になぜか既視感を覚えると、怪異が次々と貢太郎を襲い始める。ひたひたと憑いて来る足音、人喰いが蠢く森、這い寄る首無しの化物。得体の知れない恐怖に苛まれながらも、貢太郎は友達の生川礼奈とともに、怪異の根源を探り始める。やがて貢太郎が見舞われる、忌まわしい惨劇とは!?

 

 
●『凶宅』(きょうたく)
この山に棲んでいるモノが訪ねて来たよ――。“最凶”の家ホラー

山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。周りの家がどれも未完成でうち棄てられていることに厭な感覚を抱くと、暮らし始めて数日後、幼い妹が妙なことを口にする。この山に棲んでいるモノが、部屋に来たというのだ。それ以降、翔太は家の中で真っ黒な影を目撃するようになる。怪異から逃れるため、過去になにが起きたかを調べ始めた翔太は、前の住人の残した忌まわしい日記を見つけ――。

 

 

三津田信三さん プロフィール

著者の三津田信三(みつだ・しんぞう)さんは、奈良県出身。

編集者を経て、2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。2010年、『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。

主な作品に『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、映画化もされ話題を呼んだ『のぞきめ』、『黒面の狐』『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』『忌物堂鬼談』などがある。

 


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