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『できる人の人を動かす方法』50言語に翻訳された世界的ベストセラー“Rulesシリーズ”最新刊

『できる人の人を動かす方法』50言語に翻訳された世界的ベストセラー“Rulesシリーズ”最新刊

『できる人の人を動かす方法』50言語に翻訳された世界的ベストセラー“Rulesシリーズ”最新刊

2002年に英国で発売以来50言語に翻訳された世界的ベストセラー、リチャード・テンプラ―さんの”Rulesシリーズ”の最新刊『できる人の人を動かす方法』が、ディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

本書の主眼は、人を味方につけることです。それは、人を操ることだと思うかもしれませんが、そうではありません。本書で推奨している方法は、相手に害を与えるものではなく、むしろ、相手のためになるものです。

 

扱いが難しい人に忙しくしてもらう

扱いが難しい人にもいろいろなタイプがいますが、どんなタイプであれ、拒絶されるよりも大切にされたほうが、周りに面倒をかけることが少なくなります。

例えば、あなたは大きな展示会のチームリーダーとして準備をしているとしましょう。あなたが扱いにくいメンバーを避けていたら、その人は疎外されたと感じ、不満を募らせるはずです。その代わりに、例えばブースに展示する製品の管理をまかせれば、その人はチームの一員として認められていると感じることができます。

ここで大切なのは、能力が認められたから仕事をまかされたのだと、彼らに感じてもらうことです。経験豊富で段取りがいい、こまかいことによく気がつくと言って長所を指摘し、だからまかせるのだと伝えます。

彼らが自分の仕事に誇りを持ち、喜んで働いていれば、他のメンバーもずいぶん楽になります。問題のメンバーが忙しくしていれば、残りのメンバーは安心してのびのびと働けます。その結果、チームの結束が強まり、さらにいい仕事ができるようになるのです。問題のメンバーも、チームに貢献した体験をすれば、次からはもう少し協力的になるかもしれません。

 

建設的に批判する

人を批判するときは細心の注意が必要です。批判する前にするべき最初のステップは、本当に批判する必要があるのか確認すること。まず、一歩引いて全体像を眺めてみます。批判するのが正しいときもたしかにありますが、一方で何も言わないほうが良かったり、タイミングが今ではないというケースもあります。

例えば、午後に大きなプレゼンを控えている人に「一からやり直せ」と言ってはいけません。相手が自己嫌悪に陥るようなことを言っても、あなたが得るものは何もありません。

批判するときの一般的なルールは、ネガティブなことを言う前に、ポジティブなコメントをする。そして最後もポジティブなコメントで締めるということ。

例えば「ビジネスモデルがすばらしいと思う。財務計画はもう少し詳しいほうがいいかな。特にキャッシュフローの予測がね……」と言ってから、最後に「でも顧客プロファイリングはよくできている。さすがだね」というコメントで締める。批判されるのが好きな人などいません。もちろん、誰でも向上心はあって、そのために批判を受ける必要もあるのですが、それでも批判の言葉を聞くのは辛いもの。

そこであなたにできるのは、相手を具体的に褒めること。そして批判するときは、個人攻撃にならないように注意することです。

例えば、「もっと大きな声を出せ」と言う代わりに「後ろの席は声が届きにくいんだ」と言う。「きみのレポートはわかりにくかったよ」と言うのではなく「フォントは1種類にしたほうが読みやすいんだ」と言う。本当に役に立つポジティブなフィードバックをもらったと相手が感じたのなら、あなたの批判は成功です。

 

本書の構成

1章 人間を理解する31のルール
・相手の事情を理解する
・みんなが同じである必要なはい……etc.

2章 人を助ける30のルール
・ただ話を聞けばいい
・自分の限界を知る……etc.

3章 人を味方につける30のルール
・忠誠心は一方通行ではない
・からっぽのお世辞を言わない……etc.

4章 難しい人と付き合う21のルール
・不安は不信感につながる
・人は利益のある話を聞く

 

リチャード・テンプラーさん プロフィール

著者のリチャード・テンプラー (Richard Templar)さんは、旅行代理店、スーパーマーケットチェーン、レストラン、カジノ、大学自治会など、幅広い分野で30年を超えるマネジャー経験を持つ。

2003年に出版社White Ladder Pressを創設。わずか4年で「イギリスで最も成功した出版社」と呼ばれるまでに育て上げた。Ruleシリーズは50言語で翻訳される世界的ベストセラーになっている。

著書に『できる人の仕事のしかた』『できる人の人生のルール』『上司のルール』『上手な愛し方』『できる人の自分を超える方法』『賢い人のシンプル節約術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

 

できる人の人を動かす方法
50ヶ国以上で読まれている世界的ベストセラー
英語版170万部突破。日本語版30万部突破。
現在、世界50言語で翻訳されている“Rules”シリーズの最新刊。
人を味方につけ、難しい人とうまくやる「世界基準の行動原則100」。

 
■「はじめに」より
私はこれまでにたくさんのルールについて書いてきた。
これらのルールは、私自身の人間観察から生まれた、幸せと成功を実現する確実な法則だ。その数は全シリーズを合わせると数百にもなる。
現在、これらのルールは、世界五十ヶ国を超える国の読者に、幸せと成功を手にいれる法則として役立てていただいている。
ルールには、行動原則もあれば、実行すべきこともある。さらには、ものの見方や考え方についてのルールもある。
これらを自分自身のものとして、日々の習慣に取り入れられれば、最高の人生を実現する可能性は飛躍的に高まるはずだ。

しかし、ここで白状しなければならない。
これまでの私のルールには、欠点があった。それは「他人の存在」だ。

自分の思考や行動を完璧にコントロールしても、あるいは、完璧な計画を立てても、他人にすべてを狂わされる危険はつねにある。
当然だが、他人はあなたではない。他人を思い通りに動かすことは、誰にもできない。それでも、幸せと成功を手に入れられた人は、周囲の人に恵まれていたのかもしれない。
そこで本書の出番になる。
本書を読めば、他人を動かすのは、実はそれほど難しくないということがわかる。他人に効果的に働きかけることで、自分にとっても相手にとっても利益になる行動をさせることは十分に可能だ。

今までの人生をふり返り、いちばん楽しかった経験を思い出してみよう。それはたいてい、誰か他人と息が合って、最高の共同作業ができた瞬間であるはずだ。
つまり、他人にいい人生を送ってもらうほど、自分もさらにいい人生が送れる――これが人間という社会的動物の真実だ。

 


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