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『アウトロー俳句』「新宿歌舞伎町俳句一家・屍派」初の句集 朝日新聞「ひと」欄掲載で話題、NHK『ハートネットTV』でも特集

『アウトロー俳句』「新宿歌舞伎町俳句一家・屍派」初の句集 朝日新聞「ひと」欄掲載で話題、NHK『ハートネットTV』でも特集

『アウトロー俳句』「新宿歌舞伎町俳句一家・屍派」初の句集 朝日新聞「ひと」欄掲載で話題、NHK『ハートネットTV』でも特集

北大路翼さん編『新宿歌舞伎町一家「屍派」 アウトロー俳句』が河出書房新社より刊行されました。

 

気鋭の俳人が束ねる“アウトロー”たちの珠玉の108句

歌舞伎町の路地の奥、現代芸術家の会田誠さんから引き継いだ「砂の城」を拠点に屍派を束ねるのが本書の編者・北大路翼さん。昼は会社員として働きつつ、句集『天使の涎』で第7回田中裕明賞を受賞した気鋭の俳人です。

屍派に集まるメンバーは元ホスト、バーテンダー、女装家、鬱病・依存症患者、ニートなど、行き場をなくした“はみ出し者(アウトロー)”たち。「生きづらさ」を抱える彼らが夜な夜な砂の城で詠み続ける型破りな俳句は、切なさ、やりきれなさの感情がまじり合った、不思議な魅力にあふれています。

本書では、屍派家元の北大路翼さんと、そのメンバーが詠んだ2000句以上のなかから珠玉の108句を選びだし、屍派にまつわるストーリーをまじえて紹介しています。

撮影:秋澤玲央さん

撮影:秋澤玲央さん

 

『新宿歌舞伎町一家「屍派」 アウトロー俳句』の内容

風俗店、キャバクラ、ホストクラブが立ち並ぶ、新宿歌舞伎町。
欲望が渦巻き、人々は騙し合う。勝者になれば王のごとく振る舞い、敗者は静かに街を去っていく。
そんな歌舞伎町の路地の奥で、やりきれない思いを俳句に載せて詠み明かす人たちがいる。
元ホスト、バーテンダー、女装家、鬱病・依存症患者、ニート……。“はみ出し者”ばかりだ。
これは、新宿のアウトローたちが贈る、不寛容な時代に疲れたあなたのためのアンソロジー(句集)です――。

 
軽トラで持つていかれたぬひぐるみ

キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事

この毛布ぢゃないときつと眠れない

一番えらいのは伊達巻を考へた人

駐車場雪に土下座の跡残る

春一番次は裁判所で会はう

春の風邪キスをしてもうつらない

蒲公英は倒れてゐることが多い

ウーロンハイたった一人が愛せない

六本木ヒルズに行つたことがある

 

本書の目次

1 厳冬

2 春寒

3 炎天

4 秋雨

屍派ストーリー
新宿コマ劇場が消え、屍派が生まれる/歌舞伎町で俳句を詠む理由/屍派は「人間再生工場」/北大路翼とは何者なのか

 

新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」 アウトロー俳句
NHK「ハートネットTV」で紹介され大反響!
新宿歌舞伎町の片隅で俳句を詠む集団、屍(しかばね)派による待望のアンソロジー!!

 
■著者について
北大路翼(きたおおじ・つばさ)

新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」家元。砂の城城主
1978年生まれ。小学5年生より句作を開始。
2011年、作家・石丸元章と出会い、屍派を結成。
2012年、芸術公民館を現代美術家・会田誠から引き継ぎ、「砂の城」と改称。
句集に『天使の涎』(邑書林、第7回田中裕明賞)、『時の瘡蓋』(ふらんす堂)がある。
屍派の活動はNHKハートネットTVでも取り上げられ、大きな反響を呼んだ。

 


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