『天才棋士 加藤一二三 挑み続ける人生』ライバルたちとの勝負や人生、天才論、そして挑戦を支えてくれた家族のこと
日本実業出版社より、「ひふみん」こと加藤一二三九段の著書『天才棋士 加藤一二三 挑み続ける人生』が刊行されました。
ひふみん引退後初の本格的著書!
2017年6月20日の対局を最後に、棋士としての現役生活から引退した、「ひふみん」こと加藤一二三九段。
その将棋人生で数々の伝説を残してきた加藤九段が引退後初めて本格的に著したのが、新刊『天才棋士 加藤一二三 挑み続ける人生』です。14歳での棋士デビュー以来、63年に渡って繰り広げてきた名勝負や棋士としての人生、支えてくれた家族への想い、そして終わることのない自らの「挑戦」について大いに語っています。
将棋界の枠におさまらない「天才」のすべて
本書で加藤九段は、大山康治十五世名人や中原誠十六世名人といったライバルとの激闘や、羽生善治棋聖、藤井聡太四段など現役棋士たちとの対戦や交流についてなど、あまり知られていない将棋界でのエピソードを披露しています。
しかし、本書で語られるのはそればかりではありません。「神武以来(このかた)の天才」と呼ばれたひふみん自らが考える「天才論」や、趣味にとどまらないクラシック音楽とのかかわり、近年のテレビでの活躍で感じたこと、そして妻と子どもへの深い愛情──。棋士「加藤一二三」と人気者「ひふみん」のすべてが明らかになる一冊です。
加藤一二三さん プロフィール
著者の加藤一二三(かとう・ひふみ)さんは、1940年1月1日福岡県嘉麻市生まれ。将棋棋士。九段。第40期名人。仙台白百合女子大学客員教授。
2017年6月20日、77歳で引退した現役最年長棋士(当時)。現役期間は最長不倒の63年。1954年、14歳で当時史上最年少の中学生プロ棋士となる。この記録は藤井四段に破られるまでは62年間ずっと破られていなかった。元祖天才中学生棋士。「神武以来(このかた)の天才」と呼ばれる。居飛車の本格派として妥協のない棋風に特徴がある。
1958年、史上最速でプロ棋士最高峰のA級八段に昇段。1982年、名人位に就く。タイトル獲得は名人1期、棋王2期など通算8期、棋戦優勝23回。公式戦対局数は2505局で歴代1位。勝ち数は大山康晴十五世名人、羽生善治二冠(2017年9月現在)に続いて1324勝で3位、負け数は1180敗で歴代1位(残り1局は持将棋=引き分け)。
敬虔なキリスト教信者(カトリック)としても知られ、1986年、ローマ法王から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を受章。2000年、紫綬褒章を受章。バラエティ番組にも出演し、「ひふみん」の愛称でお茶の間の人気者になっている。2017年9月、アーティスト名・大天才ひふみんとして「ひふみんアイ」で歌手デビューを果たした。
本当にすごい!「ひふみん」のおもな記録
・14歳7ヵ月でのプロ(四段)入りは史上2位(1位は藤井聡太の14歳2ヵ月)
・18歳3ヵ月での八段昇段は史上1位
・通算対局数 1位:2505局(2位は大山康晴の2214局)
・通算勝利数 3位:1324勝(1位は大山康晴の1433勝)
・通算敗戦数 1位:1180敗
・最高齢勝利 77歳0ヵ月(2017年1月20日対飯島英治戦)
・最高齢対局 77歳5か月(2017年6月20日対高野智史戦)
・最長現役勤続年数 62年10ヶ月
本書の章立て
プロローグ 天才論そして挑戦の人生
第1章 最後の最後まで挑戦しつづけた棋士人生
第2章 棋士としての挑戦
第3章 プロとして本物を求め続ける
第4章 人生の挑戦に終わりはない……生涯現役宣言
終章 感謝の念があればこそ
将棋の戦法解説(四間飛車vs棒銀、相掛かり戦法、矢倉戦法、筋違い角戦法)
加藤流 盤上この妙手!
★将棋界のレジェンド棋士、加藤一二三九段が、引退後に語り下ろした一冊! ★
?63年間に渡り、棋士として「挑戦」を続けてきた著者が、勝負、人生、そして家族について、自身の考え方を語り尽くします。
将棋の対局経験や付き会いのあった著名人とのエピソードなどを交えて話す、渾身の一冊です!
★レジェンド加藤九段は、“ひふみん”としてお茶の間で大人気! ! ★
著者は、敬虔なキリスト教信者(カトリック)としても知られ、1986年、ローマ法王から聖シルベストロ教皇騎士団勲章を受章。2000年、紫綬褒章を受章。
バラエティ番組などにも出演し、「ひふみん」の愛称でお茶の間の人気者になって将棋界の人気を牽引しています。
★数々の記録を打ち立ててきた、将棋界の伝説(レジェンド)の棋士! ★
著者はこれまで数々の偉業を成し遂げてきました。
史上初の中学生プロ棋士となり、デビュー後4年連続で昇級をして18歳でA級八段という記録を樹立。「神武以来(このかた)の天才」と呼ばれました。
藤井四段のデビュー戦が「62歳6ヶ月差対決」と話題を呼んだのも記憶に新しいところです。
現役最長の棋士(当時)として、公式戦対局数は史上初2500超え、勝ち数歴代3位、敗戦数歴代1位。最高齢現役、最高齢勝利、最高齢対局、現役勤続年数などは歴代1位。
1950年代、60年代、70年代、80年代、90年代、2000年代と、各年代で順位戦最高峰A級に在籍した唯一の棋士です。
実力名人制が導入されてから名人になった棋士12人のうち、自身を除く11人全員と対戦した、あらゆる世代のトップ棋士の実力を知る唯一の棋士でもあります。
本書は、そんな加藤一二三九段のすべてがつまった一冊です!