『ばっちゃん ~子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ~』NHKスペシャルを書籍化

『ばっちゃん ~子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ~』NHKスペシャルを書籍化
扶桑社より、大反響を呼んだNHKスペシャル『ばっちゃん ~子どもたちの立ち直る居場所~』を書籍化した、伊集院要さん著『ばっちゃん ~子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ~』が刊行されました。
「ばっちゃん」こと中本忠子さんを、ひとは「広島のマザー・テレサ」と呼ぶ
行き場のない子どもたちのため、40年にわたって自宅を開放し、毎日無償で手料理を振る舞い続けた「ばっちゃん」こと中本忠子さん(83歳)。ひとはばっちゃんを「広島のマザー・テレサ」と呼びます。
広島市・基町の「ばっちゃん」こと中本忠子さん(現在83歳)。元保護司。
保護司とは、保護観察官とともに、非行に走った子どもたちの生活指導や更生の手助けをするボランティアですが、中本さんは、万引きやカツアゲ、暴走行為など、非行に走る子どもたちの中に、満足に食事をしていない子どもが多いことに気づきます。
「シンナーを吸っている間だけお腹が空いていることを忘れられる」
ある一人の少年の言葉をきっかけに、中本さんは無償で子どもたちに手料理を振る舞うようになりました。1日3升の米を炊き、ご飯を食べていない友だちや両親の分まで弁当を持たせます。
365日24時間、30年以上にわたって自宅を開放し、子どもたちを受け止め続けました。
大人を信じない子どもたちが、中本さんにだけは心をひらき、「ばっちゃん」と呼び慕います。更生した子どもは30年で200人以上になります。
なぜ中本さんは、これほど大変なことを続けてこられたのか。
「子どもの顔を見よったらね、せんにゃおれんようになる」
ばっちゃんの活動を8年間にわたって追い続けたNHKディレクターが、子どもたちの置かれた状況や非行に走る背景、子どもたちがやっとの思いで発した言葉やばっちゃんの行動を参考にしながら、「子どもたちの居場所」について考えます。
本書の目次
第1章 いろんな“はじまり“
取材のはじまり
はじめての保護観察所
はじめて出会った少年
保護司のはじまり
愛称“ばっちゃん”のはじまり
第2章 子どもたちが生きている世界
威嚇する子どもたち
「普通」が置き換わっていく家
父ちゃんはヤクザ
外国で育った親、日本しか知らない子
少年院に入るということ ……ほか
第3章 子どもにとどく“声”とは
大人嫌い
「善」「悪」の階調(グラデーション)
相づちの妙
感動なくして更生なし
感動の場面は撮れない ……ほか
第4章 なぜ続けてこられたのか?
伊集院 要 × ばっちゃん(中本忠子さん)
第5章 罪を犯した者の居場所
唯一気にしている数字
「排除する社会」の危険
再犯率の低いノルウェー
たとえ裏切られたとしても
残念ながら正解はない ……ほか
著者プロフィール
■伊集院要(いじゅういん・よう)さん
1978年、宮崎県小林市生まれ。新潟大学農学部卒業後、番組制作会社、フリーを経て、2009年NHKに中途入局。広島放送局放送部、制作局文化・福祉番組部を経て、現在、仙台放送局放送部デスク。
福祉ネットワーク『心を映す連続画』でヤングクリエーター賞、ふるさと発スペシャル『ばっちゃん引退』で放送文化基金賞、ゆふいん文化・記録映画祭松川賞受賞。その他、ハートネットTV、NHKスペシャル『見えず聞こえずとも』などを制作。
■中本忠子(なかもと・ちかこ)さん
1934年、広島県江田島市生まれ。1980年保護司に就任。
お腹を空かせて万引きなどの犯罪に手を染める子どもたちの存在を知り、以来40年にわたって自宅である市営住宅・基町アパートの1室を毎日開放し、無償で食事を提供する。保護司引退後も活動を継続し、2015年にNPO法人「食べて語ろう会」を設立。同法人の理事長を務める。
2014年に法務省保護局長特別感謝状受賞。2015年に社会貢献支援者表彰を受賞。
ばっちゃん ~子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ~行き場のない子どもたちのため、40年にわたって自宅を開放し、毎日無償で手料理を振る舞い続けた「ばっちゃん」こと中本忠子さん(83歳)。ひとはばっちゃんを「広島のマザー・テレサ」と呼ぶ。「大人は信用できない」と口をそろえる子どもたちが、なぜ「ばっちゃんだけは信用できる」のか。365日24時間、子どもたちを受け止め続ける「ばっちゃん」。広島に赴任してから、ばっちゃんを8年間追い続けたNHKディレクターが、子どもたちの置かれた状況、ばっちゃんの子どもたちへの接し方、その言葉や行動をつまびらかに記す。









