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第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作『悪い夏』 生きづらい社会を克明に描く迫真の犯罪小説

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作『悪い夏』 「いつか必ず、人生を取り返してやる」。生きづらい社会を克明に描く迫真の犯罪小説

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作『悪い夏』 「いつか必ず、人生を取り返してやる」。生きづらい社会を克明に描く迫真の犯罪小説

第37回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞受賞作『悪い夏』(染井為人さん・著)が、KADOKAWAより刊行されました。

★冒頭30頁までの試し読みを実施中です。
http://www.kadokawa.co.jp/product/321706000502/

 

黒川博行さん、道尾秀介さん推薦!第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作

本年度の横溝正史ミステリ大賞の最終選考会にて、黒川博行さんと道尾秀介さんの推薦を受け、優秀賞を受賞した本作は、生活保護受給者(ケース)を相手に働くケースワーカーの男性を主人公とした迫真の犯罪小説です。

生活保護の打ち切りをちらつかせてケースを脅迫している同僚に気づいた主人公は、社会のドン底で暮らす人々を巻き込みながら、凄絶な悲劇へと突き進んでいきます。

書評家の西上心太さんは、KADOKAWAのPR誌『本の旅人』(2017年10月号)に寄せた書評の中で、

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「文章が簡潔で、会話も巧(く)」(黒川博行)、「爽快なほどのダウンワードスパイラルなのに、きちんとリアリティに則して(いる)」(道尾秀介)という長所はそのままに、謎解き部分の遊離など最終選考で指摘された欠点が、ブラッシュアップの結果見事に改善され、一流の群像クライムノベルへと変貌を遂げたのだ。優秀作ではあるがこれまでの大賞受賞作と遜色はないことを保証いたします。

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と評しています。

生活保護の不正受給、ネグレクト、薬物など、現代社会の暗部を浮き彫りにする社会派犯罪小説です。

 

『悪い夏』あらすじ

26歳の守(まもる)は地方都市の社会福祉事務所で、生活保護受給者(ケース)のもとを回るケースワーカーとして働いていた。

曲者ぞろいのケースを相手に忙殺されていたその夏、守は同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースである22歳の女性に肉体関係を迫っていることを知る。真相を確かめるために守は女性のもとを訪ねるが、やがて脅迫事件は形を変え、社会のドン底で暮らす人々を巻き込んでいく。

生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出をもくろむ地方ヤクザ。負のスパイラルは加速し、ついには凄絶な悲劇へと突き進む――。

 

染井為人さん プロフィール

著者の染井為人(そめい・ためひと)さんは、1983年千葉県生まれ。芸能プロダクションに勤務し、ミュージカル、舞台演劇のプロデューサーとして活動。

ソメイヨシノ名義で児童ノベルズなども執筆。本作で第37回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞を受賞。

 

悪い夏
第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞! 迫真の犯罪小説。

 


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