『なぜ、TikTokは世界一になれたのか?』ショート動画のトレンドは、どのように生まれ、世界に拡散されたのか?
マシュー・ブレナンさんによる、「TikTok」成功の表と裏を描く探究の書『なぜ、TikTokは世界一になれたのか?』(訳:露久保由美子さん)がかんき出版より刊行されました。
世界を席巻した中国発アプリの秘密とは
世界的に爆発的な人気を誇るスマホアプリ「TikTok(ティックトック)」。日本でも現在、リリース当初のメインユーザーであった若年層以外の利用者が激増しており、もはや「流行の音楽にのせて若い子が踊る」というバイアスは過去のものになった、企業や芸能人の参入も相次ぐ人気サービスです。
そのTikTokを運営する中国のバイトダンス(字節跳動)社が、いまやゲーム、教育、生産性向上、決済など、数えきれないほどのオンラインサービスへと事業を拡大する巨大なインターネット系コングロマリット(複合企業)となっていることは、日本ではあまり知られていないのではないでしょうか。
バイトダンス社は、アパートの一室から始まり、2012年に正式創業した小さなスタートアップでした。創業者ジャン・イーミンさんは、何を考え、どんな戦略を立て、その小さな組織を、世界を席巻する大企業に成長させたのでしょうか?
著名なイギリス人ジャーナリスト、マシュー・ブレナンさんが「TikTok」と「バイトダンス」の裏側に迫った、世界各国で絶賛されている一冊がついに日本上陸です。
「TikTokをよく知らない」ビジネスパーソンこそ読むべき一冊
「本書を執筆した最大の動機は、バイトダンスに関する中国とそれ以外の国々との知識の大きな差に光を当てたいと考えたことだ。本書で紹介する逸話の多くは、中国では広く知られているが、英語で伝えられるのはこれが初めてである。また本書では、独自の調査によって、バイトダンスに関する不正確な情報は修正し、〝神話〞にすぎないいくつかのエピソードについて事実を伝え、独自の分析や考察をたっぷりと加えている。読者のみなさんに役立つ内容になっていれば幸いである。
バイトダンスは近年、世界的に最も影響力のあるテクノロジー企業の一社となっている。本書をきっかけにして、ティックトックやバイトダンス、コンテンツ形式としてのショート動画について議論や理解が広まり、中国のインターネット企業全般への見識がさらに深まることを心より願っている。
私は、バイトダンスびいきでもアンチでもないと自認している。良いところも悪いところも認めつつ、同社を客観的に描こうと努めてきた。バイトダンスとティックトックのこれまでのストーリーが、みなさんにうまく伝わることを願っている。だが、これはまだ序章にすぎない。」
───本書「はじめに」より
本書では、バイトダンス社の歩みに加え、TikTokとショート動画の爆発的なトレンド化の背景についても詳細に調べ上げられています。
パリ、アメリカ西海岸、上海、北京…、ショート動画のトレンドは、どのように生まれ、世界に広まったのか? 世界の人々はなぜ、TikTokに魅了されたのか? TikTokのアルゴリズムの秘密とは?
「十代・二十代に流行りのアプリ」と、今までTikTokを遠巻きに見ていたビジネスパーソンほど、マシュー・ブレナンさんが独自の取材をもとに書き上げたTikTok成長の軌跡とアテンションエコノミーの全貌に驚くはずです。
本書の構成
はじめに
プロローグ
第1章 イーミン
第2章 バイトダンス草創期
第3章 レコメンド:ユーチューブからティックトックまで
第4章 中国では、ニュースがあなたを読んでいる
第5章 パリから上海へ――ミュージカリー
第6章 オーサム ミー
第7章 ティックトックで世界へ
第8章 イタい動画
エピローグ
著者プロフィール
■著者:マシュー・ブレナンさん
中国のモバイルインターネット技術とイノベーションを専門とする作家で、世界各地で講演活動を行う。マシュー・ブレナンさんの意見は、ブルームバーグや『ウォール・ストリート・ジャーナル』、『エコノミスト』誌、BBC、『フィナンシャル・タイムズ』、『フォーブス』誌など、世界的なメディアで取り上げられている。数年前からは、ブレナンさんの会社「チャイナ・チャンネル」が、世界的なブランド向けに、中国最大のウィーチャット・デジタルマーケティング会議を年に一度開催している。
ブレナンさんはこれまでに、グーグルやテンセント、ウォルマート、ビザ、リンクトイン、ボストン・コンサルティング・グループなど、数々の一流企業で何度となくプレゼンテーションを行ってきた。イギリスのロンドン出身ながら、16年にわたって中国本土に活動の拠点を置いてきたため、流暢な中国語を話す。
■訳者:露久保由美子(つゆくぼ・ゆみこ)さん
英語翻訳者。訳書に『医師が唱える超食事・大革命』(サンマーク出版)、『太陽系観光旅行読本』(原書房)、『ランニング革命』(カンゼン)、『やらないこと戦略』(CCCメディアハウス)、『STARTUP STUDIO』(日経BP)などがある。
なぜ、TikTokは世界一になれたのか? マシュー・ブレナン (著), 露久保 由美子 (翻訳) アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、中国…、世界各国で絶賛! |
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