『「加速思考」症候群 心をバグらせる現代病』寝付きが悪い、集中力が続かない、突然キレる……現代人の多くが抱える不安症状は「加速思考」症候群の危険信号だった!
ブラジルで120万部突破のベストセラー、アウグスト・クリさん著『「加速思考」症候群 心をバグらせる現代病 』(訳:鈴木由紀子さん)がハーパーコリンズ・ジャパンより刊行されました。
メール、SNS、ゲーム…フル稼働しているあなたの思考、ちゃんとメンテナンスできていますか?
スマホ所持率が86.9%(2021.9月現在、日本)の情報化社会。私たちは日々インターネットやSNS、アプリ、テレビやラジオなどからさまざまな情報を無意識に取り入れています。
ところが、その膨大な情報量を処理するために私たちの思考はフルスピードで働き続け、知らず知らずのうちに自分の感情をコントロールする心に不具合(バグ)が生じてしまっているのです。
ブラジルの精神科医であり、30年にわたって思考についての研究を重ねてきた著者は、この現象を「加速思考」症候群と名付け、世界中に警鐘を鳴らしています。
「加速思考」症候群は現代病のひとつとして、子どもから大人まで全世界のあらゆる年代に予備軍がいるとされています。その原因となるのが情報過多、スマホやPCの過剰使用、過密スケジュールなどのストレスによる思考のメンテナンス不足。
愚痴が増えたり、思い通りにならないことにいらだち、自分と違う考えやペースが合わない人に我慢ができず、誹謗中傷を繰り返してしまう。また、集中力の低下、慢性疲労、取りこし苦労による不安、感情の浮き沈みが大きくなるなど、「加速思考」症候群は心身に思わぬ悪影響を及ぼす可能性が高い、と著者は記しています。
本書は、この「加速思考」症候群のメカニズムをわかりやすく解説し、生活の質や感情のバランスを保つための対処法を提案しています。日頃、疲れを感じている方、不安に悩まされている方におススメの一冊です。
加速思考症候群チェック
下記の加速思考症候群チェックで3つ以上当てはまる人は予備軍の可能性があり、要注意。
1.不安になりやすい
2.心が不安定で落ち着きがない
3.不満なことが多い
4.身体的な疲労感、起床時から疲れている
5.取りこし苦労することがよくある
6.イライラし、感情に波がある
7.短気でせっかち
8.日常生活を楽しめない(すぐ飽きる)
9.ペースのゆっくりな人に合わせられない
10.些細なことにフラストレーションを感じる
11.頭痛
12.筋肉痛
13.その他の心身症(脱毛、頻脈、血圧の上昇など)
14.集中力の欠如
15.もの忘れ
16.睡眠障害または不眠症
著者プロフィール
著者のアウグスト・クリ(Augusto Jorge Cury)さんは、1958年生まれ。精神科医。
おもな著書に『生きている、ただそれだけで美しい』(アーティストハウスパブリッシャーズ )、『素晴らしい親 魅力的な教師』(ポプラ社)、『人間科学をイエスする』(サンマーク出版)など、ブラジル国内で累計3000万部を超えるベストセラーを多数執筆。その著書は世界中で読まれている。
また、心理学者と教育者などの人材育成トレーニングをおこなう団体や知能アカデミーを創設。3児の娘の父親でもある。
「加速思考」症候群 心をバグらせる現代病 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション) アウグスト クリ (著), 鈴木 由紀子 (翻訳) ・短気でせっかち メール、SNS、ゲームetc… ブラジルで120万部のベストセラー! 急速にデジタル化が進んだ現代、スマートフォンの普及やSNSの発達によって、わたしたちはめまぐるしく飛び交う情報に追われ、落ち着きをなくし、これまでにないストレスにみまわれている。 |