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『ローマ皇帝のメンタルトレーニング』ペスト禍、相次ぐ戦争、家族の不祥事、部下の反乱…人生で避けられない苦難をどう乗り越えるか?

ドナルド・ロバートソンさん著『ローマ皇帝のメンタルトレーニング』(訳:山田雅久さん/CCCメディアハウス)

ドナルド・ロバートソンさん著『ローマ皇帝のメンタルトレーニング』(訳:山田雅久さん/CCCメディアハウス)

ドナルド・ロバートソンさん著『ローマ皇帝のメンタルトレーニング』(訳:山田雅久さん)が、CCCメディアハウスより刊行されました。カバーイラストは、ヤマザキマリさん。

 

人生で避けられない苦難をどう乗り越えるか?

 
ヤマザキマリさん、推薦!
「いまを生きる私たちに必要な思索と言葉が、時空を超えてここに届けられた」

 
人生で避けられない苦難をどう乗り越えるか?
その答えは2000年前にローマ皇帝によって書かれた個人的なノートの中にありました。

 
ペスト禍、相次ぐ戦争、弟の乱痴気騒ぎ、部下の将軍の反乱……哲人皇帝マルクス・アウレリウスは、幾多の困難とどう向き合い、心の平安を保ったのか。

シリコンバレーの起業家たちも注目する「メンタルレジリエンスの技術」が明かされます。

 
<本書「プロローグ」より>

マルクス・アウレリウスは、ローマ帝国の皇帝として、たくさんの困難に立ち向かいました。『自省録』は彼の魂へと入っていく窓であり、彼が自分を導いていった方法を知ることができるものです。『自省録』の考え方に基づいた本書は、ちょっと変わった方法で読んでもらえたらと思います。マルクスその人になって、彼の目や彼の哲学のレンズを通して、あなたの人生を見てもらいたいのです。日々、ストア哲学者へと変貌を遂げていった彼の旅に同行してもらいたいのです。運命が許してくれるなら、あなたが、今、抱えている挑戦的な課題や普段の生活の中にある問題に、ストア派の知恵を適用できるようになるかもしれません。しかし、その変化はページから飛び出すものではなく、実践することによってのみもたらされるものです。マルクスが自分に向かってこう言い聞かせていたように。

善き人がどうあるべきか論ずるのは止めて、ただ善き人であれ。[『自省録』10‐16]

 

本書の構成

プロローグ

第1章 デッド・エンペラー
ストイシズムとは何か

第2章 真実を語る子供
賢く言葉を使う方法

第3章 賢者になって考える
自分の価値観に従う方法

第4章 ヘラクレスの選択
欲望を克服する方法

第5章 イラクサをつかむ
痛みと和解する方法

第6章 心を守る城塞
怖れや不安を手放す方法

第7章 いっときの狂気
怒りを征服する方法

第8章 空からの眺め

謝辞
訳者あとがき
参考文献

 

著者プロフィール

著者のドナルド・ロバートソン(Donald Robertson)さんは、スコットランドのエアシャーで生まれ、長年ロンドンで働き、現在はカナダ在住。作家、認知心理学療法士。

古代哲学と現代の心理療法との関係を専門としている。現代ストイシズム協会の創立メンバーの一人であり、20年にわたって研究を続けている。

著書に『ストイシズムと幸福の技術(Stoicism and the Art of Happiness)』 、『レジリエンスを構築する(Build Your Resilience)』など。

本書はアメリカでSt. Martin’s Pressより2019年4月に刊行され、歴史・哲学・心理学が独自に組み合わされた、読者自身が自らの生活で実践できるセルフヘルプ・マニュアルとして好評を博している。

 

ローマ皇帝のメンタルトレーニング
ドナルド・ロバートソン (著), 山田 雅久 (翻訳)

 


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