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『一人飲みで生きていく』「感染防止と経済の両立」とは、「一人飲み」!? 先の見えない現代を生き抜く武器を手に入れろ!

稲垣えみ子さん著『一人飲みで生きていく』

稲垣えみ子さん著『一人飲みで生きていく』

稲垣えみ子さん著『一人飲みで生きていく』が、朝日出版社より刊行されました。元アフロ記者のイナガキさんが「一人飲みできるようになって人生が変わった」、嘘のようなホントの話を綴った一冊です。

 

『一人飲みで生きていく』さえ読めば、あなたもいつの間にか「一人飲みマスター」になれる!

 
◆本書はこうして生まれた――

(「はじめに」より)

この本は、「一人飲み」に恋い焦がれて、つまりはさりげなく一人飲みができるヒトにどうしてもなりたくて、しかしどうやればそんなことができるようになるのかさっぱりわからず、仕方がないので徒手空拳で一人飲み修行を繰り返し、ついにその「極意」ともいうべきものを掴み取った私の自慢話……もとい、体験談であります。

 
◆「一人飲み」は、人付き合いが得意でない人にこそぴったり!

(本文より)

社交的でなくても話がうまくなくても大丈夫。むしろ、孤独を好むタイプの人、人付き合いが得意でない人にこそ一人飲みはぴったりだ。だって誰かに気を遣いながら食事の約束を取り付けたり、時間を調整して待ち合わせしたりする必要もない。ただ気が向いた時に一人でふらりとどこかの店に入り、行きずりの人たちの中に紛れ込んで、周囲にそこはかとなく受け入れてもらい、自分も周囲の人を受け入れながら、ただの無名の人間としてリラックスしてその時間を楽しむだけである。

それだけで、腹も心も十分満たされるはずだ。自分は一人だけど一人きりじゃないんだと、腹の底から感じることができるはずだ。というか、人付き合いなんて、人生なんて、案外それで十分なんじゃないだろうか。インスタのフォロワーがゼロだろうが、フェイスブックの投稿に誰も「いいね」を押してくれなかろうが知ったことか。

(中略)

それがわかれば、人生は随分と楽チンである。

 
◆本書を読むあなたが目指す一人飲みマスターとは、まさかのあの人!

(「はじめに」より)

それは、映画「男はつらいよ」の寅さん!何を隠そう、私が一人飲みに憧れた原点が寅さんでありました。
(中略)全国を旅する寅さんは、食堂とか飲み屋とか、そこらのいろいろな店にふらりと一人で入っていく。そして実に感じよくふんわりと会話を始め、いつの間にやら店の人や客の心を掴んでいくのです。瞬時にして初めての場所を「マイリビング」に塗り替えてしまう魔法がそこにありました。だから寅さんは強いのです。

 
<イナガキさんが苦労して会得した「一人飲みの極意12か条」(抜粋)>

◎一人客用の席に座るべし
◎間が持たなくなってもスマホをいじってはいけない
◎最初の酒は素早く注文すべし
◎食べた(飲んだ)後は、店の人に感謝を込めてひとこと感想を伝えるべし
◎まずは、カウンターの向こうにいる店の人と会話を始めるべし ほか……

 
そのほか、大阪の名店「酒や肴よしむら」の店主にインタビューした「店から見た一人飲み」事情や、イナガキ流家飲み「秒ツマミ」レシピまで紹介しています。

 

著者プロフィール

著者の稲垣えみ子(いながき・えみこ)さんは、1965年生まれ。愛知県出身。一橋大学社会学部卒業。朝日新聞社入社。大阪本社社会部、『週刊朝日』編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめ、2016年に50歳で退社。以来、夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしの「楽しく閉じて行く生活」を模索中。日本酒好きとしても知られ、イベントを手伝ったり主宰したりと普及活動にも励む。

著書に『魂の退社』『寂しい生活』『人生はどこでもドア―リヨンの14日間』(共に東洋経済新報社)、『アフロ記者』(朝日新聞出版)など。『もうレシピ本はいらない』(マガジンハウス)で第5回料理レシピ本大賞料理部門エッセイ賞を受賞。

 

一人飲みで生きていく
稲垣えみ子 (著)

「いいですよ、一人飲み。人生が変わりますよ!」
―「ほんとですか?」

人見知りでも、話がうまくなくても、いいお店を知らなくても大丈夫。
「持たない暮らし」でおなじみイナガキさんが会得した、一人でも楽しく飲み食べるための振る舞いかた。「一人飲みの極意12か条」も収録!
初めての店に入り、カウンターに座る。それだけで、あなたはもう一人ぼっちではない。

気が向いた時に一人でふらりとどこかの店に入り、行きずりの人たちの中に紛れ込んで、周囲にそこはかとなく受け入れてもらい、自分も周囲の人を受け入れながら、ただの無名の人間としてリラックスしてその時間を楽しむだけである。

それだけで、腹も心も十分満たされるはずだ。自分は一人だけど一人きりじゃないんだと、腹の底から感じることができるはずだ。というか、人付き合いなんて、人生なんて、案外それで十分なんじゃないだろうか。インスタのフォロワーがゼロだろうが、フェイスブックの投稿に誰も「いいね」を押してくれなかろうが知ったことか。隣の見知らぬ酔っ払いと一瞬会釈し、ひと時の暖かい食事の場を共にすることさえできれば、案外その後しばらく元気に生きていけたりする。それがわかれば、人生は随分と楽チンである。
(本書より)

 


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