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『東京藝大美術学部 究極の思考』教育界だけでなくビジネス界も注目する東京藝大美術学部が日本一ダイバーシティな理由

増村岳史さん著『東京藝大美術学部 究極の思考』

増村岳史さん著『東京藝大美術学部 究極の思考』

増村岳史さん著『東京藝大美術学部 究極の思考』が、クロスメディア・パブリッシングより刊行されました。

 

「対策のしようがない試験」で何を問うているか?

通常は似たような偏差値の「似たような学力・思考の人々」が集う日本の大学の中で、東京藝大美術学部は特異な存在です。

 
1浪・2浪は当たり前で、40代・50代の学生も見られ、偏差値でいえば40台から70台までが一堂に会し、競争倍率も日本の大学の平均を大きく上回っています。学生一人ひとりが個性的でユニークな同学部は、「究極のダイバーシティの教材」ともいうべき存在です。

 
入学試験においても「この学生の思考力・表現力はどのくらいで、どこまで伸びそうか」を見定めています。令和2年に出題された同学部絵画科油画専攻の第2次実技試験の問題文は、なんと「絵を描きなさい。」という一文のみ。

 
いいかげんなようにも、あるいは禅問答のようにも感じられますが、同大学が試験後に発表している出題意図を読むと、「無数にある選択肢の中から自身でそれを決め、どう描くか?どのように描くか?」を問うという意思が明確に込められているのがわかります。

受験者や美術予備校が「試験対策のしようがない」と口にするような難関をくぐり抜けた人たちだけが、入学を許されるのです。

 

既存の価値観やビジネスモデルが通用しない現代

近年、新聞やニュースメディアを見ていると「グレート・リセット」や「VUCAの時代」という言葉を目にします。

その背景には、AI技術の急速な発展や新型コロナウイルスの影響により、既存の価値観やビジネスモデルが通用しなくなってきているという理由があります。この現代のような「答えのない」時代に最重要なのが「問う力」です。

 
いまやビジネスだけでなく学校教育でも、従来のように生徒が「ただ与えられた問いを解く」のではなく、生徒自身が「問いを立て、学ぶ」という方針が重視されています。

 
そのような現代を生きる上で必須の「問う力」を育むヒントとして、東京藝術大学の美術学部を取り上げたのが本書です。

 

MFA is NEW MBA.

2004年にダニエル・ピンクが「MFA is NEW MBA.」と題した論文を発表しました。

いま欧米だけでなく日本でも、若手のビジネスパーソンを中心に、MBAのように「MFA(Master of Fine Arts=美術学修士)」への注目が高まっているといいます。

 
アートを学ぶことは、言い換えれば「自分ごと化」を突き詰めることです。とことんまで「自ら考える」ことこそ、行き詰まりを打破する力を持ちます。

そして、まさにそれを実践している唯一無二の学び舎が、東京藝大美術学部なのです。

 

卒業生の多くがビジネスの世界でも活躍

「東京藝大」という名前から、卒業生のほぼ全員がアートに関わる職業に就くイメージも強いのではないでしょうか。

しかし、アートやデザインを東京藝大で学び、それを活かしてビジネスの世界で活躍する卒業生も多く存在します。本書では、そのような卒業生たちにもインタビューを行っています。

 
社会やビジネスを考える上でも、これからの最重要項目の一つともいえる「多様性」を尊びつつ、徹底的に思考力を育み、いまや多くの企業も熱い視線を注ぐ同学部の「ユニークさの源泉」はどこにあるのでしょうか。

本書では、多くの卒業生や現役生、教員などへのインタビューをもとに、その秘密に迫ります。

 

本書の構成

序章 偏差値教育を「越境」した人たちが集まる唯一無二の大学

第1章 究極の思考力入試 ――問われるのは、「自分」とは何か?

第2章 何を教わり、何を学ぶのか ――ひたすら考え、カタチにしていく4年間

第3章 「学び」と「気づき」をビジネスに活かす卒業生たち

第4章 これからは「アートフルな人材」が日本を引っ張っていく

 

著者プロフィール

著者の増村岳史(ますむら・たけし)さんは、アート・アンド・ロジック株式会社 取締役社長。

学習院大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。マーケティング・営業を経て映画・音楽の製作および出版事業を経験。リクルート退社後、音楽配信事業に携わったのち、テレビ局や出版社とのコンテンツ事業の共同開発に従事する。

2015年、アートと人々との垣根を越えるべく誰もが驚異的に短期間で絵が描けるプログラムを開発、企業向けにアートやデザインを通して脳を活性化し、新たな知覚と気づきの扉を開くアート・アンド・ロジック株式会社を立ち上げ、現在に至る。

代々のアート家系で、人間国宝・増村氏の血筋。著書に『ビジネスの限界はアートで超えろ!』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。

 

東京藝大美術学部 究極の思考
増村 岳史 (著)

もはや「ロジックの積み重ね」だけでは社会が行き詰まり、将来も不安で、モノが売れず、人も育たない……。
そんな答えのない時代に最重要な「問う力」を育むヒントとして、東京藝術大学の美術学部を取り上げたのが本書です。

▼ とことんまで「自ら考える」ことを実践する唯一無二の存在

ダニエル・ピンクが「MFA is New MBA」と題した論文を発表したのは2004年。
いま欧米だけでなく日本でも、若手のビジネスパーソンの間で、MBAのように「MFA(Master of Fine Arts=美術学修士)」への注目が高まっているといいます。
稀少価値があり、かつ現代のビジネスにおいては、その専門性を活かしてハイパフォーマンスを発揮できるため、高額なギャランティをもって迎えられることも多々あります。

アートを学ぶことは、言い換えれば「自分ごと化」を突き詰めることであり、とことんまで「自ら考える」ことが基本になります。
だからこそ、行き詰まりを打破する力を持ちます。
そして、まさにそれを実践している唯一無二の学び舎が、東京藝大美術学部なのです。

通常は似たような偏差値の「似たような学力・思考様式の人々」が集う日本の大学の中で、同大学の美術学部は特異な存在です。
1浪・2浪は当たり前で、40代・50代の学生も見られます。
偏差値でいえば40台から70台までが一堂に会し、競争倍率も日本の大学の平均を大きく上回っています。

入試においても「この学生の思考力・表現力はどのくらいで、どこまで伸びそうか」を見定め、学生一人ひとりが個性的でユニークな同学部は、「究極のダイバーシティの教材」ともいうべき存在。
社会やビジネスを考える上でも、これからの最重要項目の一つともいえる「多様性」を尊びつつ、徹底的に思考力を育み、いまや多くの企業も熱い視線を注ぐ同学部の「ユニークさの源泉」はどこにあるのでしょうか。

「アート」と「ビジネス」の接点を追究してきた著者が、東京藝大美術学部の数多くの卒業生や現役学生・教員などにインタビューを行いつつ、その秘密に迫るのが本書です。

 


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