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『人のために生きればいい』歴代初!善光寺貫主の著書が上梓 2021年の幕開けに「与える幸せ」を説く

瀧口宥誠さん著『人のために生きればいい』

瀧口宥誠さん著『人のために生きればいい』

瀧口宥誠さん著『人のために生きればいい』が、PHP研究所より刊行されました。

信州善光寺第103世大勧進貫主である瀧口宥誠さんが、人が幸せになるにはどう生きるべきか、自らの体験をもとに語り下ろしました。善光寺貫主の著書が出版されるのは、103代目にして初めてのことです。
 

初著書に込めた善光寺貫主の思い

新型コロナウイルスによって、2020年の日常は大きく変わりました。例年600万人もの参拝客が訪れるという善光寺も、2021年に予定されていた6年に一度の御開帳を延期しました。

 
瀧口貫主は、本書の中で「感染症が拡大し、天変地異や痛ましい事件が頻発する今こそ、お互いに手を取り合い、神仏や命について真剣に考える時ではないか」という思いを語っています。

 

マスクをするのも「忘己利他」

「己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」は、伝教大師最澄の教えです。

 
「忘己利他」とは自分を犠牲にするのではなく、思いやりを持つということ。この考え方は日常生活のすべてにおいて実践できると、瀧口貫主はいいます。

今でいうなら、マスクを着けることや外出を自粛することも、「自分が感染しないため」だけではなく、「飛沫を拡散させないように」と意識を変えるだけで、誰もが「幸せと安心を与える人」になれるのです。

 

読む「善光寺参り」

自分の安全や利益ばかりを求める「我利我利亡者」ではなく、人を大事にするというスタンスで生活すれば、「世界中の人々が平和な暮らしを送れるのではないかな」。

 
『人のために生きればいい』は、日常に寄り添った仏教の考え方と幸せのあり方を説く瀧口貫主の言葉を、そのまま収録。コロナ禍で迎える2021年、善光寺への初詣がわりの紙上説法を届けます。

 
<貫主の知恵の言葉>

◆伝教大師最澄は「照于一隅」(一隅を照らす)と言われている。自分の置かれている立場や職場において、なくてはならない人になるという意味だけれど、何もあくせく求めなくても、一隅を照らす人になるだけで十分に幸せなんじゃないのかな。

◆職業と思ったらあかん。道と思いなさい。そうすると無限の広がりや深さがある。

◆自分が良くなりたかったら、相手も良くなってほしいと願うのが人間の道やな。

 

本書の構成

 
第1章 幸せはすぐそばにある
幸せを求めなければ、いつも幸せでいられる
人間らしく生きることが、幸せの根本
不平不満ばかり言っていたら、不平不満に不平不満が重なるだけ
自分が不幸に思えるのは、人のことばかり見ているから
人は身近な幸せに気づかないもの
ご先祖様が見ている、神仏が見ている、聞いている
誰もが、この世で必要であるから生まれてきた
満たされていることは、何もないのと同じ
「前世・現世・来世」が「昨日・今日・明日」に変わった

 
第2章 自分を磨く
これからは自分で自分を磨く教育が大事になってくる
自分から考えて、進んでやってみる
便利なものに頼りすぎると、自分で考えなくなる
信用するということは、任せること
厳しくしたほうが立派に育つ
要領のいい人間、調子のいい人間は、必ずどこかでつまずく
いじめに負けない勇気を持とう
貧しい食事でも食べられるだけ幸せ
人間、謝ったら許す心を持とう
叱り方にもルールがある
聞く耳を持つ
何でも食べられるようになって病気が増えた

 
第3章 思いやりを持って生きる
自己主張が多すぎると、人間関係で悩むことになる
おもてなしより思いやりが先
「忘己利他」の生き方をする
執着から離れたら、苦しみもなくなる
自分だけがと思うから、問題が起きてくる
人のためにしても、見返りを求めない
その場所で、なくてはならない人になる
人を大事にすることは、自分を大事にすること

 
第4章 ほんとうの豊かさとは何か
物は手放すから入ってくる
金持ちほど貧乏人はおらん
努力すれば、運が向こうからやってくる
他人以上の努力をすれば、必ず報われる
お金を追いかけたら、お金に追い回される
物を大事にするのは西洋、心を大事にするのは東洋
欲は悪くない。ただし、大きな欲を持て
一日一日を大事に生きる
人生は寄り道も大事
仕事を職業と思ったら世界が狭くなる。道と思ったら無限

 
第5章 見えないものを大切に生きる
見えるものより見えないものを大事にする
神仏を拝んでいれば、神仏が生活させてくれる
宗派にこだわらず、いいと思ったら拝めばいい
死ぬとか生きるとか考えたら修行はできない
樹木葬が流行るのは、家族の繋がりが希薄になってしまったから
偉くなるよりも、よく拝み祈る人に
神さまと仏さまの違いは表か裏かの違いだけ
床の間・仏間は、神さま・仏さまのためにある
仏壇には明るさ、厳しさ、美しさの三要素が必用
あの世に地獄はない。この世が地獄だから
おみくじは、吉より凶を持って帰ったほうがよい
今は極末法の時代
清く、正しく、正直に生きる

エピローグ 仏門への道

 

著者プロフィール

著者の瀧口宥誠(たきぐち・ゆうじょう)さんは、1933年、山形県天童市生まれ。1954年、比叡山高校卒業。1956年、叡山学院研究科卒業。

比叡山無動寺弁天堂の輪番を経て、三重県三嶽寺の住職に。その後、比叡山に帰り諸本堂の輪番を務める。2002年から信州善光寺の副住職。2018年、善光寺大勧進第103世貫主に就任。天台宗大僧正。

 

人のために生きればいい
瀧口 宥誠 (著)

「己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」とは、伝教大師最澄の言葉である。
今、自分の利益のことしか考えない人間が増え、殺伐とした世の中になっているのは、この「忘己利他」の精神が忘れられているからではないか。

本書は、自ら「忘己利他」を貫いてきた、信州善光寺大勧進第103世貫主が、その大切さ、その功徳を、自らの経験を踏まえ語り下ろした一冊だ。

また、「自分の置かれている立場や職場において、なくてはならない人になりなさい。それが一隅を照らすということ。それだけで十分幸せなんじゃないかな」、「仕事を職と思ったらあかん。道と思いなさい。そうすると無限の広がりや深さがある」など、人生の智慧の言葉も、親しみやすい会話口調で紹介する。

全国から年間600万人が訪れるという信州善光寺。なかなか行くことができない人にむけ、善光寺トップの貫主が初の「紙上説法」をお届けする。

まさに「読む善光寺参り」と言える一冊だ。

 


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