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『大J林』千原ジュニアさんが編んだ辞書風エッセイ!

千原ジュニアさん著『大J林』(扶桑社)

千原ジュニアさん著『大J林』(扶桑社)

「残念な〇〇」「捨て左折」など、数々の造語を生み出してきた鬼才・千原ジュニアさんの辞書風エッセイ『大J林』が、扶桑社より刊行されました。

 

独自の言語センスから生み出した220の新語&造語、全632ページ!笑いに満ちた大辞典

本書は、吉本興業所属のお笑い芸人・千原ジュニアさんが『週刊SPA!』誌上で3年3ヶ月にも及ぶ長い歳月を費やして編み出した「明日使いたくなる新語・造語」のなかから220の語句を厳選し、それぞれの意味や用法を記したものです。

 
これらの語句は千原ジュニアさん自身の体験や見聞を通じて生成されたものですが、その汎用性の高さや機知に富んだネーミングセンスは古今類を見ぬものであり、不可思議な魅力に満ちています。

 
その浸透ぶりから、かえって気づかないで使っている方が多いかもしれませんが、『残念な〇〇』や『捨て左折』といった現代語も、実は千原ジュニアさんの実体験から生み出された言葉なのです。

 

本書より(一部抜粋)

 
◆1・2度見【いってんにどみ】
2度見するほどのことではないがどこか気になってしまうものを見つけたときにしてしまうさま

いつも思うのですが、テレビ朝日に貼られている『必殺仕事人2019』というポスター。いや、時代劇に年号を入れるなと。それはもう、ただの現代劇です。2度見するほどではないですが、素通りできるほど大人じゃない。【1・2度見】してしまうことっていろいろあると思うんですよ。

 
横から見ると千葉県の形をしているという、ゆるキャラ・チーバくん。ここまではわかりますが、そのチーバくんが普通に正面を向いてたりするんですよ。それはもう千葉ではありません。正面のチーバくんは何なら形としては秋田県に近いですし、それはもう、ただの秋田犬です。

 
◆左脳を粗塩でもみ洗う【さのうをあらじおでもみあらう】
非常識すぎる言動に対して正気を取り戻して欲しい一心で浴びせる最上級の言葉。類語:左脳洗ってこい

2019年正月、ロケでイスラエルに行ってきました。すると、後輩芸人のてつみちが行きたいというので、マネージャーの代わりが務まるとは思いませんが、連れて行ったんです。この本でも、てつみちはたびたび登場しますが、まぁものをまったく知らないんです。

 
ですからこの旅でも「ちょっと左脳洗ってきてもらっていいですか?」と言いたくなるような、非常識すぎる言動のオンパレード。いや、それすらも超えた【左脳を粗塩でもみ洗いしてきてもらっていいですか?】と言いたくなるような、キテレツな言動ばかりで。

 
移動中、新元号の話になり、てつみちは真顔でこんなことを聞いていました。

「次の天皇って誰っすか? もうオーディションやってるんすか?」

オっ、オーディション!?驚きながらもてつみちを泳がすべく乗っかります。

「やってんちゃう?次はどういう人になってほしいねん?」
「やっぱり筋が通った人がいいっすね!」

こいつ、もう40歳ですよ!?すごすぎます(笑)。

「日本の大統領って誰っすか?」
「……」
「いや教えてくださいよー。と言うか大統領と総理大臣、どっちが偉いんすか?そりゃ大統領か、大がついてるもんな。……いや、総理大臣も大がついてる!!」

もう何の話やねん!

 

著者プロフィール

著者の千原ジュニア(ちはら・じゅにあ)さんは、1974年3月30日、京都府生まれ。15歳で実兄のせいじさんと千原兄弟を結成。 現在は『にけつっ!!』(読売テレビ)、『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)、『ABEMA的ニュースショー』(ABEMATV)など数多くの番組にレギュラー出演中。Youtueチャンネル「ジュニア小籔フットのYouTube」は登録者数45万超。

『週刊SPA!』誌上では直筆4コマ漫画「囚囚囚囚」を連載中。

 

大J林
千原ジュニア (著)

『残念な〇〇』、『捨て左折』など数々の造語を生み出してきた奇才・千原ジュニアが放つ辞書風エッセイ。
『週刊SPA! 』誌上にて3年3か月を費やし編み出した「明日使いたくなる新語・造語」から 「ネコポニー」や「左脳洗ってこい」など、220の語句を厳選した全632ページの大著!

 


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