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『ラボ・ガール ~植物と研究を愛した 女性科学者の物語~』 全米で大ヒットの感動作を邦訳

『ラボ・ガール ~植物と研究を愛した 女性科学者の物語~』 全米で大ヒットの感動作を邦訳

『ラボ・ガール ~植物と研究を愛した 女性科学者の物語~』 全米で大ヒットの感動作を邦訳

化学同人より、アメリカで大きな話題となって17万部以上を売り上げ、18ヵ国以上での発売が決まっている『LAB GIRL』(Hope Jahren著)の日本語版『ラボ・ガール ~植物と研究を愛した 女性科学者の物語~』が発売されました。

研究を一生の仕事にすることを志した一人の女性が、男性中心の学問の世界で、理想のラボを築きあげていく生き様を綴った感動のサイエンス・メモワールです。回想の間には、人生のアナロジーを想起させる植物の章が挟まれ、文芸作品のような魅力にもあふれています。

 

苦しみも怒りも喜びも赤裸々に

研究と私生活が渾然一体となりながら、全力でラボを守り抜く、著者・ホープ・ヤーレンさんの姿は情熱的で、魅力にあふれています。
結婚、出産、育児をしながら研究を続けていく姿も感動的で、出産シーンの克明さには圧倒されます。

一方で、女性が研究者として生きていくための苦悩と葛藤が赤裸々に綴られ、科学者の世界の光と闇に驚かされます

そうした中、ともに幾多の苦境を乗り越えていく「相棒ビル」との信頼と友情のエピソードは妬ましいほど美しく、物語を読んだようなカタルシスへ読者を誘います。

 

アメリカで大ヒット

ネット書店や書評サイトには非常に多くのレビューが寄せられ、熱烈な支持を受けています。またマスコミや業界においても2016年に次のような受賞等があります。

●「TIME」誌「最も影響を与えた100人(パイオニア部門)」に著者ヤーレンが選出

●全米批評家協会賞(自伝部門)受賞

●「The New York Times」紙 「注目を集めた本100」に選出

●「The Washington Post」紙 「ベスト・メモワール」に選出

 

ホープ・ヤーレンさん プロフィール

著者のホープ・ヤーレン(Hope Jahren)さんは、1996年にカリフォルニア大学バークレー校で博士課程修了。地球生物学分野で研究を続ける。ジョージア工科大学、ジョンズ・ホプキンス大学を経て、原書刊行時はハワイ大学教授。現在はノルウェーのオスロ大学教授。

フルブライト賞を三度受賞。また、地球科学の若手研究者に贈られるメダルを二つの分野で受賞し、これは女性として初めての快挙。2005年に『ポピュラーサイエンス』誌で「傑出した10人」の若手科学者に、2016年に『タイム』誌の「最も影響を与えた100人」に選ばれた。

 

『ラボ・ガール ~植物と研究を愛した 女性科学者の物語~』 主要目次

 
◆第I部 根と葉
1. 生い立ちとラボ/2. <木の一生>/3. <待ち続ける種子>/4. 病院の仕事/5. <最初の根>/6. 出会い/7. <葉と成長>/8. 発見,挫折,希望/9. <茎の形成>/10. 初めてのラボ/11. <新天地への定着>

◆第II部 幹と節
1. <アメリカ南部>/2. 愉快なクリスマス/3. <菌との共生>/4. 学生とのフィールドトリップ/5. 落葉と年間予算/6. <つる植物>/7. 住む場所/8. <砂漠に生きる植物>/9. 躁/10. 二人は相棒?/11. <地上のシグナル>/12. 眠れない夜の電話

◆第III部 花と果実
1. <植物の上陸>/2. 譲り受けた実験設備/3. <冬支度>/4. 北極のダンス/5. <受粉>/6. 結婚/7. <S字曲線>/8. 妊娠,出産/9. <親から子へ>/10. アイルランドの教訓/11. 母として/12. すばらしい日常/13. <生命の維持>/14. 軌跡

 

ラボ・ガール 植物と研究を愛した女性科学者の物語
研究を一生の仕事にすることを志した一人の女性植物学者が、男性中心の学問の世界で、理想のラボを築きあげていく生き様を綴った感動のサイエンス・メモワール。
情熱あふれる著者ヤーレンの魅力はもちろんのこと、信頼できる相棒ビルとともに幾多の苦境を乗り越えていく厚い信頼と友情のエピソードが胸を打つ。
回想の間に、人生のアナロジーを想起させる植物の章が挟まれ、文学作品のような魅力にもあふれている。
2016年に、「全米批評家協会賞(自伝部門)を受賞、著者ヤーレンは『Time』誌の「年最も影響を与えた100人(パイオニア部門)」に選ばれた。

 


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