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『りえさん手帖 2 やせても昔の服は似合わない編』女の子がすばらしい人生を歩くために

西原理恵子さん著『りえさん手帖2 やせても昔の服は似合わない編』

西原理恵子さん著『りえさん手帖2 やせても昔の服は似合わない編』

漫画家・西原理恵子さん著『りえさん手帖2 やせても昔の服は似合わない編』が、毎日新聞出版より刊行されました。本書は毎日新聞で連載中の「りえさん手帖」書籍化第2弾です。

 

毎日新聞・人気連載「りえさん手帖」、約2年ぶりの最新刊!

累計250万部突破の『毎日かあさん』の著者が、2017年に卒母宣言し、スタートした本作。アラフィフ女性の赤裸々な日々を描き、読者の共感を得ている人気漫画です。

 
埋もれたウエストを探しに、ジムに通うりえさんの奮闘の日々を綴り、好評を得た前著『りえさん手帖 ホントにやせた編』から約2年。痩せたら着ようと取っておいたお気に入りのあの服(Mサイズ)をクローゼットから出してみたら……やせても昔の服は似合わなかった!!

人生立て直し期をのびのびと生きる著者が放つ、共感&感涙&爆笑必至のエッセイマンガです。

 

女の子がすばらしい人生を歩くために

本書に掲載されている「くやしい」「知識は鎧」は正しい科学の知識が自分の身を守ることの大切さを説き、新聞掲載直後からSNSを中心に反響を呼びました。執筆に込めた思いを語った著者インタビューも必読です。

以下に、執筆の経緯についての著者インタビューを抜粋します。

 
■呪縛から逃れて

(この作品は)女性が長年負ってきた「子宮のために我慢しなさい」という呪縛から逃れてほしいと思って描いた。まず、低用量ピルは適切に使えば、あの重い生理痛から女性を解放できる。私は中学と高校で女子校に通っていたが、いつも教室で1割ぐらいの人が生理痛のために動けなくなっていた。大げさじゃない。けど、それは「生理痛の痛さは我慢するもの」と教えられたからだ。いい薬がある今でもそれは変わらないだろう。

子宮は尊い存在で宝物だ。ただ「生理痛を我慢する」という悪弊のため、命を落とす人もいる。身近な人でも「生理痛だ」と思っていた痛みが別の病気が原因で、手遅れになってしまったこともあった。「寝ていれば治る」といって、家族を優先させる女性の優しさや我慢強さがそういう結果に至ってしまう。こういう悲劇は私たちの代でやめさせたいと思っている。

私が社会に出た頃は、「女性も働きなさい」と言われ始めた時期だったが、「30歳を過ぎると妊娠しにくくなる」なんて誰も教えてくれなかった。仕事を続け、キャリアを積んできたら、(年齢を重ね)妊娠しづらくなったり、流産したり。「それが原因で離婚した」なんてことは、嫌というほど身近にあった。女性はまだまだいろいろなことに縛られがちだ。女性の体について、正しい医学知識を知っておいてほしいという気持ちが強くある。

 
■かかりつけの産婦人科医を

私は、女の子は生理が始まったら、親がかかりつけの産婦人科医を用意してあげることを提案したい。虫歯を治す歯医者さんのように。これまで産婦人科は、お産をするところか、年配者が通うイメージだったと思う。思春期に体の悩みを親に打ち明ける子なんていない。その時、的確なアドバイスができるのが産婦人科医だ。今回の「りえさん手帖」への反応で一番うれしかったのは、HPVワクチンのことではなく、多くの女性が「産婦人科に行きます」と言ってくれたことだ。

たいていの医師は最新の医療情報を得て、よく勉強している。親とか伝統とか宗教とか「間違ったフィルター」を通してではなく、医師から新しい正しい知識を得てほしい。そうして得た知識は、その子の友人らにも広がる。ネットで流布しているいい加減な情報とは違う。「りえさん手帖」の「知識は鎧」というタイトルもその思いから来ている。知識は女性を守るための鎧なのだ。

 
【脳髄直撃!サイバラ画伯の名(迷)言の嵐!】

「人生にはプレゼントがある あなたは御在しているだけで愛……とか誰か私に言って」(「人間ドック」より)

「人間ドック」

「人間ドック」

あるがままを眺め楽しめるようになりました(「頑張って」より)

「人生の夕暮れ前 ビールにはちょっと早い」(「やっと来た時間」)

「やっと来た時間」

「やっと来た時間」

…などなど、女心に刺さりまくる名言が盛りだくさんです。

 
【収録作品】
乱高下/首すじが一番/板谷君のホラ/のび太ランド/婚活相談/交換する?/あのころの姿で/しまわれる/ゲーマー/体重より体形/犬のお口/白の恐怖/やさしさと弱さ/負けず嫌い/月曜日の朝は/この子どこの子/物覚え/からあげ/からあげ再び/Lサイズだけど/就活アドバイス/ハワイの男子寮/ハワイの授業/断り方/行ってきます/やっと来た時間/ときめきの幻影/すれ違う男女/吉祥寺の人気店/人見知り/至高の肉/等価交換/こんまり/仕事を離れて/ヤラれる/人生立て直し/高知流/保育士さん/汚い原稿/元夫の車/ナイス老化/人間ドック/さからわない/大人で大人げない/頑張って/夏の香り/チキンゲーム/My棒/浸透圧/光合成/やわらかい記憶/プロレス/お母さんの味/落書き/40過ぎてから/カルテス・エッセン/人との距離/シンプル/お土産/イカ/くやしい/知識は鎧

 

著者プロフィール

著者の西原理恵子(さいばら・りえこ)さんは、1964年、高知県生まれ。武蔵野美術大学卒業。漫画家。

『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞、『毎日かあさん』で文化庁メディア芸術祭賞、手塚治虫文化賞、日本漫画家協会賞を受賞。2013年、ベストマザー賞を受賞。

★公式ホームページ:https://toriatama.net/

 

りえさん手帖2 やせても昔の服は似合わない編
西原 理恵子 (著)

いろいろあって
今がいい

筋トレが奏功し、世間が唸った前著『りえさん手帖ホントにやせた編』から約2年。
痩せたら着ようと取っておいたあの服。
クローゼットから出してみると……やせても昔の服は似合わなかった!!
人生立て直し期をのびのびと生きる著者が放つ、共感&感涙&爆笑必至のエッセイマンガ。なかでも、「くやしい」「知識は鎧」は正しい科学の知識が自分の身を守ることの大切さを説き、新聞掲載直後からSNSを中心に反響を呼んだ。執筆に込めた思いを語った著者インタビューも必読!描きおろしマンガもたっぷり。

■既刊

りえさん手帖 ホントにやせた編
西原 理恵子 (著)

情け容赦なきおばさん、〈りえさん〉がやってきた! !

累計250万部突破「毎日かあさん」につづく新シリーズ開幕!
卒母したサイバラかあさんが、自由な翼でパワーアップ。
もはや怖いモノなし! ? 人生のお楽しみはこれからじゃ!

「新たな描き下ろし」や「ガチに役立つ筋トレ対談」も収録。

 


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