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『1は赤い。そして世界は緑と青でできている。』常識ってなんだろう? 文字に色がついて見える「共感覚」のはなし

望月菜南子さん著『1は赤い。そして世界は緑と青でできている。 「文字に色が見える」共感覚のはなし』

望月菜南子さん著『1は赤い。そして世界は緑と青でできている。 「文字に色が見える」共感覚のはなし』

望月菜南子さん著『1は赤い。そして世界は緑と青でできている。 「文字に色が見える」共感覚のはなし』が、飛鳥新社より刊行されました。

 

サイエンスライターの竹内薫さんも「とにかくユニーク!」と絶賛する現役女子大生の手記! 多様性を考えるヒントにもなる一冊

本書は、黒く書かれた文字や数字でも、特定の色がついて見える色字(しきじ)の共感覚を持つ女子大生が、幼少時から現在に至るまでの経験をつづった本です。

エッセイとしても、脳科学や心理学的な側面からも興味深いエピソードが満載です。サイエンスライターの竹内薫さんも「とにかくユニーク!そして共感もできる本」と推薦。読む人の常識を揺さぶり、多様性とは何かを考えるヒントにもなる一冊です。

著者から見た文字の色

著者から見た文字の色

1週間は空間を伴って認知されている

1週間は空間を伴って認知されている

 
<ユニークなエピソードの数々>

◎なんで私の名前は地味な色なの? うぐいす色いたいな渋い色が嫌いだった
◎九九と百マス計算は、色で覚えて大得意!
◎あいうえお順で並んだ席順は、廊下側がカラフルで窓側が静か
◎鎌倉幕府の将軍の名前は、みんなピンク色だから大混乱!?
◎東大大学院の共感覚者の研究に被験者として参加。顔文字にも色はついて見える?

 

本書の構成

第1章 なんで男の子の色の名前なの?
◎他の子にはない悩み
◎うぐいす色みたいな渋い色
◎キラキラした名前の妹
◎鍵盤ハーモニカに悪戦苦闘
◎共感覚者によくある混乱
◎おやつは3時にしたはずなのに
◎お誕生日会も大混乱!?

第2章 私はどうやって共感覚者になったのか
◎物心ついたときから、それはあった
◎私の運命を変えたおもちゃ
◎誰でも幼少期には共感覚があった!?
◎読書が解いてくれた謎

第3章 色鮮やかなスクールライフ
◎入学式のプラカードにいきなり困惑
◎教室は、廊下側がカラフルで窓側は落ち着いた色
◎ピアノも「特殊な方法」でマスター
◎九九はお任せ!
◎理科と社会ではあまり役に立たず……
◎文字に色が見えることを話してみた
◎頭の中で文章を書く習慣

第4章 初心者でもわかる! 共感覚FAQ
◎私の共感覚についてよく聞かれること
Q1 色付きで書かれた文字はどう見えるの?
Q2 文字の元々のインクの色と共感覚によって見える文字の色はどちらの方が強いの?
Q3 共感覚によって文字に色が見えるのに、文字の元々のインクの色も見えているなんて矛盾してない?
Q4 白く見える文字は白い紙の上だと見えなくなっちゃうんじゃないの?
Q5 赤、青、緑などの色の名称の漢字は何色に見えるの?
Q6 漢字の色は音依存なのに、数字の色は音依存じゃないの?
Q7 マーカーペンで文字に色をつけても気分が悪くなったりしないの?
Q8 文字を読んだり書いたりせず、音声を聞いたときにも文字の色は見えるの?
Q9 色字以外の共感覚はないの?
Q10 年齢が上がるにつれて文字の色が弱くなってきたりしない?

【共感覚一般に関する質問】
Q11 共感覚って精神疾患?なんかの病気?
Q12 みんなに見えていない色が見えるってことは、オーラが見えるってことでいいんだよね?
Q13 共感覚を持っていることを証明することはできるの?
Q14 共感覚者じゃない人が意図的に共感覚を身につけることは可能?
Q15 「1が赤い」っていうのはなんとなくわかるよ。共感覚者じゃなくてもそういうイメージを持つ人はいるんじゃないの?
Q16 ほかにどんな共感覚があるの?

第5章 それを知ってからのこと
◎待って! 源氏の将軍の名前はみんなピンク色
◎迷路のような大学の建物で研究室を探すには
◎統計学と、ブライドタッチと、共感覚の私

第6章 実験、そして新たな発見
◎研究対象になる
◎ひとりじゃないという安心感
◎ストループ検査は早口言葉みたいにややこしい
◎飴色の名前の先生とオレンジ色の名前の後輩
◎色字共感覚には2種類ある
◎顔文字はどう見える?
◎そもそも色ってなに?

第7章 1週間はまあるいわっか
◎共感覚者と時間
◎1年はA4サイズの画用紙
◎「人と違う」ということ
◎当たり前を失った今だから
◎大事なことを話せる相手

 

著者プロフィール

著者の望月菜南子(もちづき・ななこ)さんは、1999年東京都生まれ。物心ついた頃から文字や数字に1つずつ色を感じながら暮らしてきた。

17歳の時に初めて、それが共感覚と呼ばれる稀な感覚であることを知る。2018年5月東京大学大学院で行われている共感覚研究に協力した。本書は、共感覚者のありのままの日常を記した稀有な記録となる。現在、大学3年生。

5歳のとき、鍵盤にカラフルなシールを貼って鍵盤ハーモニカを練習する著者

5歳のとき、鍵盤にカラフルなシールを貼って鍵盤ハーモニカを練習する著者

 

1は赤い。そして世界は緑と青でできている。
望月 菜南子 (著)

黒い文字でも1つひとつ色がついて見えるってどういうこと!?
物心ついた頃から「文字に色がついて見える」共感覚を備える女子大学生によるユニークすぎる手記!

 


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