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『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』「体を動かすこと」の効用を全解剖!

ケリー・マクゴニガルさん著『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』(訳:神崎朗子さん)

ケリー・マクゴニガルさん著『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』(訳:神崎朗子さん)

ケリー・マクゴニガルさん著『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』(訳:神崎朗子さん)が、大和書房より刊行されました。

 

スタンフォード大学の心理学者が「運動と幸福」の関係を解き明かす!

 
■運動のメリットは「健康増進」と「ダイエット」だけではない

世界的に見ても、体をよく動かす人たちのほうが、幸福感や人生に対する満足度が高いという研究は数多くあります。ハードスポーツではなく、ウォーキングやジョギング、サイクリング、ヨガなど、どんな運動にも当てはまります。
また、定期的な運動は、脳の構造を変化させ、目的意識の向上や、不安の緩和、抗うつ作用など、メンタルヘルスにも寄与します。

 
■「ステイホーム」でも、運動をすべき理由

アメリカとイギリスの研究では「座りっぱなしの生活」では、1週間もしないうちに人生の満足度が31パーセントも低下しました。また、毎日の平均歩数が5649歩を切ると、不安や気分の落ち込みなどの症状が現れるというデータもあります。

 
■ランニングは「人とのつながり」を促進する

20~30分程度の「ややきつい運動」によって脳内に分泌される「内因性カンナビノイド」には、人と一緒にいることが楽しくなる効果があり、交流の妨げとなる社交不安が緩和されます。

 
■運動嫌いでも「6週間」続ければ、夢中になる

運動を1回するだけでも、抗うつ効果はありますが、継続することでその効果は高まります。研究では、運動が苦手な人でも週に3回の運動を6週間続けることで、不安を軽減する脳の領域の神経結合が増え「運動依存症」になっていきます。

 
■自然の中で過ごす「グリーン・エクササイズ」の効果

心理学では自然の中の運動を「グリーン・エクササイズ」と呼びます。この精神的効果は絶大で、人間の脳は、自然と触れ合うことで認知能力が伸びます。
また、景色のよい道でウォーキングした後の脳をスキャンする実験では「自己批判や悲嘆、不安」と関係する部位の活動が低下しています。

 
■音楽が運動の健康効果を高める

好みの音楽やリズムが激しい音楽は脳の運動系を刺激します。アドレナリン、ドーパミン、エンドルフィンが大量に分泌されると、活力が出て痛みが緩和され、運動のパフォーマンスを高めます。「音楽は合法的な運動能力向上薬」であると、科学的にはほぼ結論づけられています。

 

本書の構成

第1章 持久力が高揚感をもたらす(「ランナーズハイの効果」「運動が孤独を防ぐ」など)

第2章 夢中になる(「運動そのものが麻薬?」「運動好きは遺伝なのか」など)

第3章 集団的な喜び(「集団エクササイズと幸福」「体は同調するようにできている」など)

第4章 音楽に身をまかせる(「音楽の強壮剤効果」「原始的な本能を呼び覚ます」など)

第5章 困難を乗り越える(「希望が脳に与える影響」「どうせ私なんて、を覆す」など)

第6章 いまを大切に生きる(「グリーン・エクササイズの効果」など)

第7章 ともに耐え抜く(「ウルトラマラソンが与える強烈な喜び」「持久力とレジリエンス」など)

 

著者プロフィール

 
■著者:ケリー・マクゴニガルさん

スタンフォード大学の心理学者。ボストン大学で心理学、マスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(健康心理学)を取得。心理学、神経科学、医学の最新の知見を用いて、人びとの心身の健康や幸福、成功、人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する「サイエンス・ヘルプ」のリーダーとして、世界的に注目を集める。メディアでも広く取り上げられ、『フォーブス』の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれている。TEDプレゼンテーション「ストレスと友達になる方法」は2200万回超の再生回数を記録。

著書に、28カ国で刊行され日本でも累計80万部のベストセラーとなった『スタンフォードの自分を変える教室』『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』(ともに大和書房)などがある。大学での講義や国内外での講演活動のほか、心身相関を重んじる立場から、ダンス、ヨガ、グループエクササイズの指導を長年行っている。

 
■訳:神崎朗子(かんざき・あきこ)さん

翻訳家。上智大学文学部英文学科卒業。

おもな訳書に『やり抜く力 GRIT』(ダイヤモンド社)、『スタンフォードの自分を変える教室』『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』『フランス人は10着しか服を持たない』(以上、大和書房)、『食事のせいで、死なないために(病気別編・食材別編)』(NHK出版)などがある。

 

スタンフォード式人生を変える運動の科学
ケリー・マクゴニガル (著), 神崎 朗子 (翻訳)

『スタンフォードの自分を変える教室』著者、最新作!
為末大氏推薦!

「体を動かすこと」は、私たちの不安や孤独感を消し去り、喜びと希望を与えてくれる。
心理学から神経科学、人類学まで最新知見を結集し、その奇跡の力を解き明かす。

【日本語版読者へのメッセージ】
いまは大変な時期ですが、ダンスやヨガやキックボクシングなど、毎日の運動のおかげで、私は希望をもって過ごしています。
体を動かしていると、私はいきいきとした気分になって、自分よりも大きな存在とのつながりを感じます。
みなさんもぜひ、体を動かす喜びを見つけてください。
みんなで一緒に乗り越えよう――体を動かせば、そんな思いが湧いてきます。(ケリー・マクゴニガル)

 


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