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『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』老子、釈迦、孔子、孫子、マルクス、サルトルなど偉人の知恵に学ぶ!

シン・ドヒョンさん・ユン・ナルさん著『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』(訳:米津篤八さん)

シン・ドヒョンさん・ユン・ナルさん著『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』(訳:米津篤八さん)

シン・ドヒョンさん・ユン・ナルさん著『世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力』(訳:米津篤八さん)が、かんき出版より刊行されました。

 

BTS(防弾少年団)・Vさんが空港で持っていたあの書籍が、ついに日本上陸!

本書は人文学者と国語教師の二人が、東洋・西洋の古典や賢者たちの言葉をもとに、話し上手とはどういうことか、話がうまくなるにはどうすべきかについて解説した一冊です。

 
実は世界的人気を誇るアイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバーであるV(ブイ)さんが愛読していた本として知られており、2018年の発売以降、韓国ではベストセラーリスト入りしました。

 
本書の構成は、1章〈修養〉、2章〈観点〉、3章〈知性〉、4章〈創意工夫〉で言葉を口にする前の準備と習得の段階を解説。5章〈傾聴〉では聞き方を学び、6章〈質問〉では話し方を扱います。

さらに7章〈話術〉では具体的な話し方の原則を学び、最終段階の8章〈自由〉では、それまでに学んだ話術を実践に移し、より良い生き方へと踏み出すための方法を考えます。〈実践〉の章では、偉人たちの歴史に残る会話の中から良い話し方の実例を挙げ、私たちの知恵を授けてくれます。

また「おわりに」には、著者がBTSに触れた謝辞の内容を特別に寄せています。日本版だけの特別な「おわりに」も合わせてお楽しみください。本書を読めば、自分自身の言葉の器が広がるはずです。

 

言葉が変わると、人生が変わる(「はじめに」より)

「灯一つが千年の闇を追い払う[一燈能除千年暗]」という中国のことわざがある。
日の光が一度も差し込んだことのない山奥の洞窟も、小さな灯一つでたちまち明るくなる。

 
言葉の力も、それと同じだ。真心のこもったひと言が、人と人の間を引き裂いてきた古傷を癒やしてくれる。
一つの言葉には、語り手と聞き手の両方の人生が込められている。まず語り手が、自分の人生の意味を込めて言葉を紡ぎ出す。次に聞き手が、その言葉を受け止め、自分の人生に当てはめて解釈する。このようなやりとりが言葉を生み出す。

 
だから「話し上手」とは、単に話術に長けているというより、絶えず自分を省みて成長し、他人に関心を傾けて理解し、その場の状況を読み取る目を備えた、総合的な力を指す。つまり、「言葉の勉強」というのは、その境地に至ろうとして努力する過程のことだと言っていい。

 
話術に関する本はすでにたくさん出回っているが、そのほとんどは実用書だ。そのため、どうしても中身は単調になる。話し上手になるための努力の過程をすっ飛ばして、名スピーチの実例やテクニックの紹介に終始し、ただ言い回しの問題にとらわれているために、どんな意味を言葉に込めるのかという、最も肝心な点を見逃している場合が多い。

 
そのために本書は人文学の力、特に東洋と西洋の古典や賢者たちの言葉を引用して、彼らの知恵を拝借することにした。人文学は他のどの学問よりも言葉について深く探求し、繊細にアプローチする分野だからだ。とはいえ、言葉それ自体を目的にしているわけではない。言葉はあくまで、自分と世の中を変えるための手段なのだ。
人文学の知恵によって言葉の使い方を根本から変えることで、あなたは自分自身を厳しい世の中から守ることができるだろう。言葉を磨きながら自分自身を磨き、言葉を通じて世間と賢く折り合う方法も身につけられる。自分の意志を貫きながら、同時に危険を避けて身を守るには、言葉をどう使えばいいのかも学ぶことができる。

 

本書で紹介する項目(一部)

◎善を思わず悪を思わず、善悪に二分することなく見よ(慧能)
◎人生の主人公は自分だ(瑞巌禅師)
◎一人ひとりの人生は一個の「作品」だ(ミシェル・フーコー)
◎観察してこそ知ることができる(釈迦)
◎洞察力を磨くことこそが重要である(孔子)
◎「切に問う」ことが変化への第一歩だ(子夏)
◎心よりも重要なのが知性である(バガヴァッド・ギーター)
◎言葉の中に閉じ込められてはならない(ヴァージニア・ウルフ)
◎心が変わってこそパラダイムも変わる(トーマス・クーン)
◎知っているふりをすることほど大きな無知はない(ソクラテス)
◎戦略は使ってもいいが、嘘はつくな(韓非子)
◎言葉づかいと話の中身は一致しない(老子)

 

本書の構成

第1章 修養 言葉の器の育て方

第2章 観点 ものの見方を変える

第3章 知性 言葉に深みを持たせるには

第4章 創意工夫 生き生きした話術

第5章 傾聴 相手の話に耳を傾けてみる

第6章 質問 うまく質問し、うまく答えるには

第7章 話術 会話のテクニック

第8章 自由 実践する言葉、捨てるべき言葉

実践 賢者たちから言葉の力を学ぶ

 

著者プロフィール

 
■著者:シン・ドヒョンさん

人文学者。大学で哲学と国文学を専攻。幼いころから哲学を学び、東西の古典に親しんできた。世の中を変える勉強と自分を変える勉強は同時に進めるべきで、そうしてこそ本当の変化がもたらされると信じる。その第一歩として、“言葉の勉強”をはじめ、その成果を本書にまとめた。

 
■著者:ユン・ナルさん

ソウルで高校の国語教師を勤めながら、哲学をはじめとして人文学の勉強にもいそしみ、エッセイを執筆・発表している。他人の視線にとらわれず、新しく深みのある文章を書くために、日々努力している。

 
■訳者:米津篤八(よねづ・とくや)さん

朝鮮語・英語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に勤務。退職後、ソウル大学大学院で朝鮮韓国現代史を学び、現在は一橋大学大学院博士課程在学中。

翻訳書に『言葉の品格』『言葉の温度』(光文社)、共訳書に『チェ・ゲバラ名言集』(原書房)などがある。

 

世界の古典と賢者の知恵に学ぶ言葉の力
シン・ドヒョン (著), ユン・ナル (著), 米津篤八 (翻訳)

★BTS(防弾少年団)Vの愛読書としても発売前から話題となった本、待望の日本語訳!
【「いい本に出合えた!」と話題の韓国でベストセラー】
★大人の課題図書として、手元に置いておきたい1冊

先人の知恵こそ、時代を超えた教科書だ!
老子、釈迦、孔子、孟子、マルクス、トーマス・クーン、サルトル、ショーペンハウアー、孫子、ソクラテス、韓非子、キリスト…etc
――なぜ彼らの思考・哲学は生き続けるのか。

 


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