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『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる』トヨタも導入!Yahoo、Sansanなど150社以上がマインドフルネスで組織改革!

荻野淳也さん著『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる 脳科学×導入企業のデータが証明!』

荻野淳也さん著『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる 脳科学×導入企業のデータが証明!』

荻野淳也さん著『マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる 脳科学×導入企業のデータが証明!』が、かんき出版より刊行されました。

 

脳科学×導入企業のデータが証明!

常に成果を出し続けなければならないビジネスパーソンが心身共に追い詰められる状況は海外でも同じであり、職場環境をよりよく整えることは、いずれの国においても、経営トップや人事担当者の大きな課題となっています。

 
そのためにマインドフルネスに注目したのが、常に時代に先駆けた取り組みを続けている、米グーグルでした。

グーグルが、社内の人材開発プログラムにマインドフルネスを採り入れたのは2007年。
このプログラムは、脳科学によるリサーチを背景にしており、マインドフルネスに基づいた実践により、EI (Emotional Intelligence =感情知性、または、心の知能)を高めるためにデザインされたものです。EIが高いリーダー、社員は、仕事のパフォーマンスやリーダーシップ、そして、心身の健康(ウェルビーイング)も向上するという相関関係が以前より指摘されていました。

 
現実的な欧米のビジネスリーダー、ビジネスパーソンたちにマインドフルネスが受け入れられたのは、なぜなのでしょう?

その背景には、マインドフルネスの効果が科学的に裏づけされているという、明白な事実があります。脳科学の発展により、マインドフルネスの実践を続けることで、集中力、自己認識力、ストレス・マネジメント、共感力などが高まることが明らかになっているのです。

マインドフルネスは、優れたリーダーに必要な「自己認識力」「自己管理力」の開発法としても、2013年のダボス会議(World Economy Forum) で採用されています。

 

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に注意を向けた心の在り方のこと。
また、そうした心の状態を保ちながら「目の前のことに集中して取り組む力」、あるいは、「今に集中したときに立ち上がってくる気づき」とも言うことができます。

 
マインドフルネスと聞くと、瞑想をイメージされる方が多いのですが、瞑想はマインドフルネスになるための手段のうちのひとつにすぎません。ウォーキングをしていても、ジョギングをしていても、水を飲んでいても、食事をしていても、今の心、身体、周囲の状況などに注意を向けていれば、マインドフルネスの状態と言えます。

 
ビジネスの分野では、次のような効果が報告されています。

◎注意力・集中力が高まる
◎感情のマネジメント力が高まる
◎自己認識力が高まる
◎創造力が高まる
◎ストレスが改善され、レジリエンス(回復力)が高まる
◎リーダーシップが向上する
◎無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に気づきやすくなる
◎アンガーマネジメント(怒りをコントロールするスキル)の質が高まる
◎コミュニケーションが円滑になる
◎EI(Emotional Intelligence:感情知性、心の知能)が高まる など。

 
著者が代表理事を務めるマインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)がマインドフルネスの導入を支援した日本企業は、ヤフーに続いて、リクルート、パナソニック、Sansan 株式会社など。2019年12月現在では、150社を超えています。各業界の先端企業が、マインドフルネスに基づいた研修を続々と導入しているのです。

ちなみに、トヨタ自動車株式会社でも、健康経営、社員の人間力向上、セルフ・マネジメントのためにマインドフルネスを活用したプログラムを精神科医や心理士が中心となって作成し、全社教育として導入されています。

 
本書では、マインドフルネスとは何か、マインドフルネスを導入した組織では何が起きるのかを中心に、マインドフルネスを組織に導入するメリットやデメリットなどを解説していきます。

また、実際の職場導入に際して、どこから始めて、どのように社内に根付かせていくのかについても、具体的に解説していきます。

上記にある「プレゼンティーズム」とはWHO(世界保健機関)が測定している健康と労働パフォーマンスに関する指標。具体的には「出社していながらも心身の不調などが原因で従業員のパフォーマンスが低下している状態」のこと。

上記にある「プレゼンティーズム」とはWHO(世界保健機関)が測定している健康と労働パフォーマンスに関する指標。具体的には「出社していながらも心身の不調などが原因で従業員のパフォーマンスが低下している状態」のこと。

 

本書の構成

はじめに

Chapter 1 なぜ今、組織にマインドフルネスが必要なのか?

Chapter 2 マインドフルネスを組織に導入したら何が起こったか?

マインドフルネス実践企業・ヤフーの体験談

Chapter 3 組織にマインドフルネスを導入してみよう

Chapter 4 組織でのマインドフルネス実践法

おわりに

 

著者プロフィール

著者の荻野淳也(おぎの・じゅんや)さんは、一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)代表理事。合同会社Wisdom2.0Japan代表社員。

慶應義塾大学卒業。外資系コンサルティング会社やスタートアップ企業のIPO担当やヨガスタジオ運営企業の取締役を経て、2008年起業。2013年からはマインドフルネスを日本の社会、組織のOSとするべくMiLIを設立し、日本の大手企業やリーダーにマインドフルネスベースのリーダーシップや組織開発のプログラムを提供している。2006年から日本におけるマインドフルネスの社会実装を志し、活動している。Googleで開発されたSearch Inside Yourselfの認定講師。

著書・関連書籍に、『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方 ハーバード、Google、Facebookが取りくむマインドフルネス入門』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)、『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(監訳、英治出版)、『マインドフル・リーダー 心が覚醒するトップ企業の習慣』(監訳、SBクリエイティブ)、『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(解説、プレジデント社)、『たった一呼吸から幸せになるマインドフルネス?JOY ON DEMAND(ジョイオンデマンド)』(監訳、NHK出版)、『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(制作協力、サンガ出版)、『がんばりすぎない休みかた』(単著、文響社)がある。

 

マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる―脳科学×導入企業のデータが証明!
荻野 淳也 (著)

米国グーグル、マイクロソフト、フェイスブック… 
日本ヤフー、Sansanなど150社以上で実践! 

本書では、マインドフルネスを継続することで個人や組織にどんなメリットがあるのか、さらに、組織に導入する際にはどんなことに気をつけるべきかを、具体的にお伝えしていきます。 
Chapter 1 では、「なぜ今、組織にマインドフルネスが必要なのか」を、社会背景を交えてお伝えしています。
ビジネス分野におけるマインドフルネスは、慌ただしく変化する資本主義社会を 背景に世界に浸透していったと言えます。本書で改めて社会状況を認識することで、なぜ今、世界の名だたる企業がマインドフルネスを導入しているのか、その理由が、より明確にご理解いただけると思います。 
すでにマインドフルネスをご存じの方も、マインドフルネスが組織にどんな恩恵をもたらすのかという視点でお読みいただくと、新たな気づきが得られるのではないでしょうか。

Chapter 2 では、日本でマインドフルネスの社内導入にいち早く踏み切ったヤフー株式会社の3人のリーダーに、導入の経緯や、導入の仕方、導入後の社内でどんな変化が現れたかを語っていただきます。
具体的な導入事例をお読みいただくことで、マインドフルネスがあなたの会社にとっても必要なものかどうか、また、導入までの道のりをイメージしやすくなると思います。

Chapter 3、Chapter 4 では、組織にマインドフルネスを導入する際に、行うべきステップをお伝えします。
ここを疎かにすると、せっかくマインドフルネス導入に踏み切っても、組織のカルチャーとして根づく前に終わってしまいますので、経営トップや人事担当の方、各部門のリーダーは特にしっかり目を通してください。
また、Chapter の間に、コラムとして、すでにマインドフルネスを導入しているいくつかの企業の担当者のインタビューも掲載しています。
あなたの組織が抱えているのとよく似た問題を解消するために、マインドフルネスの導入に踏み切った企業があるかもしれません。
自分の組織の現状と比較してみることで、より一層、興味深くお読みいただけると思います。

 


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