『そのとき、どうする?』災害時のアナウンス「ただちに命を守る行動をとってください」とは具体的にどうすればいいの?
甘中繁雄さん監修『そのとき、どうする? ただちに命を守るとっさの行動マニュアル』が、大和書房より刊行されました。
地震、風水害、火災、遭難、日ごろの応急処置まで、大切な命を失わないために知っておきたい65のこと
■災害の備えをしていない人は6割を超えている
将来、大災害の可能性が高いと感じている人は6割もいるにも関わらず、きちんとした備えをしていない人が半数以上もいます。
■阪神淡路大震災で生き埋めにされた人、閉じ込められた人の7割が自助で脱出
救助隊に助け出された人は、なんと1.7%! 非常に少ないのです。
つまり、緊急時には、自分の身は自分で守らないといけないということ。
■生存率が急激に低下するとされるといわれるのが72時間の壁
災害発生時には、自分の身は自分で守らなければなりません。生存率が急激に低下するとされるのは災害発生から72時間。生き残るために重要なのは初期対応の速さです。
■「ただちに命を守る行動をとってください」とは?
近年、災害を伝えるニュースなどで、「ただちに命を守る行動をとってください」と呼びかけられることが増えました。では、危機的状況下での「ただちに命を守る行動」って何でしょうか?
身の安全を確保するために、災害発生直後はこの3つがとにかく重要です。
◎頭部を守る
◎呼吸を確保する
◎体温を保持する
■では具体的にどう対処する?
◆就寝中に地震が起こったら?
家具などの圧死に注意。とにかく寝具で身を守り、スリッパの用意がなければ洋服で代用を。
◆道路が冠水し車が水没し始めたら?
逃げるタイミングは、水がタイヤの半分まできてから。万が一脱出が遅れた場合、外との水位の差がなくなってから押し開けましょう。ドアにかかる水圧が小さくなり開きやすくなります。事前に水没車からの脱出用に ハンマーを常備しておくと、窓ガラスが簡単に割れます。
本書の構成
Chapter1 地震
Chapter2 風水害
Chapter3 天候の急変
Chapter4 火災
Chapter5 山の事故
Chapter6 水難事故
Chapter7 応急処置
甘中繁雄さん プロフィール
監修者の甘中繁雄(かんなか・しげお)さんは、兵庫県出身。関西学院大学法学部卒業。NPO法人日本防災士機構 理事/NPO法人日本防災士会 常任理事・事務局長。
西宮市の自宅で阪神・淡路大震災に被災したことを原体験として、防災士制度設立に参加する。現在、日本防災士機構理事、日本防災士会常任理事・事務局長として、数々の災害現場での調査活動やボランティア活動をもとに、全国各地で「防災研修」を企画・実施し、地域の減災に貢献する「防災士」の育成に取り組んでいる。
また、自治体や企業での防災講演会、避難所開設訓練や地区防災 計画作成支援等、防災教育や訓練に積極的に取り組み、減災社会の実現に向け活動している。
そのとき、どうする?~ただちに命を守るとっさの行動マニュアル 甘中 繁雄 (著, 監修) 日テレお天気キャスター・防災士の木原実さん推薦!! 大地震、風水害といった自然災害が多発する昨今――。 ですが、近い将来、必ずあなたの身にも起こります。必ずです。 震度6の地震で立っていられなくなったとき、大型台風によって家が浸水してきたとき、車が今にも水没しそうなとき、火災が起きてパニックになったとき、あなたの命を守ってくれるのは、「知識」と「とっさの行動」です。 災害大国で生き抜くための必読本!! |