『睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する』睡眠障害の種類と“睡眠負債”を解消する秘訣を提案!
ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』の著者で、スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長の西野精治さん著『睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する』(角川新書)が、KADOKAWAより刊行されました。
3月18日は“世界睡眠デー”――スタンフォード大教授が日本人の睡眠習慣に警鐘を鳴らす!
著者の西野精治さんは、1987年にスタンフォード大学医学部に留学し、突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明などに取り組みながら、睡眠のスペシャリストとして啓発活動にも力をいれてきました。
最新著作となる本書では、日本人の平均睡眠時間がOECD調査対象国の中で韓国を抜いて最も短いことを指摘し、多様な睡眠障害の種類や症状を解説するとともに、忙しいビジネスパーソンが睡眠の質を高める日常生活のヒントを提案します。
<本書「はじめに」より>
睡眠障害が少しずつ解明されている一方で、睡眠に悩まされる人たちは格段に増えてきています。アメリカでは推定患者を含めると、約7600万人と言われるほど。その人口比をそのまま日本人にあてはめると、約3000万人ということになります。実際、厚生労働省の調査によると、5人にひとりが「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」といいます。不眠は加齢とともに増加する傾向があり、60歳以上になると、約3人にひとりが不眠に悩んでいます。そして、不眠で病院にかかっている人の大部分が睡眠薬を服用しているというのが現状です。
(中略)
2017年、「睡眠負債」という言葉がユーキャン 新語・流行語大賞トップテンに選出され、メディアでも睡眠に関する記事や番組を目にする機会が多くなりました。睡眠への関心が高まっているいまだからこそ、睡眠障害に対する正しい知識を身につけるために、現段階でわかっている睡眠障害についていったん整理しておくことにしました。自分の睡眠を見直し、改善していくには、睡眠に関する正しい知識は欠かせません。その参考にしていただけると幸いです。
本書の構成
はじめに
第1章 日本人の睡眠が危ない!
第2章 睡眠障害と睡眠薬
第3章 「日中眠くなる」という睡眠障害
第4章 生体リズムを乱す睡眠障害
第5章 子ども、高齢者、女性の睡眠障害
第6章 睡眠負債を解消するために
西野精治さん プロフィール
著者の西野精治(にしの・せいじ)さんは、1955年、大阪府出身。大阪医科大学卒業。スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所(SCNL)所長。医師、医学博士、日本睡眠学会専門医。
1987年、大阪医科大学大学院4年在学中、スタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所に留学。突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぐ。2000年にはナルコレプシーの発生メカニズムを突き止めた。05年にSCNLの所長に就任。睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから個体レベルまでの幅広い視野で研究している。
2019年5月に、企業への睡眠コンサルティングやITを活用したサービスなどを手がける睡眠に特化した株式会社ブレインスリープを設立、最高経営責任者(CEO)兼最高医療責任者(CMO)に就任。
著書に『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)、『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』(PHP新書)などがある。
睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する (角川新書) 西野 精治 (著) 睡眠負債による疾患と、体の異常を徹底解説! 睡眠負債による疾患と、体の異常を徹底解説! ベストセラー『スタンフォード式 最高の睡眠』著者にして「睡眠負債」で話題の著者が贈る、人生のクオリティを高める”休み方改革” 日本人の5人に1人が睡眠にトラブルを抱えていると言われる今日。スタンフォード大学で睡眠研究に取り組む著者が、現代人の身体を蝕む睡眠障害の種類や恐ろしさを分かりやすく伝える。睡眠障害について正しい知識を身につけ、快適な眠りを手に入れるための手がかりが満載の1冊。 寝る時間を惜しんで仕事に励むことを美徳とする日本人。しかし、睡眠を削ることは「百害あって一利なし」―多様な睡眠障害を分析・解説し、睡眠負債を解消する策を提案! |