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『悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法』師・杉本昌隆八段いわく「藤井聡太七段の強さの秘訣は”悔しがる力”」

杉本昌隆さん著『悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法』

杉本昌隆さん著『悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法』

杉本昌隆さん著『悔しがる力 弟子・藤井聡太の思考法』が、PHP研究所より刊行されました。

史上最年少プロ棋士として時の人となり、その後も破竹の勢いで昇級した藤井聡太七段。その師匠として、愛弟子の強さの秘密を解説した『弟子・藤井聡太の学び方』(2018年2月刊、2019年3月文庫化)以来、2年ぶりの新刊となります。

 

弟子・藤井聡太さんの存在を原動力に50歳で奇跡の昇級

著者の杉本昌隆八段は2019年3月、50歳での昇級を成し遂げます。

この“奇跡”へと杉本八段を奮い立たせたのは、藤井七段の存在でした。藤井フィーバーによって、師匠の自分まで注目される気恥ずかしさと、棋士としての自分の活躍を諦めかけてしまっていることの悔しさが、原動力となったのです。
そして、藤井聡太七段が勝ち続ける秘密も、この「悔しがる力」にあることに気づきました。

 
(「はじめに」より)

「今の時代、「悔しい」と口に出すことや、実現できないことにいつまでもこだわる「あきらめない」気持ちははやりません。負けて地団駄を踏んだり、躍起になって怒ったりすることが、どこかカッコ悪いと思われているのでしょうか。

しかし、藤井七段をはじめ、スポーツ選手など各界の最前線で活躍している人たちは、総じて並外れた負けず嫌いです。そして決してあきらめません。彼や彼女たちの心の底で燃え盛っているのは、まぎれもなく「悔しい」という感情、そして「不屈」の精神でしょう。

つまり悔しがること、あきらめの悪さは一つの力だと言えます。」

本書は、愛弟子の大躍進やその戦い方を通じて見つめ直した、勝負師の心と思考法を解説します。話題を集めた師弟対決や自身の挑戦を振り返りつつ、いかにモチベーションを維持し、集中力や決断力を高めるかについて、指導者ならではの分析とライバル的観察眼で考察します。

 

学業や仕事に生かされる「将棋で培った力」

藤井七段の同門となる杉本教室には、最終的に棋士とは別の道を選択した弟子もいます。人工知能を研究している大学院生、文筆業志望の東大生、医療の道に進んだ医大生らは、奨励会時代と同じように、新しい夢に取り組んでいます。

 
「悔しがることは闘争心の表れ、あきらめの悪さは不断の努力」という師匠のもとでともに学び、将棋で培った思考力や集中力、忍耐力、そして悔しがる力で、人生を切り拓く“元弟子”たち。彼らと藤井七段との共通点や、一緒に将棋盤を囲み研究した頃の新エピソードなども楽しめます。

 
「詰将棋の正解数すら張り合ってくる」「忘れ物や落とし物が多い」など、師匠から弟子への愛情あふれる“藤井ネタ”を満載した「藤井聡太オフィシャルブック」第2弾。もっと成長したい人や、部下を持つ上司の必読書です。

 

本書の構成

はじめに――悔しがることは闘争心の表れ、あきらめの悪さは不断の努力

序章 過去を想う師匠、未来を見つめる弟子

第一章 藤井の活躍に五十歳にして立つ

第二章 藤井聡太の思考法とは?

第三章 人生、いつも悔しがってきた

第四章 AIで地頭が鍛えられる

第五章 必要のない経験はない

第六章 天才と秀才がいた空間

おわりに――たゆまぬ努力を楽しめれば一流

 

杉本昌隆さん プロフィール

著者の杉本昌隆(すぎもと・まさたか)さんは、1968年11月生まれ。愛知県名古屋市出身。1980年6級で(故)板谷進九段門。1990年10月1日四段、2019年2月22日八段。史上4位の年長記録となる50歳でのB級2組昇級を果たす。

杉本昌隆将棋研究室を主宰し、後進の育成にも力を注ぐ。

 

悔しがる力
杉本 昌隆 (著)

藤井七段の集中力の源泉。AI活用法。弟子から学び、能力以上の成果を出す心得とは?東大生も巣立った杉本教室の秘密を明かす。

 


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