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『フィンランド人はなぜ、午後4時に仕事が終わるのか?』仕事も休みも大切にして自分らしく生きる

堀内都希子さん著『フィンランド人はなぜ、午後4時に仕事が終わるのか?』

堀内都希子さん著『フィンランド人はなぜ、午後4時に仕事が終わるのか?』

堀内都希子さん著『フィンランド人はなぜ、午後4時に仕事が終わるのか?』が、ポプラ社より刊行されました。

フィンランドは、小国でありながら、経済を維持、成長しつつ、様々な指標で上位に入ります。本書では、その秘密をフィンランド大使館の広報を務める著者が徹底解説します。

 

いまフィンランドが熱い!世界最年少34歳の女性首相が誕生!2年連続幸福度ランキング世界1位を獲得!

フィンランドで34歳の女性首相・サンナ・マリーンさんが就任しました。サンナ・マリーンさんはフィンランド史上3人目の女性首相で最年少、そして現職で世界最年少の首相となります。

また、このフィンランドという国は、国連が毎年発表している幸福度ランキングで2年連続世界1位を獲得しています。

 
この幸福度ランキングとは、国のGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、社会的寛容さ、社会の腐敗度といった要素に、国民に今の幸せの評価を聞いた調査、および全項目が最低である架空の国(ディストピア)との比較といったことを元に総合的に判断されます。

2019年は世界の156カ国を対象に調査をしています。日本は2018年に54位、2019年は58位。トップ10のうち半数は北欧諸国が占めています。

 
<フィンランドの特色――『フィンランド人はなぜ、午後4時に仕事が終わるのか?』目次より抜粋>
◎1人あたりのGDPが日本の1.25倍
◎偏差値と学歴が存在しない
◎在宅勤務3割
◎残業なし
◎1日2回のコーヒー休憩
◎睡眠は7時間半以上
◎夏休みは1か月
◎サウナは接待やおもてなしの場
◎教育は世界トップクラス
◎ヘルシンキがワークライフバランスランキング世界1位

 
フィンランドの特色としてあげた事柄は、本当にそのような事が可能なのか?思わずにはいられないものばかりです。

小国でありながら、経済を維持、成長しつつ、様々な指標で上位に入るフィンランド。一方で日本には働き方改革や、女性活躍といった転換期がきています。日本はフィンランドのすべてをマネすることは不可能かもしれませんが、ワークライフバランスや「ゆとり」の部分では、参考にできる習慣が大いにあるのです。

 
例えば、「残業しないのが、できる人の証拠」、「16時を過ぎるとみんな帰っていく」、「1日2回のコーヒー休憩でコミュニケーションをとる」(コーヒー休憩が法律で定められている為、一人当たりのコーヒー消費量は世界トップクラス)。

また、フィンランドの有名企業13社が提唱した「『よい会議』のための8つのルール」は、とても効率が良くシンプルで今日すぐにでも実現可能です。

そして、「偏差値や学歴で判断しない」教育で育ってきたフィンランド人は、大人になって「肩書は関係ない」オープンフラットな会社組織を作り出しています。

 
今注目のフィンランドサウナについては、「サウナは接待やおもてなしの場にもなる」というように、大使館にも存在し、身分に関わらず、打ち解けられる場を設け、外交にも取り入れているそうです。

どれを取っても、フィンランド人が「自分らしい、ゆとりのある生活」を送っている光景が見えてきます。

 

本書の構成

第1章 フィンランドはなぜ幸福度1位なのか

2年連続で幸福度1位の理由/「ゆとり」に幸せを感じる/自分らしく生きていける国/一人当たりのGDPは、日本の1.25倍/ヨーロッパのシリコンバレー/「良い国ランキング」でも1位/世界で2番目に格差が少ない/バランスのとれた生活/残業はほとんどしない  など

第2章 フィンランドの効率のいい働き方

16時を過ぎると、みんな帰っていく/残業しないのが、できる人の証拠/在宅勤務は3割/エクササイズ休憩もある/コーヒー休憩は法律で決まっている/ コーヒー休憩はコミュニケーションの場でもある/サウナで会議をすることも/「よい会議」のための8つのルール/日本とフィンランドの進め方の違い  など

第3章 フィンランドの心地いい働き方

肩書は関係ない/できるだけメールのCCに入れない/ボスがいない働き方/歓送迎会もコーヒーで/父親の8割が育休を取る  など

第4章 フィンランドの上手な休み方

睡眠は7時間半以上/フィンランドサウナの魅力/サウナはリラックスの場であり、会話の場/サウナは接待やおもてなしの場にもなる/夏休みは1か月  など

第5章 フィンランドのシンプルな考え方

世界のトレンドはフィンランドの「シス」!? /BBCやCNNも「シス」を紹介/「シス」は自分の強い気持ち/シンプルで心地いい/偏差値や学歴で判断しない/コミュニケーションもシンプルに/サスティナブルは欠かせないコンセプト/フリーマーケットやシェアリングが人気  など

第六章 フィンランドの貪欲な学び方

仕事とリンクする学び/2人に1人は、転職の際に新たな専門や学位を得ている/学びは、ピンチを乗り切る最大の切り札/将来を見据えてAIを学ぶ人も多い/働き方はこれからどう変わるのか/ヘルシンキがワークライフバランス世界1位/仕事も人生も大切にする  など

 

堀内都希子さん プロフィール

著者の堀内都希子(ほりうち・ときこ)さんは、長野県出身。フィンランドユヴァスキュラ大学大学院で修士号を獲得。フィンランド系企業を経て、現在はフィンランド大使館で広報の仕事に携わる。

著書に『フィンランド 豊かさのメリット』がある。

 

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか (ポプラ新書 ほ 2-1)
堀内 都喜子 (著)

世界最年少34歳の女性首相誕生で注目のフィンランド!

有休消化100%、1人あたりのGDP日本の1.25倍、在宅勤務3割、夏休みは1カ月。2年連続で幸福度1位となったフィンランドは、仕事も休みも大切にする。ヘルシンキ市は、ヨーロッパのシリコンバレーと呼ばれる一方で、2019年にワークライフバランスで世界1位となった。

効率よく働くためにもしっかり休むフィンランド人は、仕事も、家庭も、趣味も、勉強も、なんにでも貪欲。でも、睡眠は7時間半以上。やりたいことをやりつつも、「ゆとり」のあるフィンランド流の働き方&生き方の秘訣を紐解きます。

 


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