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『座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』クビライ、徳川家康、明治天皇…1300年、読み継がれてきた帝王学

出口治明さん著『座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』

出口治明さん著『座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』

ライフネット生命創業者で、立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明さん著『座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』(角川新書)が、KADOKAWAより刊行されました。

 

稀代の読書家がいつも座右に置く中国古典とは

「僕は毎日、この古典に叱られています」(出口治明さん)

 
中国は唐の2代皇帝・太宗による統治(貞観時代の政治)の要諦が凝縮された『貞観政要』は、クビライ、徳川家康、北条政子、明治天皇……と時代を超えて、世界最高のリーダー論として読み継がれている古典です。

 
本書では、稀代の読書家であり、『貞観政要』を座右の書にする著者が、その内容とポイントを、具体的に解説します。

 

本書の構成

序章 「世界最高のリーダー論」はどうして生まれたか

時代背景(1) 「中国」の成り立ちを知ると、古典がわかりやすくなる
時代背景(2) 認められるリーダーには「正統性」が必要
時代背景(3) 組織を安定させる「ロジック」とは
時代背景(4) 中国の正史には、必ずしも事実が描かれるわけではない
時代背景(5) 名を残したいという「真っ当な欲望」が名君を生んだ
……他

第1章 リーダーは「器」を大きくしようとせずに、中身を捨てなさい

リーダーは、部下に支えられる“寄生階級”である
「何もしないリーダー」を理想と考えよ
この「秩序の感覚」を持っていますか?
上司は「人間として偉い」わけではない。部下と「機能が違う」だけ
「自分がしてもらいたくないこと」は相手にしない
……他

第2章 「部下の小言を聞き続ける」という能力

明君の条件――「複数の人の意見」を聞いているか
指導する側にも、される側にも必要な「覚悟」
上司を諫める部下がいなければ、組織は滅びる
リーダーは、この「3つの鏡」を持ちなさい
「不機嫌な表情を見せてはいけない」現実的な理由
……他

第3章 「いい決断」ができる人は、頭の中に「時間軸」がある

自分の身を修められない人は、組織を治められない
あらゆる「大事」は、「小事」から起こる
悪いことは“ただちに”やめる、善いことは“ただちに”行動する
「一度、口にした言葉」は取り消すことができない
「深く、広く」考え、「早く、正しく」決断する法
……他

第4章 「思いつきの指示」は部下に必ず見抜かれる

「思考」と「感情」は、思っている以上に密接
「どっしりと構えて待つ」という仕事がある
「読書」「筆法」「人との交流」――人物を大きくする3要素
「疾風、勁草を知る」――なびく人、なびかない人
「信のない言葉」では人を動かせない
……他

第5章 伝家の宝刀は「抜かない」ほうが怖い

たんたんと、「言うべきこと」を言うコツ
一人で行う判断には「質的な限界」がある
「いい部下が見つからない」――それは言い訳です
「少数」にするから、「精鋭」が生まれる
組織内のルールはシンプルなほどよい

第6章 有終の美は「自分」にかかっている

「創業」と「守成」は、どちらが難しいか
君主は「舟」であり、人民は「水」である
有能な「かつての敵」を、側近として登用できますか?
2代目で国家が乱れたら、それは「臣下の責任」
あらゆる組織の急務は、後継者を選ぶこと
……他

 

出口治明さん プロフィール

著者の出口治明(でぐち・はるあき)さんは、1948年、三重県生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。

1972年、京都大学法学部を卒業後、日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の財務企画専門委員会初代委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。

2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命保険株式会社に社名を変更。2012年3月15日に東証マザーズに上場。2018年1月より現職。

著書に『本の「使い方」』(KADOKAWA)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『全世界史』(上・下/新潮文庫)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)などがある。

 

 


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