『「むちゃぶり」で日本一　忍者の町のスーパーメーカー』80年売上右肩上がりの成長の理由は「むちゃぶり」にあった！？

2019年11月19日 07:00 ビジネス

福井一仁さん著『「むちゃぶり」で日本一忍者の町のスーパーメーカー』

福井一仁さん著『「むちゃぶり」で日本一忍者の町のスーパーメーカー』が、幻冬舎メディアコンサルティングより刊行されました。

ベアリング鍛造部品生産量日本一！知られざるものづくり企業の秘密を徹底解剖！

株式会社ミヤケは、「忍者の町」として有名な三重県伊賀市にある自動車部品を手がける企業です。

同社の技術力は極めて高く、業界を驚かせたベアリングの新工法「ミヤケ・ローリング」を開発。また、主力製品のベアリング部品は年4億個以上を生産し日本一を誇ります。その技術と体制を学ぼうと海外からの見学希望者がひっきりなしに訪れます。

そんなミヤケの最大の特色は、経営陣・社員が自ら認める「むちゃぶり」です。

若手社員にも大プロジェクトを任せるケースは珍しくなく、文系出身者を技術職として登用することも多いといいます。

実力や経験が多少不足していても、「とりあえずやってみたら？」と仕事を振るのです。ただし、ミヤケは社員に「ただのむちゃぶり」をしているわけではありません。全社を挙げて社員をバックアップする仕組みを用意し、その上で挑戦をさせているのです。

それゆえ、同社の社員は思いきって仕事にぶつかり短期間で実力を伸ばし、会社は創業以来80年間右肩上がりの売上を達成しています。

本書では、ミヤケで実際にあった4つの「むちゃぶりプロジェクト」のストーリーを追い、会社の成長の原動力となっている「むちゃぶり」の秘密に迫ります。

本書の構成

第1章　むちゃぶり1「ドイツへ行き3日間で『最新鍛造機』を学び取れ」【技術力】

第2章　むちゃぶり2「業界実績ゼロの新工法を、世界に先駆け完成させよ」【開発力】

第3書　むちゃぶり3「コネなし・人なし・情報なしのタイで新工場を開設せよ」【海外戦略】

第4章　むちゃぶり4「新入社員だけで、社員を笑顔にする福利厚生改革を実行せよ」【人材育成力】

エピローグ　「愛のあるむちゃぶり」が会社の驚異的な成長を促す

福井一仁さんプロフィール

著者の福井一仁（ふくい・かずひと）さんは、1959年生まれ。三重県伊賀市出身。株式会社ミヤケ代表取締役社長。

大学では経済学を学んだが、1982年ミヤケに入社して製造部門に配属され、エンジニアとしてものづくりの現場で経験を積んだ。その後は取締役常務（工場統括）、執行役員専務（技術本部本部長兼技術部部長）などを経て、2012年代表取締役社長に就任。

2013年にミヤケ初の海外グループとなるTHAI MIYAKE FORGING CO.,LTD（タイ工場）、2017年にMIYAKE FORGING NORTH AMERICA（アメリカ工場）を設立するなど海外展開を加速する一方、中期計画ビジョン“MIYAKE Vision”に基づいて多くの経営改革を実行している。その結果、ミヤケはベアリング鍛造部品生産数日本一の地位を固め、その技術力と社内体制を学ぼうと世界中のメーカーが見学に訪れている。