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『ほどよい量をつくる』つくりすぎず、働きすぎないビジネスを提案

甲斐かおりさん著『ほどよい量をつくる』(しごとのわ)

甲斐かおりさん著『ほどよい量をつくる』(しごとのわ)

持続可能なビジネスのヒントを先進的な事例から読み解く、甲斐かおりさん著『ほどよい量をつくる』(しごとのわ)が、インプレスより刊行されました。

 

「ほどよい量」を成立させている人や企業の創意工夫をひもとく

できるだけ大量につくって、できるだけ大量に売る。できるだけ多くの人に知ってもらって、できるだけ多くの人に届ける。それが「当たり前」として、私たちの仕事や生活は成り立ってきました。

 
そのような中で、つくる量や売る価格、届け方を自分たちでコントロールする「ほどよい商い」をしている人たちがいます。彼らに共通しているのが、ほどよく働いて、ほどよく成長しているということ。

本書では、先進的でユニークな事例を取り上げながら、大量生産や大量消費とは異なるエコシステムをどのように構築したのかを紐解いていきます。

 
SDGsや食品ロスといったキーワードに感度の高い層、そして働き方や新しい事業を模索しているビジネスパーソンなど、多くの方々にとって目からうろこのビジネスヒントが詰まっています。

 
<本書で取り上げている「ほどよい」事例の一部>

◎売上をあえて減らす飲食店
◎パンの種類を2種類に絞った店
◎業界では考えられない40本で1万円の線香花火
◎コスト設計をすべて公開したアパレル企業
◎無人で営業する本屋

事例をまじえた読みやすい紙面が特徴です。

事例をまじえた読みやすい紙面が特徴です。

 

本書の構成

I つくる量と価格を決める
1章 つくる量を減らす
2章 ほどよい量を探る
3章 価格を適正に上げる

II お客さんとつながり直す
4章 プロセスを見せる
5章 つくる人が売る
6章 コミュニティ経済圏を築く

III 届け方を変える
7章 物流をデザインする
8章 売り場を変える
9章 違う相手に届ける

 

甲斐かおりさん プロフィール

著者の甲斐かおり(かい・かおり)さんは、長崎県生まれ。フリーライター。

会社員を経て、2010年に独立。日本各地を取材し、食やものづくり、地域コミュニティ、農業などの分野で、昔の日本の暮らしや大量生産大量消費から離れた価値観で生きる人びとの活動、ライフスタイル、人物ルポを雑誌やウェブに寄稿。

携わった書籍に『ソーシャルデザイン』『日本をソーシャルデザインする』(以上、朝日出版社)、取材本に『暮らしをつくる』(技術評論社)など。

★公式サイト「土と暮らしのしっぽ」:https://kaikaori.com
★Twitter:https://twitter.com/karorirorin

 

しごとのわレーベルとは

仕事について考えるとき、成果や時間、お金を意識することがあっても、輪を意識することは少ないのではないでしょうか。小さい輪でも大きな輪でも構いません。 会社や家庭、地域、過去と未来、わたしとあなた。切り離さなければ、輪はできます。仕事を考えるときそんな輪を大切にしたいという想いからミシマ社とインプレスの2つの出版社で起ち上げたレーベルです。

 

株式会社ミシマ社について

2006年10月に東京・自由が丘に三島邦弘さんが創業したほがらかな出版社。現在は11名のメンバーとともに「原点回帰」を標榜した出版活動を行っています。一冊入魂の出版活動に全国の書店員に支持者が多く、現在は、東京・自由が丘と京都市内の2拠点で活動しています。

★URL:http://mishimasha.com/

 

ほどよい量をつくる (しごとのわ)
https://amzn.to/2mIhPsy
甲斐かおり (著)

生産性を上げるヒントは「ほどよさ」にあった!

大量生産・大量消費による食品ロスや環境負荷など、その弊害が叫ばれて久しいですが、「ではどうすればちょうどよい量をつくれるのか」に対する明確な回答はありません。
成長のためにはとにかく多くつくって多く売ることが当たり前という風潮のなかで、あえて生産を抑えることへの抵抗もあり、そもそも「ほどよい生産量」を決めることは覚悟が必要です。

そんななか、従来とは違う「つくりすぎない」取り組みをして成長している企業もあります。ほどよい量、ほどよい時間、ほどよい成長……。これまで当たり前だった「大量生産」や「無理な時短」、「急成長」とは異なる「ほどよさ」をどのようにとらえ、実現しているのか。本書では、そのような事例をひもとき、自分のビジネスに活用するためのヒントを提示します。

 


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