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『与儀美容室がお客さまから学んだ美しい生き方』皇室御用達の美容室が追求する「美の本質」とは

与儀育子さん著『与儀美容室がお客さまから学んだ美しい生き方』

与儀育子さん著『与儀美容室がお客さまから学んだ美しい生き方』

与儀美容室の三代目・与儀育子さん著『与儀美容室がお客さまから学んだ美しい生き方』が、KKベストセラーズより刊行されました。

 

理念は”美養”

皇室関係者や、多数の財界人を顧客に持つ与儀美容室が昨年創業70周年を迎えました。焦土となった戦後の東京・銀座に店舗を構えた開業時から、今日まで受け継がれてきたのは「美養」というお客様ありきの姿勢です。

初代・与儀八重子さんの言葉に「その人本来の美を引き出し、その日の元気と生きる勇気を与える」(本文より)とあるように、外面だけでなく内面の美も追求しています。

 
本書では、三代目という立場で、皇室女性担当として皇后雅子様をはじめとしたプリンセスたちに美を届けてきた著者が、祖母の時代から受け継がれてきた理念を紹介。

また、これまで一流のお客さまから学んできたという美しい生き方についても例を挙げ、昭和・平成・令和と3つの時代にわたって愛される老舗美容室の本質に触れています。

 

本書の構成

まえがき
第一章 与儀美容室は「お客さま目線」を大切に

第二章 美容ではなく“美養”と考えること

第三章 祖母が築いた美の礎

第四章 母から学んだ「当たり前」のすごさ

第五章 私が受け継いだもの

第六章 和装の技術を後世に

第七章 受け継ぐもの変えていくもの

【対談】黒川周子さん×与儀育子 私のつくるこれからの与儀美容室

あとがき

 

与儀育子さん プロフィール

1949年に創業し、日本のホテル御三家、そして結婚式場としても有名なホテルオークラ東京内にある与儀美容室は70年の歴史を誇る。

著者の与儀育子(よぎ・いくこ)さんは、皇室女性担当として、プリンセス達に美を届けてきた与儀美容室の三代目。初代である祖母の八重子さん、そして母のみどりさんから受け継いだ丁寧な仕事ぶりから、皇室のみならず、日本人ノーベル賞受賞者(山仲教授、本庶先生など)、経済界の著名人などが通う一流の美容室である。

 

与儀美容室がお客さまから学んだ「美しい生き方」
与儀育子 (著)

戦前、銀座の「資生堂美容室」で働いていた初代・与儀八重子氏が1948年、焦土となった銀座の一角に「シャンプーができる美容室」として開業したのが与儀美容室のはじまり。

丁寧な仕事ぶりや革新的な技術の導入、さまざまな縁も重なって宮家が通うようになり、その後、順宮厚子内親王殿下(池田厚子さま)の婚礼の支度などを任されるようになる。さらに紀子さまの婚礼支度、雅子さまの婚礼支度、眞子さまや佳子さまの式典や晩餐会でのお支度など、皇室から信頼される一流美容室に。さらに与儀美容室は、縁あって山中教授や本庶先生など、ストックホルムで行なわれるノーベル賞受賞者の授賞式支度もされています。

そんな一流美容室でありながらも、モットーは「お客様目線」。例えばカラーで白髪を隠そうとしている客に対してカウンセリングし、白髪を活かす「グレーヘア」を提案するなど(※そのままカラーをすれば、当然カラー料金が利益になるが、個人の髪質やスタイルなどを踏まえ、客のためにならないことはしない=利益のみを追求することはしない)、偉ぶることのない仕事ぶりはテレビなどでも特集されています。

本書は皇室御用達ながらも、けして高飛車になることなく地に足をつけた仕事ぶりで高い評価を得ている与儀美容室の「仕事の流儀」を紹介。さらに三代目である与儀育子氏が考える将来の展望なども含め、あまり語られることのなかった、与儀美容室の「今まで」と「これから」にも迫ります。

 


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