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『希望の介護モンテッソーリケア』「自立した子」に育つと評判の教育理論を認知症介護に応用 岡山県にある小さなデイサービスが始めた新たな取り組み

和氣伸吉さん著『希望の介護 モンテッソーリケア 認知症高齢者がいきいき暮らす介護施設の秘密』

和氣伸吉さん著『希望の介護 モンテッソーリケア 認知症高齢者がいきいき暮らす介護施設の秘密』

株式会社メゾネットホールディングスの代表取締役・和氣伸吉さん著『希望の介護 モンテッソーリケア 認知症高齢者がいきいき暮らす介護施設の秘密』が、幻冬舎より刊行されました。

 

見る・促す・待つサポートでできることが増えた!笑顔が増えた!

近年、介護の現場では先回りの介護、過剰な介護が多く見られます。例えば、本人はお腹が空いていないのに時間だからと言って食事をさせたり、包丁はケガの心配があるからとスタッフが代わりに切ったり。

その理由の多くは「危険だから」「できないから」というものです。でも、特に軽度の認知症の方の場合、本当に「できない」わけではありません。動きが遅かったり、判断に時間がかかったりするだけで、「待っていればできる」ことは、意外と多いものです。

 
そんな「待つ」「見守る」姿勢で子どもの可能性を引き出すと評判のモンテッソーリ教育の理論を、介護の現場に導入した介護施設が岡山にあります。

すると、「できない」と思われていたことが少しずつできるようになったり、ずっと黙っていた人に社交性が出たり、薬の量が減ったり、落ち着いて過ごせるようになったり……と、さまざまな良い変化が現れました。

また、利用者さんの気持ちに寄り添うことで「スタッフのやる気」も上がるなど、思わぬ効果も生まれています。

 
本書では、そんな「モンテッソーリ教育+認知症介護」の考えで生まれた「モンテッソーリケア」について、どのような考え方なのか、どのように実践したのかを事例とともに紹介しています。

介護業界関係者、「認知症介護がつらい」と思っている人、そしてモンテッソーリ教育に興味のある人にもおススメの一冊です。

 

本書の構成

第1章 行き過ぎたケアが認知症高齢者の自立を遠ざける
サービス業化する介護事業が生む弊害

第2章 意欲を尊重し、見守り、自立を促す
「モンテッソーリ教育」の理論が高齢者介護にも有効な理由

第3章 ご利用者が生活しやすいように環境を整え、意欲を引き出す
「モンテッソーリケア」を実践するためのポイント

第4章 行動範囲が広がった、明るくなった
事例に見る「モンテッソーリケア」の効果

第5章 スタッフの意欲が向上し、家族の介護負担も軽くなる
モンテッソーリケアが拓くこれからの認知症介護

 

和氣伸吉さん プロフィール

著者の和氣伸吉(わけ・のぶよし)さんは、1975年、岡山県生まれ。株式会社メゾネットホールディングス 代表取締役。

1993年、岡山県立岡山東商業高等学校卒業。東京で営業職等を経験。1997年に株式会社メゾネットを設立、代表取締役に就任。2003年より、グループホーム「星の家」の運営を開始する。

幼児教育で知られる「モンテッソーリ教育」の考え方を認知症高齢者介護に応用した「モンテッソーリケア」を考案し、介護現場に導入。2019年現在、岡山県内7カ所でグループホームを中心に、デイサービスセンターやフィットネスデイサービスなどを展開。利用者の尊厳と暮らしを守るための取り組みを続けている。

 

希望の介護 モンテッソーリケア 認知症高齢者がいきいき暮らす介護施設の秘密
和氣 伸吉 (著)

見る・促す・待つサポートでできることが増えた! 笑顔が増えた!
「自立した子」に育つと評判の教育理論を介護に応用
岡山県にある介護施設が始めた新たな取り組み

 


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