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『親の介護をしないとダメですか?』「在宅」か「プロ任せ」か? 超高齢社会での介護問題の最終決断を問う!

吉田潮さん著『親の介護をしないとダメですか?』

吉田潮さん著『親の介護をしないとダメですか?』

コラムニスト・吉田潮さん著『親の介護をしないとダメですか?』が、ベストセラーズより刊行されました。

 

親孝行か?自己犠牲か? 人気コラムニストが自身の父が「認知症」となった体験をもとに本音で書き下ろし!

国民の4人に1人がが65歳以上の高齢者となり、どの国も経験したことの無い超高齢社会に突入している日本。

その中で加速度的に問題となっている介護問題について、人気コラムニストの著者が自らの体験を元に書き下ろしました。

 
定年後に認知症を発症した父と、ケアに明け暮れ疲弊していく母親の姿から見えてくるのは、終わりのない介護の難しさです。

数年にわたる自宅介護から老人ホームへの入所を通して、「親を愛すればこそ介護に殺される」現実を描いています。

「自分たちが24時間の自宅介護で疲弊することなく、元気に働き続けて生活を維持することのほうが親孝行だと考えている」(本文より)という、自己犠牲と一線を画して介護のプロに任せる姿勢は、これからの社会の在り方に一石を投じるものです。

 
コラムニストならではの笑いあり、涙ありの文章は軽快かつ読みやすく、心に残るものになっています。

なお、カバーと文中のイラストを描いたのは、著者の姉である地獄カレーさんです。

 

本書の目次

はじめに

第1部 親はこうして突然老いていく

第2部 母と子はだんだんこうして疲弊する

第3部 父の介護で見えてきたもの

おわりに

 

吉田潮さん プロフィール

著者の吉田潮(よしだ・うしお)さんは、1972年生まれ。千葉県船橋市出身。ライター兼絵描き。おひつじ座のB型。

法政大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。医療、健康、下ネタ、テレビ、社会全般など幅広く執筆。『週刊フジテレビ批評』『Live News it!』(ともにフジテレビ)のコメンテーターなどもたまに務める。2010年4月より『週刊新潮』にて「TVふうーん録」の連載開始。2016年9月より『東京新聞』放送芸能欄のコラム「風向計」を連載中。

著書に『幸せな離婚』(生活文化出版)、『TV大人の視聴』(講談社)、『産まないことは「逃げ」ですか?』(KKベストセラーズ)、『くさらない「イケメン」図鑑』(河出書房新社)ほか多数。

 

親の介護をしないとダメですか?
吉田 潮 (著), 地獄カレー (イラスト)

『週刊新潮』の「TVふうーん録」コラムニストでフジテレビ「Live News it !」コメンテーターの吉田 潮さんが多くの中高年が直面する「親の介護」問題。自分の父が「認知症」となった体験をもとに、本音で書き下ろしました。親を愛すればこそ「介護疲れ」につながる矛盾と真摯に向き合い、著者は、一つの「答え」を導き出しました。

2018年の春、認知症の父を特養老人ホームに入れました。
ものすごくラッキーで、ものすごく速攻でした。
でもそこに至るまでの数年間、苦しんだのは老々介護の母でした。
「母を救いたい」と思ったのが、ホーム入居のきっかけでもありました。
私は在宅介護をしません。一切いたしません。
介護される父の姿をみて、母の姿をみて、心に決めていました。
実は、ホームヘルパー2級の資格も持っています。
十数年前に興味本位でとりました。 でも、これを生業にしようとは思いませんでしたし、今も思っていません。
やはり介護はプロに任せた方がいい。
老人ホームの問題は多々あるようですが、まだ入り口に立ったばかりなので、実情はわかりません。そこはこれから長い付き合いになっていくのだろうな、と思っています。
妻や子供が介護をするのが親孝行ってもんだろう、と言われても、私は違うと思います。
家族の介護には限界がある。
儒教の国の日本では、介護に関して、「罪悪感」が大きい。
介護と親孝行–いかにしてその罪悪感を減らすか、なくすかが課題だと思うのです。

親孝行か自己犠牲か、理想と現実の葛藤のドラマ。
老いた両親を持つ子供として介護とどう向き合い、どう取り組むべきなのか。
「優しさ」が「苦しさ」に変わる機微を捉えた本書が無理をせずに、持続性ある介護のあるべき姿のヒントになると思います。
当代随一の本音コラムニストが、家族との関わり方について独特の感性で認知症の父、母、姉と自分の家族のドラマを笑いあり、涙あり、時に愛や憎しみもある実例として描きました。

 


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