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『性なる江戸の秘め談義』 リアル過ぎる江戸の性を極限開示!

『性なる江戸の秘め談義』 リアル過ぎる江戸の性を極限開示!

『性なる江戸の秘め談義』 リアル過ぎる江戸の性を極限開示!

朝日新聞出版より、氏家幹人さん著『性なる江戸の秘め談義』が刊行されました。

 

飽くなき性愛への欲求にふける、萌える男とうずく女の夜話75話

世界も認める春画の傑作が数多創作された江戸時代。葛飾北斎の「蛸と海女」や土佐光信 の「四十八番春画」など春画の傑作を見れば、我が祖先たちの性愛の奔放さが想起されます。と同時に、「それでは実のところの江戸の性の事情とは?」とおおいに興味がわくはず。

江戸と明治、庶民から殿様まで、恋と情事と結婚の風景をおさめた性なる随筆。インテリの過激な色事日記から妻たちの不義密通、廓に通う美熟女の楽しみ、武士が男色を好んだ理由など、本書はそんな好奇心にこたえてくれる一冊となっています。

 

江戸の名門武士が残した赤裸々な色事日記

「—-他人がのぞき見ても、とりあえず誰だかわからないように「三本」「四本」と暗号化された二人の女性。通常の日記には書けない内容を記したこのマル秘日記には、はたして彼女たちの生々しい姿が記録されています。たとえば正月二十八日の日記をひらくと…。」

この筆はペリー来航の1853年に書かれた個人日記で、作成者は名門だが没落した武家の継嗣。あまりに赤裸々な160年前の記録は、読者の江戸の性のリアルを教えてくれる資料として、読者の興味をおおいに満足させてくれることでしょう。

 

遊女と地女

「女郎さま」と交われば「よく五臓を養ふ」(健康を増進する)が、地女は「しつねつ(湿熱)」が深いので男の健康を害するとも。とにかく遊女(女郎さま)が素人の女性よりずっとすぐれているというのが、文武ばかりか諸芸に通じた稀有の秀才、柳沢淇園の持論でした。

 

弁天様の閨の素晴らしさ

また、江戸時代には弁財天に恋情した男がいたという一節もあります。

「—-弁財天は、閨の中では人間の女以上にこまやかな情で接した。となれば男が魂を抜かれないはずはない。男は信仰を超えて弁財天の身体に耽溺し、その夜の甘美な交わりが忘れられなくなった…。」

この後、執拗に「もう一度」と願う男に弁財天は、どうこたえるのか。江戸の神仏は現代よりはるかに身近な存在。大筋はフィクションではない(!)ということです。

 
本書には他にも、遊女が語る性の本音、妻たちの不義密通、武士が男色を好んだ理由など…江戸から明治にかけて、我が祖先たちが性愛の欲求に耽溺する姿をおさめた夜話75話を収録しています。

 

性なる江戸の秘め談義 (朝日文庫)
江戸と明治をのぞき見れば、飽くなき性愛への欲求にふける我が祖先たちの姿が。
インテリの赤裸々な性愛記録日記、弁天様に淫した男の話、遊女のその後、知的熟女の女遊び、江戸の男色事情……
萌える男とうずく女の夜話、75話。

● 目次
はじめに
一・性なる日記「三本市幡」
二・制裁と寛容
三・不倫なんて「おなら」と同じ
四・花魁見物に出かける女たち
五・奥さんは「やりくり」上手
六・遊女と地女
七・昨日の遊女は今日の妻
八・猥談/九・陰石礼賛
十・臍下三寸の無分別
十一・名奉行だって夜這いした
十二・妻敵討
十三・疫病神の深き欲情
十四・弁天様に淫した男
十五・明治の青春手淫日記
十六・美少年慕情
十七・当世書生気質
十八・薩摩から吹く風
十九・賤のおだまき
二十・雪折之松
二十一・侠客少年
二十二・戦う男は美しくなければ
二十三・殿様と児小姓
二十四・裏切りの下着
二十五・梶原左内の復讐
二十六・帰ってきた草履取り
二十七・事件の真相
二十八・大人の恋のはじまり
二十九・将軍は美男がお好き
三十・「愛」の家族 もうひとつの忠臣蔵
三十一・「女嫌い」の二つのかたち
三十二・江戸時代風イケメンの条件
三十三・柳河春三「女よけ七ケ条」
三十四・男装の麗人に恋した男
三十五・女装する美少年
三十六・曖昧で多様な愛のかたち
三十七・奥様は戦闘美熟女
三十八・花咲く戦闘美熟女たち三十九・父娘鷹
四十・歴史のなかの切腹女子たち
四十一・美女の条件は胴長短足
四十二・小股の切れ上がった好い女
四十三・小股の切れ上がった好い女(続き)
四十四・女侠と侠女
四十五・花咲く少女芸能文化
四十六・女隠居と茶呑男
四十七・着物とエロス
四十八・知的熟女の“女遊び”
四十九・名君は愛妻家
五十・妻からの恋文
五十一・夫婦の会話
五十二・あの愛をもう一度
五十三・孫はかすがい
五十四・馬琴の選択
五十五・嫁と姑のよくある話
五十六・妻が怖い
五十七・嫉妬と見栄
五十八・武士の結婚年齢が低下した理由
五十九・幕府の安泰は夫婦円満から
六十・義絶と和順
六十一・幕府に結婚奉行を
六十二・縁談とお見合い
六十三・恋する女の名は兄嫁
六十四・お見合い結婚、始まる
六十五・逃げた女房、拒む妻
六十六・心中の法と現実
六十七・狂言心中と衝動心中
六十八・仲良し三人娘のあぶない絆
六十九・江戸の「恋」は血の香り
七十・遊女とヤクザ、あるいは血と誠
七十一・指の切り方教えます
七十二・高貴な駆け落ち
七十三・彼女が駆け落ちした理由
七十四・幕末維新編1 京都の厚化粧
七十五・幕末維新編2 セックスとお金

 


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