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『アマゾンで学んだ!伝え方はストーリーが9割』Amazon元広報部長が明かす、アマゾンで学んだ「伝え方」「ストーリー作り」

小西みさをさん著『アマゾンで学んだ! 伝え方はストーリーが9割』(宝島社)

小西みさをさん著『アマゾンで学んだ! 伝え方はストーリーが9割』(宝島社)

小西みさをさん著『アマゾンで学んだ! 伝え方はストーリーが9割』が、宝島社より刊行されました。

 

「伝わる」は、仕事で最強の武器になる!

著者の小西みさをさんは、2003年にアマゾンの広報責任者に就任し、「Amazon.co.jp」の黎明期から急成長した13年間在籍し、アマゾンのPRやブランディングに携わっていました。

 
本書では、著者がアマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスから学んだ「伝え方のルール」を初めて公開しています。

小西さん曰く、ジェフ・ベゾスは、世界屈指のストーリーテラーであり、同じ内容を語るのでも相手が誰かによって使う言葉を変え、相手を起点とした相手ありきのストーリーを考えています。

本書では、【「ある場面」を具体的に語る】【顧客に関係のない話はしない】など、ジェフ・ベゾスの伝え方のルールを紹介しています。

 
他にも、アマゾン社員全員が必然的に「ストーリーで伝える」という行動がとれるような仕組みづくりや、アマゾン広報本部の活動のもととなる信条、実際に行ったPR手法など伝え方のルールを具体例を交えて紹介しています。

 

アマゾンが実際に伝えたストーリー(一部)

◆その1

◆その2

 

著者・小西みさをさんが解説する「ジェフ・ベゾスが決めた信頼関係を築くマイルール」(一部抜粋)

◆特徴1:「ある場面」を具体的に語る

あるインタビューでは、アマゾンを創業したきっかけについて話す際、人生の決断を下した大事な局面を具体的に語り、その上で自分が感じたことを付け加えて話しました。これによりで聞く側、読む側は、ストーリーを受け取ることができます。

 
◆特徴2:例え話を頻繁に使用する

アマゾンプライムの定額サービスを説明するのに、「決まった金額でなんでも食べられるほうがうれしいでしょ?」と話しました。こういった表現は、相手に「なるほど。たしかに」と納得させる効果があります。

 
◆特徴3:伝えたいポイントを絞る

多様な国籍・人種・価値観の人間が働くアマゾンでは、「短くシンプルに話す」というコミュニケーションルールが存在します。シンプルな伝え方は、ジェフ・ベゾス自身が徹底して行っています。

 
◆特徴4:お客様に関係のない話はしない

自社の売上や利益といった数字や、市場におけるシェアなどの数字も基本的にいっさい口にしません。
売上やシェアといった情報によって築かれる関係はあくまで一時的なもので、長期的な信頼関係を築く上では「要らない」のではないかと考えているからだと思います。

 
◆特徴5:不明瞭な数字を出さない

自社のサービス開始の時期などはその代表で、「サービスを開始してもお客様に迷惑を掛けない」と自分たちが確信できるまで、決して数字を口にしません。

 
◆特徴6:時間を感じさせる話をする

大きな時間の流れを感じさせる話し方も、ジェフ・ベゾスの特徴の一つ。アメリカでドットコム・バブルがはじけ、アマゾンの株価が40ドルから2ドルに暴落した「2000年当時」と「今」を用いて、両者のつながりをわかりやすく、イノベーション(一新)をすることの重要性を社員に伝えています。

 
◆特徴7:潔い

「ウソをついたり、知られたくない事実を隠したりすれば、相手との長期的信頼関係を築くことができない」と考えているからです。ですが、何でもかんでも謝るということではなく、悪いと感じれば、しっかりと謝罪し、今後の方針なども示す。そのことによって、失われかけたお客様との信頼関係を修復させています。

 
◆特徴8:しつこいくらい何度も同じ話をする

「同じ相手に、同じことを何度も伝える」「相手が変わっても、言葉を選びつつ、同じことを伝える」これは広報本部でも徹底して行います。ブレずに、シンプルでわかりやすいメッセージを繰り返し伝え続けたからこそ、アマゾンの哲学は世の中に浸透していったのだと思います。

 

本書の構成

はじめに ストーリーを伝え続けたからこそ、アマゾンの今がある

第1章 ジェフ・ベゾスに学んだストーリーの作り方・伝え方

第2章 信頼関係を築きファンを増やす「伝える」仕事のルール

第3章 アマゾンでの13年間で実践 会社の強みが必ず伝わる方法

第4章 PRの質を高める情報のストーリー化

第5章 仕事の成果が劇的にUP! 明日からのセルフPR術

 

小西みさをさん プロフィール

小西みさを(こにし・みさを)さんは、ソフトバンクやセガなど複数の企業で10年以上の広報経験を経て2003年にアマゾンの広報責任者に就任。「Amazon.co.jp」の黎明期から急成長した13年間の広報活動の中で、さまざまなPR手法およびメディアネットワークを活用しアマゾンをブランディング。2015年にはアマゾンがトヨタ、Googleなどを抜き、初めて日本のトップブランドになり(日経BP コンサルティングのWebブランド調査)、広報本部長としてブランド価値向上に貢献。

2017年にPR戦略やPR活動のサポート、PRコンサルティングを行う会社、A Story(エーストーリー)合同会社(https://astorypr.com)を設立し代表に就任。ベンチャーから大企業までIT、旅行、食品、消費財、人材サービスなど幅広くサポート中。

 

アマゾンで学んだ! 伝え方はストーリーが9割
小西 みさを (著)

アマゾン ジャパンの元広報本部長が初公開!

日本で無名だったアマゾンがトップブランドになったストーリー戦略とは?
ストーリーを伝え続けたからこそ、アマゾンの今があります。
アマゾンの創業者兼CEOのジェフ・ベゾスは世界屈指のストーリーテラーです。
ベゾスのストーリーづくりには、常に相手(お客様)を起点としてストーリーを考え、ある光景が目に浮かぶようにわかりやすくシンプルに伝え、受け取った側が次に何をすればいいのかがよくわかるといった特長があります。
日々の業務で「伝える」ことに課題を感じているビジネスパーソンにお勧めです。
アマゾンで学んだストーリーの作り方と使い方、コミュニケーションの基本的ストーリー、そして応用編が学べる一冊です。

時代の利を生かし、自分の強みを再発見して、戦略的なストーリーづくりを継続することで”アマゾン超え”も夢ではありません。

 


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