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『日本は本当に「和の国」か』保守の枠にとどまらない新鋭の論客が日本人のアイデンティティを問う!

吉木誉絵さん著『日本は本当に「和の国」か』

吉木誉絵さん著『日本は本当に「和の国」か』

コメンテーター、アーティストなど様々な分野で活躍する吉木誉絵さん初の著書『日本は本当に「和の国」か』が、PHP研究所より刊行されました。

 

小林節さん、竹田恒泰さんに学んだ気鋭の論客による書き下ろし

学生時代、小林節さんや竹田恒泰さんに憲法学を学び、現在は、日本の伝統や神話について研究をしている吉木誉絵さん。
『朝まで生テレビ』『TVタックル』『サンデージャポン』などのTV番組で、コメンテーターとして立て続けに出演したところ、その鋭い論考や、ネットで「まゆゆ(元AKB48の渡辺麻友さん)に似ている」と評された容姿が話題になりました。

 
海上自衛隊幹部学校客員研究員、産経新聞イメージキャラクター、「佐久弥レイ」名義での古事記を題材にしたアーティスト活動など、幅広い分野に活躍の場を広げています。

昨年4月、AbemaTV『みのもんたのよるバズ』出演時に妊娠を発表後、一時期は仕事量をセーブ。このたび、初の著書『日本は本当に「和の国」か』を書き下ろし、改元とともに世に送り出します。

 

養老孟司さんが推す、神職の視点で論じる「和の国」の変容

(本書「第一章」より)
「共同体の和よりも、個人が優先されることが是とされる時代において、共同体を結んできた神道、和の精神といったものは、事実上必要とされなくなってきている。しかし私は、日本人が和の世界観を、自分たちの原点を、もう一度見直すことによって、日本人が本来の輝きを取り戻し、もって地域や国家だけでなく世界に貢献できる可能性を秘めていると考えている。
そのためにも、日本における「和」とは何か。日本人のアイデンティティである「和の正体」について本書では考えていきたい。」

 
『日本は本当に「和の国」か』では、日本神話を研究し、さらに神職の資格を持つ著者が、その独自の視点で日本における「和」のルーツと現在に迫ります。

本文中に、解剖学者・養老孟司さんの著作『無思想の発見』を引用していることもあり、養老さんも本書を読み、「日本がどのような国か、本気で考えた一冊」であると高く評価しています。

 

本書の構成

第一章 日本人のアイデンティティとは何か

第二章 神話が示す、民族のアイデンティティ

第三章 「和の国」のルーツを『古事記』から探る

第四章 同調圧力はいかにして生まれるか

第五章 『古事記』の和と現代日本人の和

あとがき

 

吉木誉絵さん プロフィール

吉木誉絵さん

吉木誉絵さん

著者の吉木誉絵(よしき・のりえ)さんは、1986年生まれ。高校時代、アメリカ・ノースダコタ州に留学。隣の州で起こった先住民族の少年の銃乱射事件がきっかけとなり、民族のアイデンティティについて考察を深める。その過程で『古事記』を研究し、さらに2011年に神職の資格(直階)を取得。

テンプル大学(ジャパンキャンパス)卒業後、慶應義塾大学大学院法学研究科専攻修士課程修了。日本の憲法について研究を行う。大学院修了後から、コメンテーターとしてテレビなどのメディアに出演。2018年より現在、特定非営利活動法人 外交政策センター研究員。本書がデビュー作となる。

 

日本は本当に「和の国」か
吉木 誉絵 (著)

日本人のアイデンティティ、本来の気質とは何か。それは、日本の神話である『古事記』が示す「和の国」の姿ではないだろうか。神話と聞くと「非科学的なファンタジー」だと思われる方もいるかもしれない。しかし現代の文化人類学や世界神話学に基づけば神話は人類普遍の理知を秘めていると考えられ、同時に、神話は「民族のアイデンティティを凝結した物語」だと見なすことができる。日本人の場合、『古事記』の記述やその成立過程そのものから、二項対立を避ける民族であることが見出せる。だが現在、民族を象徴する二つの「和の伝統」が失われつつある。現代日本は本当に「和の国」といえるのか、今こそ問い直す。
著者の吉木誉絵氏は1986年生まれ、新進気鋭の研究者である。本書ではレヴィ= ストロース氏(文化人類学者)、寺沢薫氏(考古学者)、山本七平氏(思想家)、河合隼雄氏(心理学者)などを手掛かりに考察を深める。解剖学者の養老孟司氏から「日本がどのような国か、本気で考えた一冊」と評された瞠目のデビュー論考。

 


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