『高倉健の身終い』死に際しても黙して語らなかった――「一生涯高倉健」を貫いた「終」の美学
谷充代さん著『高倉健の身終い』(角川新書)が、KADOKAWAより刊行されました。
「生きた痕跡もすべて葬ってほしい」最も信頼を得た編集者が見た “終” の美学
なぜ健さんは黙して逝ったのか。
1984年から2014年まで高倉健さんを取材し親交していた編集者が、「高倉健」が人生の終い方を探し求めた30年間に向き合いました。
白洲次郎さんの「葬式無用 戒名不用」、江利チエミさんとの死別、酒井大阿闍梨の「契り」……。本書では、高倉健さんが数々の別れを経験しながら、自らの死に方を見つけていった姿を描きます。
本書の目次
序に代えて 黙約
第一章 どうせ死ぬなら娑婆で死ぬ
第二章 愛する女性との永訣
第三章 訣れの流儀
第四章 「高倉健」逝く
あとがき なぜ健さんは黙して逝ったのか
谷充代さん プロフィール
著者の谷 充代(たに・みちよ)さんは、1953年生まれ。東京都出身。ルポライター。
フリー編集者として白洲正子さん、三浦綾子さんなどのルポルタージュを手がける傍ら、1980年代半ばから2000年代まで高倉健さんをめぐって様々な取材を重ねてきた。ラジオ番組をもとにした『旅の途中で』(高倉健さん/新潮社)のプロデュースを担当。
著書に『「高倉健」という生き方』(新潮新書)がある。