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『猫も老人も、役立たずでけっこう』愛猫まる15歳と暮らす養老センセイ80歳が“生老病死”を痛快に語る!

養老孟司さん著『猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。』

養老孟司さん著『猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。』

養老孟司さん著『猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。』が、河出書房新社より刊行されました。

 

NHK『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』から生まれた養老孟司さんの最新エッセイ!

本書『猫も老人も、役立たずでけっこう』は、NHKの人気番組『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』から生まれた、養老センセイによる痛快エッセイです。

 
NHKの『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』は、“もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた。”をコンセプトに、美しい映像で作家と猫の日常を綴る、映像エッセイ/ドキュメント。初回放送の「養老センセイとまる」は大きな反響を呼び、その後、特別編も放映されました。

猫と作家の関係ほど、その作家の本質を雄弁に語るものはありません。その関係性から、私たちは、今まで知らなかった作家の意外な顔や、それぞれの作家が紡ぐ作品世界の本質を垣間見ることができるのです。

 
「まるは、私の生きることの“ものさし”である」と、養老センセイは愛猫まるについて語ります。

はたして、いつもネコろんでいる“まる”の目を通して、人間社会を眺めてみると、私たちの世界はどう見えるのか?
養老センセイが、“生老病死”を痛快に語ります。

 

名言至言が満載!(本文より抜粋)

私は八十歳、何を言っても遺言、写真を撮れば遺影という歳になりました。まるも十五歳を過ぎています。お互い立派な老後ですな。腹がすいたらメシを食い、気が向けば一緒に散歩する。眠くなったら寝てしまえばいい。それでいいじゃないですか。何もせず、日がな縁側に寝転がっていたところで、誰も困りはしないでしょう。
役立たず? それでけっこう。(「吾輩はまるである。」)

 
先日、八十代の女性と会食した時、息子も独立したので、もしもの時に迷惑がかからないよう遺言を書いているという話が出ました。そこで私は、余計なお世話だと言ってさしあげたんですな。
人間誰しも、人に迷惑をかけるのなんて当然なんです。人っていうのは、いるだけで迷惑なものなんですよ。(「生きているだけで、迷惑」)

 
戦後の経済発展で、まあ確かに楽にはなりました。歩かなくてすむようになったとか、寒かったら温められるようになったとかね。便利なものもたくさんできた。でも、だから幸せかというと、そうでしょうか。人間は本当に幸せを追いかけているんですかね。
まるを見ているとわかるんですよ。あの程度でいいんじゃないのって。(「そんなに稼いでどうするの?」)

 
最近の健康ブームもあって、老人たちは治療したら元の身体に戻ると勘違いしていますね。そんなわけないでしょう。歳をとったら病気の三つや四つ抱えているのは当たり前。
死なない人はいないんだから、過剰に不安を持っても仕方がない。そう心得てくださいな。(「病院には行きません」)

 

本書の目次

吾輩はまるである。

違いのわかる猫、マヨラー猫

生きているだけで、迷惑

そんなに稼いでどうするの?

動物とのつきあい方

「関節が痛ぇ」

笑って死ぬ

「オレオレ詐欺」には騙されません

信用できるものはなんだ?

ゾウムシで世界が変わる

虫捕りのススメ

なぜ「猫に小判」なのか?

スタバのコーヒーはどこでも同じ?

日本語は「悪魔のコトバ」

人間がいらなくなる日

東京は消滅する?

腹にバイ菌、手すりに除菌

個性を伸ばせとおっしゃいますが……

脳みそを変える

みんな〇・二ミリの卵

役立たずでいいじゃない

自分なんてナビの矢印

病院には行きません

喫煙家で禁煙家

食う寝る遊ぶ、ときどき邪魔

私はもう死んでいる

 

養老孟司さん プロフィール

著者の養老孟司(ようろう・たけし)さんは、1937(昭和12)年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。1962年、東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年、東京大学医学部教授を退官し、現在、東京大学名誉教授。

著書に『唯脳論』『バカの壁』『死の壁』『遺言。』『半分生きて、半分死んでいる』など多数。 愛猫まるについての本は『うちのまる』『そこのまる』『まる文庫』、『ねこバカ いぬバカ』(共著)など。

 

猫も老人も、役立たずでけっこう: NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。 (NHKネコメンタリー 猫も、杓子も。)
愛猫まる15歳と暮らす養老センセイ80歳。いつもネコろんでいる“まる”のまなざしで、人間社会を眺めてみると !?  NHKの人気番組「ネコメンタリー 猫も、杓子(しゃくし)も。」から生まれた養老センセイの最新エッセイ。“生老病死”を痛快に語る、悩み多き現代人必読の書!

 


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