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『子どもが伸びる がんばらない子育て』「ママはテキトーな方がいい」は科学的に証明されている!

山本ユキコさん著『子どもが伸びる がんばらない子育て』

山本ユキコさん著『子どもが伸びる がんばらない子育て』

山本ユキコさん著『子どもが伸びる がんばらない子育て』が、フォレスト出版より刊行されました。

 

もうママは十分にがんばっています!

フォレスト出版では、漫画にもなり、シリーズ22万部を突破した『子どもが変わる 怒らない子育て』など、子育てに関する書籍が好評を博しています。少子化が進み、わが子にかける熱量が高まるのは当然のこと。「失敗できない」「我が子には少しでもいい人生を送ってほしい」という親心がこれら書籍のベストセラー化を後押ししていると考えられます。

また、近年では、特に、早期英才教育に関する書籍も軒並みベストセラーとなっており、ママやパパの子育てに対するプレッシャーは計り知れません。

 
そうした風潮のなか、「日本のママは、もう十分に子育てをがんばっています。日本は、『母親はこうあるべき』という理想が高いのです」と話すのが、『子どもが伸びる がんばらない子育て』の著者であり、心理学博士の山本ユキコさんです。

 

早期英才教育は無意味!?本当にわが子を伸ばすママとは?

子育て教室を主宰し、10年間で4,000人のママの相談にのってきた山本ユキコさん。

自身も2児の母親として、仕事も育児もと奮闘した経験があり、そんな自身の経験をもとに、いかにママが「がんばらない」方が、子どもにいい影響を与えられるのかを記したのが、本書『子どもが伸びる がんばらない子育て』なのです。

 
子育ては、あらゆる予定がくつがえされていくキャンセル地獄。それまで仕事もプライベートも懸命に取り組んできた山本さんは、「子育てもがんばらなきゃいけない」と努力しましたが、まったくうまくいかず、いつもイライラして夫に気持ちをぶつけていたと言います。

そこで山本さんは、何とかラクになれる方法はないかと、子育ての本を読んだり、発達や遺伝の研究や育児に関するデータを見たりしました。

すると学問の世界では「子育て中の母親はイライラして当たり前」「完璧は目指さずにがんばらない方がむしろよい」と言われていることがわかったのです。なかでも、「早期英才教育は無意味」と乳幼児発達の専門家に言われたことは衝撃だったそうです。

 

漫画の箇所を読むだけでも、大まかな内容は把握できる!

わが子を思う親の数だけ、子育ての世界にはさまざまな情報が錯綜しています。「子どもを怒ったらトラウマになる?」「イライラする私は母親失格?」「ワクチンは打たない方がいい?」など、結論を出しにくいトピックが山積みです。

本書では、心理学博士の山本さんが、最新の研究結果を引用し、ひとつひとつ丁寧に、ママやパパの疑問に答えていきます。

また、忙しいママやパパのために、漫画の箇所を読むだけでも、大まかな内容は把握できるようになっています。

どんな早期英才教育よりも子どもの可能性を伸ばし、ママもパパも子どもも、すこやかで、幸せになる「がんばらない子育て」を始めてみてください。

 

本書の目次

プロローグ
はじめに

第1章 「がんばりすぎ」より「がんばらない」方がいい
「がんばらなくちゃ」の呪縛から抜け出す
新米ママはがんばりすぎ
がんばりすぎな母親の問題
子育ては完璧である必要はない
早期英才教育は不要
発達の専門家は早期英才教育を否定する
知能も性格も個性を持って生まれてくる
でも、第1子のママは早期英才教育が不要とは信じたくない
コラムQ&A 親として子どもの教育をどのように考えたらいいの?

第2章 産後のイライラは人に頼るためのサイン
イライラは当然
授乳中の母親の攻撃性は2倍
産後の怒りは生物として大切な仕組み
1人で子育ては無理
人間は共同養育
お世話は母親以外の人で問題ない
子育ては子どもの変化をとらえて対応できるなら誰でもいい
コラムQ&A 夫や上の子などにイライラするのは、その人が悪いからではないの?

第3章 がんばらない方が夫も助かる
怒りは夫婦関係を壊さない
産後は「離婚しない」を目標に
Iメッセージで人格否定を回避
ちゃんと怒って泣いていい
夫に気持ちよく家事をしてもらう
イライラの力で変化を促す
コラムQ&A 夫に怒ってばかりですが、これでいいのでしょうか?

第4章 イラッとしたらがんばらない
笑顔がない時はがんばりすぎ
作り笑顔は不要
気持ちのコントロールの誤解
子育てでイライラしない方法
適度に「睡眠・食・清潔・愛」を補充すること
まずは大人が補充すること
コラムQ&A イライラして耐えきれず、子どもに厳しい口調で接してしまいます

第5章 がんばらない睡眠
まずは寝ることが一番
日本人女性の睡眠は世界一少ない
睡眠時間を増やす工夫を
コラムQ&A 子どもが寝てくれない! どうしたらいいのでしょうか?

第6章 がんばらない食事
人としてバランスがとれればいい
授乳のための食事制限は不要
マクロビ食は発達に問題
スルーする力が必要
コラムQ&A じゃあ、子育て中はどんな食事が理想なの?

第7章 がんばらない清潔
完璧な清潔は逆によくない
過度の除菌は不適切
コラムQ&A ワクチンは副作用が怖いと聞きました。それでもワクチンは受けないといけないの?

第8章 がんばらない愛
愛情は適度に
がんばらなくても愛は伝わる
魔の2歳児は大変
愛情は水分・ミネラルのように必要
愛はずっとではなく、1日数回
コラムQ&A 私にはどうしたら愛が補充されるでしょうか?

第9章 自分時間でストレスの解消を
第1子の子育てはストレス値が高い
環境の変化がストレス
たまにではなく、日課としてストレス解消を
コラムQ&A 私もストレスのテストをしてみたいです

第10章 がんばらない働き方
育休・産休は働き方を変えるチャンス
産前と同じように働けないのが当たり前
子育て中は意欲を持って働けるように変わるチャンス
コラムQ&A ママの起業をがんばりたいのですが

第11章 子育てはママが幸せであり続けるためのチャンス
食べて、寝て、ストレス解消だけでは幸せになれない
「幸せ」を形作る4つの因子
「ありのままに」独立とあなたらしさの因子
「何とかなる」前向きと楽観の因子
「ありがとう」つながりと感謝の因子
「やってみよう」自己実現と成長因子
4つの因子のバランスをとることが持続した幸福につながる
コラムQ&A 子育て中、何を気をつけたらいいのでしょうか?

エピローグ
おわりに

 

山本ユキコさん プロフィール

著者の山本ユキコ(やまもと・ゆきこ)さんは、心理学博士/子育て教室主宰/一般財団イクメンコンサルタント協会アドバイザー。

科学技術振興機構「脳科学と教育」の研究員など10年間研究職を務める。その後、出産を機に子育て支援に転身し、10年で4,000人以上の母親を指導。

2人の子どもの母親であり、子育て中は自身もイライラに悩み苦しんだ。20年の心理学の研究と支援の実践のなかで、「よい母であろう」と追い詰められる母親たちの苦しみを見て、「母親の努力で子育てをよくする」方法論に限界を感じる。子育ては、母親ひとりではなく、チームで行うものであり、母親が個人として幸せになることをよしとする文化を日本に根付かせたいと活動中。現在は父親や企業の子育て参加を促す活動もしている。福岡の子育て番組『はぐはぐ』に心理学コメンテーターとして出演中。

著書に『出産・育児ママのトリセツ~「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ』(忘羊社)、『赤ちゃんがぐっすり寝てくれる奇跡の7日間プログラム』(あさ出版)がある。

 

 


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