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京都国際マンガミュージアムの2代目館長に荒俣宏さん 養老孟司さんは名誉館長に

京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)は、養老孟司さん(79)が3月末で館長を退任し、後任に作家の荒俣宏さん(69)が就任すると発表しました。なお、養老さんは名誉館長に就任します。

 
京都国際マンガミュージアムは、京都市および、マンガ学部を持ち、竹宮惠子さんが学長を務める京都精華大学の共同事業で、マンガ資料の収集・保管・公開とマンガ文化に関する調査研究、これらの資料と調査研究にもとづく展示やイベント等の事業を行うことを目的としています。

同ミュージアムは、博物館的機能と図書館的機能を併せ持っており、保存されるマンガ資料は、江戸期の戯画浮世絵から明治・大正昭和初期の雑誌、戦後の貸本から現在の人気作品、海外のものまで、約30万点(2016年時点)。これらの資料をもとに進められる調査研究の成果は、展示やセミナー、ワークショップという形で発表・公開されています。

同ミュージアムの運営・管理は、市と大学で組織される運営委員会の下、大学が行っています。
 
また、同ミュージアムには日本マンガ学会の事務局が入居しています。

 
現館長の養老孟司さんは、東京大学名誉教授で解剖学者。京都国際マンガミュージアムが開館した2006年から館長を務めています。
『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。『唯脳論』『バカの壁』など多数の著書があり、脳科学者の立場から人間社会の様々な事象を脳の機能や仕組みと結びつけて評論しています。
『バカの壁』(新潮社)は、2003年のベストセラー第1位になり、同年度の毎日出版文化賞特別賞と流行語大賞を受賞。

 
2代目館長となる荒俣宏さんは、慶応大学卒業後、10年間のサラリーマン生活ののち独立。百科事典の編集助手をしながら書いた小説『帝都物語』がベストセラーになり、日本SF大賞を受賞。『世界大博物図鑑』で、サントリー学芸賞受賞。神秘学、博物学、風水等多分野にわたり精力的に執筆活動を続け、その著書、訳書は350冊を超えます。稀覯書のコレクターとしても有名。
子どもの頃は貸本マンガに夢中になり、漫画家を目指し漫画賞に応募したこともあります。近著に『日本まんが1巻~3巻』(東海大学出版)など。

 
【関連】
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京都国際マンガミュージアム

 


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