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絵本作家のまついのりこさんが死去 『ころころぽーん』『じゃあじゃあびりびり』など

絵本作家・紙芝居作家のまついのりこ(本名・松井紀子)さんが、2月12日に死去しました。82歳。和歌山県出身。

葬儀・告別式は近親者によって既に営まれています。喪主は壁画家の長女・松井エイコさんと、パントマイミストの次女・松井朝子さん。

しのぶ会を6月2日に武蔵野公会堂(東京都武蔵野市吉祥寺南町1の6の22)で開催する予定です。

 
まついのりこさんは、ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞した『ころころぽーん』のほか、『じゃあじゃあびりびり』『とけいのほん』などを刊行。知識絵本の分野の作品を多数発表しています。

 
また、紙芝居『おおきくおおきくおおきくなあれ』で、教育紙芝居の生みの親・高橋五山氏の業績を記念して創設された高橋五山賞を受賞するなど、紙芝居の創作でも活躍。長年にわたるベトナムの紙芝居創作・普及の支援活動に対し、ベトナム政府より「ベトナム 文化功労賞」を贈られています。

 
夫は数学教育の松井幹夫さん。『さんすう絵本 1・2年生のさんすうたんけん』『小数のかけ算の秘密』などの共著もあります。

 

どんぐりくんの ことばえほん ぼーる ころころ ぽーん (講談社の創作絵本)
たくさんの擬音語、擬態語に出会える絵本
どんぐりくんがおとしたボールを追いかけた先で出会う、いろいろな音を集めました。「ころころ」「ぴゅーん」「ひゅるーん」楽しくみにつく擬態語、擬音語絵本。

・作/まついのりこさんからのメッセージ
「むしゃむしゃ食べる」「ぱくぱく食べる」「もぐもぐ食べる」……。食べるときの音や様子を表すことばが変われば、つぎつぎにちがうイメージがくっきりと浮かんできます。これが、擬音語、擬態語のもっているすばらしい力ではないでしょうか。
子どもは、小さいころからこのような言葉が大好きです。きっと、それが子どもの身体のなかにあるリズムに気持ちよくひびき、感性がいつのまにかイメージを広げていくからなのでしょう。
この絵本は、お子さんがたくさんの擬音語、擬態語にであい、それによってさそいだされる身体の動きやイメージのいろどりを、より豊かにしてほしいと願ってつくりました。絵本のなかに書かれている以外のいいかたも、お子さんと自由に出し合って楽しんでください。

 


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