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湊かなえさん『贖罪』、エドガー賞受賞ならず

アメリカのミステリー作家協会が、アメリカの推理小説界で最も権威があるエドガー賞の受賞作を発表しました。

 
最優秀長篇賞は、アッティカ・ロックさんの『Bluebird, Bluebird』が受賞。最優秀ペーパーバック・オリジナル賞は、アナ・マッツォーラさんの『The Unseeing』に決定しました。

今回、ペーパーバック・オリジナル部門にて、湊かなえさんの『贖罪』が候補作に選ばれていましたが、残念ながら受賞とはなりませんでした。

なお、日本の作品としては過去に、長編部門で桐野夏生さんの『OUT』と東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』が候補になったことがありますが、ともに受賞は逃しています。

 
【ペーパーバック・オリジナル部門 候補作】
・In Farleigh Field by Rhys Bowen
・Ragged Lake by Ron Corbett
・Black Fall by Andrew Mayne
・The Unseeing by Anna Mazzola
Penance by Kanae Minato
・The Rules of Backyard Cricket by Jock Serong

 
なお、最優秀長篇賞を受賞したアッティカ・ロックさんの『Bluebird, Bluebird』は今秋、早川書房より邦訳が刊行されます。

 

贖罪 (双葉文庫)
15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った―あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?特別収録:黒沢清監督インタビュー。

 
【関連】
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