「須賀敦子の本棚全9巻」刊行記念！池澤夏樹さんトークイベントを開催

2018年4月28日 11:40 AM イベント

河出書房新社は、須賀敦子さんの新発見原稿を収録する新しい海外文学コレクション「須賀敦子の本棚全9巻」の刊行を記念し、監修者・池澤夏樹さんを迎えてトークイベントを開催します。

新シリーズ「須賀敦子の本棚全9巻」刊行を記念し、監修者・池澤夏樹さんがトークイベント

1990年、61歳で衝撃のデビューを飾った須賀敦子さんは、それからわずか8年後の1998年、惜しまれつつ亡くなりました。しかし、没後20年を迎えてなお読者は増え続けており、作品への評価も時を経るにつれ高まる一方です。

河出書房新社は、須賀さんの新発見原稿をはじめ、新訳、初訳を収録した珠玉の海外文学コレクション「須賀敦子の本棚全9巻」を6月より刊行。
刊行を記念して、監修者・池澤夏樹さんのトークイベントを開催します。

池澤夏樹さんは、須賀敦子さんの作家デビュー直後から親しく交流を重ね、『須賀敦子全集』（2000年／河出書房新社刊）の編集委員も務めています。

今回のトークでは、須賀さんと出会ったころの思い出などのエピソードも盛りだくさんに、須賀さんが愛した作家・作品やその文学世界を語ります。

池澤夏樹さんトークイベント概要

■日時：5月16日（水）19:00～（開場18:30）

■場所：西武池袋本店　別館8階　池袋コミュニティ・カレッジ　コミカレホール

■出演：池澤夏樹さん

■参加券：1500円（税込）

■チケット販売場所：三省堂書店池袋本店　別館地下1階Aゾーンレジ

※参加券は電話でも予約できます。
受付電話番号：03（6864）8900　(電話受付時間／10：00～22：00)

※詳細は、http://ikebukuro.books-sanseido.co.jp/events/3267 をご覧ください。

新シリーズ「須賀敦子の本棚全9巻」について

須賀敦子さんが選者となって自分の愛する作家・作品を集めたら──夢のような企画を実現した本コレクションは、遺された新発見原稿をはじめとして、須賀さんの思想の核となった作家・詩人・思想家による著作をすべて訳し下ろしで収録。
2018年6月下旬より刊行開始。

【書籍情報】
［第1回配本・第1巻］
書名：神曲　地獄篇（第一歌～第十七歌）
著者名：ダンテ　須賀敦子さん／藤谷道夫さん訳
定価：本体2,900円（税別）
体裁：46変型／468頁
［内容］世界文学の最高傑作を、須賀さんの愛弟子・藤谷さんが亡き師の遺志を継いで完成させた画期的な新訳版。さらに、藤谷さんの詳細な注釈と解説によって、『神曲』のまったく新しい解釈が提示されます。

※詳細は「須賀敦子の本棚・特設サイト」（http://web.kawade.co.jp/bungei/1911/）をご覧ください。

須賀敦子さんプロフィール

須賀敦子（すが・あつこ）さん（1929～1998年）は、兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。1953年よりパリ、ローマに留学、その後ミラノに在住。多くの日本文学をイタリア語に訳して紹介する。

1971年帰国後、慶應義塾大学で文学博士号取得、上智大学比較文化学部教授を務める。1991年、『ミラノ霧の風景』で講談社エッセイ賞、女流文学賞を受賞。

著書に『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』など。訳書に『ウンベルト・サバ詩集』、N・ギンズブルグ『ある家族の会話』『マンゾーニ家の人々』、A・タブッキ『インド夜想曲』、I・カルヴィーノ『なぜ古典を読むのか』など。没後、『須賀敦子全集』（全8巻・別巻1）刊行。