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塩田武士さん著・大泉洋さん写真(モデル)の『騙し絵の牙』が大泉さん主演で映画化

塩田武士さん著・大泉洋さん写真(モデル)の『騙し絵の牙』が大泉さん主演で映画化

塩田武士さん著・大泉洋さん写真(モデル)の『騙し絵の牙』が大泉さん主演で映画化

KADOKAWAより発売中の、塩田武士さん著/大泉洋さん写真(モデル)の小説『騙し絵の牙』(2017年8月31日発売)が実写映画化されます。

 

『罪の声』の塩田武士さんが4年間にわたる取材で書き上げた社会派ミステリー!人を魅了する笑顔の裏に深い陰を持つ主人公を、俳優・大泉洋さんが演じる

『騙し絵の牙』は発案当初から映像化も視野に入れ企画され、俳優・大泉洋さんに関する綿密な分析による“あてがき”(大泉洋さんを主人公にイメージして執筆)で書かれた、2018年本屋大賞ノミネート作の中でも異色の文芸作品です。

発売開始と同時に、多数の映像化のオファーがあったそうですが、ついに大泉洋さん主演による実写映画化が始動。
大泉洋さんが演じるのは、雑誌の廃刊を回避するため奔走する編集長・速水輝也。誰にでも愛される“人たらし”ながら、その笑顔の裏に深い陰を持つ、タイトル通り「騙し絵」のような二面性を持つ男の役どころとなります。

なお、監督、脚本、配給は、続報にて発表されます。

 

主演・大泉洋さん コメント

ついに! 「騙し絵の牙」映画化、現実的に動き始めました!! そもそものきっかけは、「映像化された際に僕が主演できるような小説ない?」と長年尋られ続けた編集者が、「もう私がつくります!」と、塩田さんへ執筆依頼に伺ったことから始まった企画でした。今はただただこの主役の話が、ちゃんと自分にきたことに安堵しております(笑)。

もともと私に当て書きして頂いた作品ですからこの「速水」という役については本来なんの役作りも必要ないはずなんですが、なんせ物語は出版界を舞台にして、自身が手掛ける雑誌の存続をかけて会社と対決していくという、骨太な社会派作品のため、結局えらい難しい役になっております! なんでもっと簡単な作品にしなかったのかと今更後悔しております(笑)。しかし、塩田先生の原作は最高に面白いので、必ずや面白い映画になると確信しております! 原作を読んでいただいた皆様、お待たせ致しました! いよいよ小説の中の大泉が、映画になって、スクリーンに登場します。楽しみにお待ち下さい。

 

著者・塩田武士さん コメント

「大泉洋”主演”小説」――。前代未聞の企画立案から5年。映画化に向け、いよいよ本格的に動き始めました!全く新しい形のエンターテインメントを目指してきたので感無量です。

この間、大泉さんは「蓋を開けてみれば主演が別人」という”騙し絵”を恐れてきました。それは原作者である私も同じで、各方面で「大泉さんだから書けた」と訴えてきた手前、引くに引けない状況でした。

大泉洋=速水輝也(主人公)――ハマり役という言葉が生ぬるく聞こえる、映画史上類を見ないシンクロ率100%の主演俳優! あぁ、早く大スクリーンであの天性の人たらしが見たい!「社会派」と「40代の色気」をまとった大泉洋は無敵です。

 

『騙し絵の牙』 ストーリー

大手出版社で雑誌編集長を務める速水輝也。ウィットに富んだ語り口で人を虜にする魅力的な男だ。ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、速水は組織に翻弄されていく。すると次第に彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて……。圧倒的にリアルな筆致で出版界の<光と闇>を描いた社会派長編。

 

史上初!映像化を見据え、作家が実在の俳優を「完全あてがき」した『騙し絵の牙』プロジェクト、発案から5年を経てついに映画化へ!

■『騙し絵の牙』プロジェクトの背景

一般的な映画やドラマの場合、既にベストセラーとなっている小説やマンガの中から、映画会社やテレビ局などが映像化する作品を選び出し、その本の登場人物に合わせて俳優をキャスティングします。

そのためほとんどの場合、芸能事務所は所属する俳優に適した映像化作品が生まれるのを待ち、出版側は文芸作品の数少ないヒットから、さらに数少ない映像化の声がかかるのを待ちます。

本作は、その従来のスタイルとは異なり、芸能事務所と出版社と作家で、あらかじめ俳優・大泉洋さんを主人公に「あてがき」(※演劇や映画などでよく使われる手法で、その役を演じる俳優を決めておいてから物語を書くこと)した文芸作品を制作。その後の映像化まで見据えた企画にするという、これまでにない新たなるチャレンジ作品としてスタートしました。

 
■プロジェクトの経緯

物語のプロット作りは作家、出版社、芸能事務所、そして主演の大泉洋さん本人も交えスタート。2013年より幾度もプロット改稿を重ね、2016年5月から2016年11月まで雑誌『ダ・ヴィンチ』にて、主人公に扮する大泉洋さんを扉絵に起用して連載(全7回)。2017年8月31日に単行本として刊行されました。

執筆時には、著者の塩田武士さんが大泉洋さんの出演する映像作品や資料、そして本人との直接の会話・取材から大泉洋さんを徹底分析。大泉さんの口調やモノマネなどを忠実に作品に落とし込み、とことん「主人公=大泉洋」にこだわった「完全あてがき」の作品となりました。

 
■7万部を突破!2018本屋大賞ノミネートへ

グリコ・森永事件をテーマに描いた『罪の声』(講談社)で社会派作家として高く評価された塩田武士さんが、今作の舞台に選んだのは、斜陽の一途を辿る「出版界」。

4年にも及ぶ大量取材を重ね、現在の出版界の<光と闇>を圧倒的にリアルな筆致で描き、またエンタメ産業の今後の枠組みをも追求した作品へと仕上げました。

2018年本屋大賞にもノミネートされ(塩田作品としては2年連続のノミネート)、刊行後には「読者の頭の中で大泉洋が勝手に動き出す」などと話題になり、“まったく新しい読書体験”として80媒体以上のメディアで取り上げられました。

 
■主演・大泉洋さんの役柄とタイトル『騙し絵の牙』について

企画開発当初、「大泉洋が繰り出す明るい笑顔が、読後、別の意味を含んだ笑顔に映るようにしたい」という趣旨から、『騙し絵の牙』というタイトルが生まれました。

人は振り子のように、陽の部分が明るいほど、陰の部分である闇も深くなります。その「表の顔と裏の顔」をどう演じるかが、見どころとなります。

 

騙し絵の牙
【2018年本屋大賞ノミネート!】 最後は“大泉洋”に、騙される!

出版界と大泉洋という二つの「ノンフィクション」を題材に書く社会派にして本格ミステリー

『罪の声』を発表し、社会派ミステリーの新たな旗手に名乗り出た、塩田武士。第七回山田風太郎賞を受賞し「本屋大賞2017」第三位に輝くなど、日に日に支持の声が高まるなかで刊行された『騙し絵の牙』は、ノンフィクションを題材としている、という点で『罪の声』と共鳴する。ひとつは、市場規模は右肩下がりで救世主到来を待つ、出版界およびエンタメ産業の現状というノンフィクション。もうひとつは、誰もが知る国民的俳優である、大泉洋の存在というノンフィクションだ。奥付には、次のようなクレジットがある。「モデル 大泉洋」。映像の世界には最初から俳優のイメージを取り入れた役を作ろう、という「当て書き」の文化がある。本書は、主人公に大泉洋を「当て書き」して執筆された、前代未聞の小説だ。
主人公は出版大手の薫風社で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。40代半ばの彼は、同期いわく「天性の人たらし」だ。周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主。部下からの信頼も厚いが、苦手な上司・相沢から廃刊の可能性を突きつけられ、黒字化のための新企画を探る。芸能人の作家デビュー、大物作家の大型連載、映像化、企業タイアップ……。
編集部内の力関係を巡る抗争やきな臭い接待の現場、出版業界に関する深い議論のさなかでも、ひとたび速水が笑顔を繰り出せば硬い空気がふっとやわらぐ。ひょうひょうとした速水の語りを発端とする登場人物たちの掛け合いがいちいち楽しい。相手も面白くさせてしまう魔法の話術は、誰かに似ている。大泉洋だ。「速水=大泉」の公式は、表紙や扉ページの写真以外に、会話の中からも強烈なリアリティが溢れ出している。
しかし、速水のそれは高い確率で「つくり笑い」であることを、文中から察することができる。どこまでが演技で、どこからが素顔なのか? 速水は何故ここまで雑誌と小説とを愛し、自らが編集者であることにこだわるのか。やがて、図地反転のサプライズが発動する。「速水=大泉」に必ず、まんまと騙される。
本書を読み終えて真っ先に想起したのは、塩田のデビュー作『盤上のアルファ』。将棋の棋士と新聞記者をW主人公に据えた同作のテーマは「逆転」だ。出版界の未来に新たな可能性を投じる「企画」として抜群に高品質でありながら、デビュー作から積み上げてきたテーマや作家性が十全に発揮されている。本作を最高傑作と呼ばずして何と呼ぶか。 評者:吉田大助(「野性時代」2017年10月号)

 
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