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『騙し絵の牙』大泉洋さん初主演小説 『罪の声』の塩田武士さん著 最後は“大泉洋”に騙される!

『騙し絵の牙』大泉洋さん初主演小説 『罪の声』の塩田武士さん著 最後は“大泉洋”に騙される!

『騙し絵の牙』大泉洋さん初主演小説 『罪の声』の塩田武士さん著 最後は“大泉洋”に騙される!

KADOKAWAは、「グリコ・森永事件」をモデルにした小説『罪の声』で数々の賞を受賞し、いま最も注目される小説家・塩田武士さんの最新刊『騙し絵の牙』を8月31日に刊行します。

 

俳優・大泉洋さんを綿密に分析し尽くした作家が描く完全「あてがき」による新感覚小説! 大泉洋さんが「小説のなか」で動く!

出版社は数少ない文芸のヒット作に対して映画会社などから映像化の声がかかるのを待ち、芸能事務所は俳優に適した映像化作品が生まれるのを待つ--

そんな一般的な流れに抗い、本作は、出版社と作家に加え、芸能事務所そして俳優までが一体となって、発案当初から映像化をも見据え企画された異色の文芸作品です。

社会派作家・塩田武士さんの4年間にわたる丁寧な取材と俳優・大泉洋さんに関する綿密な分析、さらには大泉洋さん本人からの細部にわたるアドバイスが加わったことで、読者は大泉洋さん個人を自然に主人公に重ねて読み進めることができる作品に仕上がっています。

話し方や会話の間の取り方など著者・塩田武士さんによる、大泉さんの緻密な分析により初めて実現できた完全「あてがき」を通して、読み手は主人公に扮する大泉洋さんが頭のなかで自ずと動き出すという、かつてない感覚を体験できます。

読書を愛するすべての人に贈る、塩田武士さん10作目にあたる渾身の一作です。

 

大泉洋さんが主人公に扮したカバーも解禁!

単行本のカバーを飾るのは実はこれが初という大泉洋さん。グレーのスーツに身を包み、原稿や書類を脇に抱え編集長・速水に扮した大泉さんの影が“騙し絵”を映し出します。

星野源さんほかトップアーティストのCDジャケットなどを手掛けるアートディレクター吉田ユニさんが、装丁を担当。

 

痛いほど圧倒的リアリティ、ウィットに富んだ会話の応酬!

 
【あらすじ】
大手出版社で雑誌編集長を務める速水輝也。誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。ある夜、上司から休刊を匂わされたことをきっかけに、速水は組織に翻弄されていく。すると次第に彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて……。

斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!

 

著者・塩田武士さん コメント

実在の俳優、それも唯一無二の役者をアテガキにして小説を書く—。

芸能事務所の方と編集者と打ち合わせを続け、「完全アテガキの社会派小説」という未知の世界を前に何度もプロットを修正。新時代のメディア・ミックスに備えました。もちろん、大泉さんとも打ち合わせをし、その場で非常に鋭く厳しい読者目線のアドバイスをいただいたことにより、物語はさらに進化しました。それぞれの立場で、真剣に作品について考え続けた結果、私のイメージを遥かに超えた「小説の核」が出来上がったのです。

さらに主人公の速水輝也と大泉洋さんの「完全同期化」を目指し、私は大泉さんの映画やバラエティー番組、舞台を観て、語尾や会話の間、どのような方法で笑いを取っているかを分析しました。作品中に速水が接待でモノマネをするシーンがありますが、それはほぼ全てが大泉さんのレパートリーです。改めて実感しました。こんな振り幅の大きい俳優はいない、と。

取材、執筆に4年。今は「もうできることはない」という清々しさが胸の内にあります。「物語の内容が現実とリンクしていく可能性がある」—そう気づいたとき、読者の皆さまはどんな未来予想図を描かれるでしょうか?

本を愛する全ての人たちへ。さぁ、新しい扉を開いてください。

 

写真(モデル)・大泉洋さんコメント

今回『騙し絵の牙』のカバーを担当させてもらいました。
もともと私をイメージして塩田さんが小説をお書きになられたというちょっと変わった作りの小説です。
そもそも、この『騙し絵の牙』の発案の出発点というのが、雑誌『ダ・ヴィンチ』の表紙に出るとき、おすすめの本を一冊選ばなければならなかったことなんです。私は表紙撮影がある度に、『大泉エッセイ』を担当してくれていた同編集者に、いつも「お薦めの本、ない?」と、聞いていたんです。“映像化されて、私が主演をできるような小説”をと。それを、毎回訊かれるのが、彼女はめんどくさくなったんでしょうね。「じゃあ、もう大泉さんを主人公としてイメージした本をつくります!」と言ったのが始まりなんです。

今回速水というやたらかっこいい雑誌の編集長が出てくるのですが、あくまで塩田さんが私をイメージしたらこうなったというキャラクターです。たいがいダメなお父さんを演じるのが多い私ですが、今回は実に大人なかっこいい男で、この速水に扮してカバーも撮影しました。 中にも私の写真が入っておりまして、私の写真集と言っても過言ではございません!

でも今、何より怖れているのが、この小説が映画化されたとき、速水役が私ではない、ということです。映画館で「特報」を観て、『騙し絵の牙』ってタイトルが出てきてるのに、主演俳優が違っていて「あー! 俺じゃない」って。本書の帯のキャッチに<最後は“大泉洋”に騙される!>ってあるんだけれど、<最後は“大泉洋”が騙される!>って。実はそれが“騙し絵の牙”だったんだと。それだけは避けたいですね。

 

塩田武士さん プロフィール

塩田武士(しおた・たけし)さんは、1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。新聞社在職中の2010年に『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、デビュー。2016年に『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞、「週刊文春」ミステリーベスト10で国内部門第1位となる。2017年本屋大賞では3位に。

他の著作に、『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『崩壊』『盤上に散る』『雪の香り』『氷の仮面』『拳に聞け!』がある。

 

大泉洋さん プロフィール

大泉洋(おおいずみ・よう)さんは、1973年北海道生まれ。俳優・タレント。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー。大学在学時より出演していた『水曜どうでしょう』は全国で伝説的な人気番組となる。主演映画『探偵はBARにいる』で第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を、『駆込み女と駆出し男』では第39回日本アカデミー賞優秀主演男優賞、第58回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。

2013年に発表した著書『大泉エッセイ 僕が綴った16年』は累計42万部を突破。映画、舞台、テレビ、バラエティと多方面にマルチに活躍している。

 

騙し絵の牙
話題作『罪の声』塩田武士の待望の最新刊は、まさかの大泉洋に、騙される!

昭和最大の未解決事件「グリ森」をテーマに描いてから、約1年――。
『罪の声』塩田武士の最新刊は、大泉洋“主演小説”!
塩田武士×大泉洋
新しい<小説の形>がここに! そして最後は“大泉洋”に騙される!

芸能事務所、さらには大泉洋本人との共同企画により、主人公に俳優・大泉洋を「あてがき」して社会派長編小説を執筆。
2013年から構想開始し、プロット改稿を幾度となく重ね、取材・執筆すること約4年。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載を経て、この度単行本化!

出版、映像、音楽……エンタメ業界は、スマホと「時間の奪い合い」になった。既存のエンタメ産業は、「過渡期」真っ只中である。
本作『騙し絵の牙』では、出版界のなかでも「レガシーメディア」と言われるようになった「雑誌」の編集部を物語の舞台に、業界全体を映し出して「エンタメ産業のうねり」を圧倒的リアル筆致で描く。
さらに、そんな窮屈な時代に風穴をあけるような、太陽のような明るさと才知に長けた主人公に、俳優・大泉洋をあてがきして物語を創作。実在の俳優と物語の主人公がリンクする、新しい読書体験に!

 


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