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【訃報】言語・歴史学者・川﨑桃太さんが死去 ルイス・フロイス著『日本史』を翻訳

京都外国語大学名誉教授の川﨑桃太(かわさき・ももた)さんが9月30日、京都市内の自宅で死去しました。104歳。山口県出身。通夜は10月2日午後6時より、告別式は10月3日午前10時30分より、ともに京都府京都市中京区河原町三条上る下丸屋町423、カトリック河原町教会にて。喪主は長男の靖弘さん。

 
川﨑桃太さんは、1915年生まれ。1930年にブラジルに渡り、アンシエッタ大学哲学科を卒業、1955年に帰国し、同年カトリック河原町教会で司祭として奉職。京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科助手を経て、1975年、教授に就任。1992年より京都外国語大学名誉教授。

専門研究分野は、言語学・歴史学。1977年~1980年にかけてルイス・フロイス著『日本史』全12巻(松田毅一さんと共訳/中央公論社)を翻訳・出版。1981年に第29回菊池寛賞と第35回毎日出版文化賞・特別賞を受賞。

100歳の2015年には、フロイス研究について総括した『フロイスとの旅を終えて今想うこと』(三学出版)を出版。他の著書に『フロイスの見た戦国日本』など。

 

完訳フロイス日本史〈1〉将軍義輝の最期および自由都市堺―織田信長篇(1) (中公文庫)
ルイス フロイス (著), 松田 毅一 (翻訳), 川崎 桃太 (翻訳)

世界で日本でしか現代語訳されていない、西洋人による初の「日本史」の完訳本、待望の文庫化。第一巻は、布教草創期の折々に西洋人の新鮮な感性の捉えた見聞、とりわけ京や奈良の町並みや歴史的建造物、自由都市堺の殷賑、また将軍義輝の最期など、信長前史を活写する。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。

フロイスとの旅を終えて今想うこと―日本の戦国時代を生き抜いたポルトガル人宣教師
川崎 桃太 (著)

十六世紀、戦乱に明け暮れするこの国に宣教師たちはやってきた。半世紀後には非情な迫害が勃発する。身の危険に晒されながらも彼らの 多くが踏みとどまり、この地で生涯を終えている。故国にいたならば、平和な暮らしが望めたのに、何がこの人たちを駆り立てたのか……あれから五百年、変貌を遂げた今の日本を考える。

 


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