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【俳人協会四賞】俳人協会賞を伊藤伊那男さん『然々と』が受賞 新人賞は日下野由季さんと堀切克洋さん、評論賞に青木亮人さん

俳人協会は1月26日、優れた句集や評論などに贈られる俳人協会四賞(第58回俳人協会賞および第42回俳人協会新人賞、第33回俳人協会評論賞、第33回俳人協会評論新人賞)の受賞作を発表しました。

 

俳人協会四賞が決定!

俳人協会四賞が次の通り決定しました。

 
■第58回俳人協会賞

伊藤伊那男さん(いとう・いなお)さん
『然々と(しかじかと)』(北辰社)

 
■第42回俳人協会新人賞

日下野由季(ひがの・ゆき)さん
『馥郁(ふくいく)』(ふらんす堂)

堀切克洋(ほりきり・かつひろ)さん
『尺蠖の道(しゃくとりのみち)』(文學の森)

 
■第33回俳人協会評論賞

青木亮人(あおき・まこと)さん
『近代俳句の諸相―正岡子規、高浜虚子、山口誓子など―』(創風社出版)

 
■第33回俳人協会評論新人賞

該当者なし

 
俳人協会賞を受賞した伊藤伊那男さんは、1949年生まれ。長野県出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。野村證券、オリックス、金融会社経営を経て、神田神保町に酒亭「銀漢亭」を開業。1999年、句集『銀漢』で俳人協会新人賞を受賞。2011年、「銀漢」を創刊し主宰。

俳人協会新人賞を受賞した日下野由季さんは、1977年生まれ。東京都出身。國學院大學および早稲田大学第二文学部を卒業。2007年、第一句集『祈りの天』を刊行。2015年、『原初のいのちを宿す言葉 野澤節子その人と作品』で山本健吉評論賞を受賞。

同じく新人賞を受賞した堀切克洋さんは、1983年生まれ。福島県出身。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院修士課程修了。パリ第7大学文学・芸術・映画研究センター、パリ高等師範学校留学などを経て、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)博士課程単位取得退学。伊藤伊那男さんに師事。2016年『見性としての写生 後藤夜半の滝の句をめぐって』で新鋭評論賞大賞、2017年『尺蠖の道』で北斗賞を受賞。

俳人協会評論賞を受賞した青木亮人さんは、1974年生まれ。北海道小樽市出身。同志社大学文学部国文科卒業、同大学院博士前期課程、同大学院博士後期課程修了。2008年に柿衞賞、2015年に俳句評論集『その眼、俳人につき』で俳人協会評論新人賞および愛媛出版文化賞大賞を受賞。

 
なお、各賞の最終候補作は以下の通りです。

【俳人協会賞】
岩田由美さん『雲なつかし』
千田一路さん『歩度』
加古宗也さん『茅花流し』
柘植史子さん『雨の梯子』
依田善朗さん『天蓬』
伊藤伊那男さん『然々と』
前田摂子さん『雨奇』
三村純也さん『一』
永瀬十悟さん『三日月湖』
対中いずみさん『水瓶』

【俳人協会新人賞】
木本隆行さん『鶏冠』
真々田香さん『春の空気』
池田瑠那さん『金輪際』
島野紀子さん『青龍』
花野くゆさん『子の鞄』
中村ひろ子さん『ドロップ缶』
堀切克洋さん『尺蠖の道』
山田牧さん『星屑珈琲店』
牛田修嗣さん『白帆』
日下野由季さん『馥郁』

【俳人協会評論賞】
仲栄司さん『墓碑はるかなり』
大石悦子さん『師資相承』
西池冬扇さん『時空の座拾遺』
髙柳克弘さん『どれがほんと?』
加藤哲也さん『私説加藤楸邨(上)』
宮田硯水さん『漫談で説く〈俳句長屋〉』
村上鞆彦さん『芝不器男の百句』
谷口智行さん『熊野概論・熊野、魂の系譜Ⅱ』
青木亮人さん『近代俳句の諸相』 

 

俳人協会四賞について

俳人協会賞は、俳人協会が1961年に創設した俳句の賞です。過去1年間に刊行された協会会員の句集を対象とします。1977年に、50歳以下の協会会員の第一句集を対象とした俳人協会新人賞が創設されました。

俳人協会評論賞は、1979年に創設された俳句評論賞です。協会会員による評論的著作を対象とします。1993年より新人賞も設けられています。

 

句集 然々と (北辰社銀漢叢書)

 
馥郁
◆第二句集
実りある三十代の句集『馥郁』のどのページをめくっても、透明な句に出会うことができる。
――(栞より・大木あまり)

 
尺蠖の道

 
近代俳句の諸相
子規、虚子、誓子、草田男はいかに「写生」を実践したか。放哉の転落人生、波郷とライカの関係、また戦後の「路地」を生きた女性俳人とは?近代俳句の多彩な魅力を縦横に論じた評論集!

 
【関連】
公益社団法人 俳人協会・俳句文学館

 


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