直木賞受賞・門井慶喜さん『銀河鉄道の父』で宮沢賢治の父・政次郎にスポットを当てた理由
電子書籍ランキングサイト「電子書籍ランキング.com」は2月23日、第158回直木賞を『銀河鉄道の父』で受賞した門井慶喜さんのインタビュー記事を公開しました。
『銀河鉄道の父』 天才の息子を支え続けた父
1月16日に発表された直木賞。今回の受賞者は、過去2回ノミネートされ、3度目の挑戦となった門井慶喜さん。
ノミネートされた『銀河鉄道の父』は、詩人で童話作家の宮沢賢治を父・政次郎からの視点でその関係を描いた作品となっており、今までにはない宮沢賢治が書かれています。
今まで注目されていなかった父・政次郎にスポットを当てた理由、そこから見えてきた家族関係についてや、歴史小説を書いている人間としては意識するという司馬遼太郎について語っています。
<以下、インタビュー記事の一部抜粋です。>
―― 第158回直木三十五賞(以下、直木賞)の受賞おめでとうございます。受賞したと聞いた時、どのようなお気持ちでしたか?
門井さん:ありがとうございます。今回は、受賞決定が早かったので不意打ちでした。というのも、僕は過去二回直木賞候補にノミネ―トされています。その二回とも19時を過ぎてから、その知らせを受けていたのですが、今回は18時50分に受賞決定の電話を頂きました。心の準備ができていない時に受賞を知ったので、不意打ちは不意打ちでしたが、嬉しい不意打ちでした。
―― 心の準備ができていないうちに受賞の電話を頂いたのですね。
門井さん:そうですね。僕も全く準備ができていませんでした。携帯電話をマナ―モ―ドにしていたので、着信にも気づかず、一緒に待機していた編集者に言われて初めて気づいたぐらいです。
※インタビュー記事の続きは、https://goo.gl/YjS4wi をご覧ください。
門井慶喜さん プロフィール
門井慶喜(かどい・よしのぶ)さんは、1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。
2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2015年『東京帝大叡古教授』、翌年『家康、江戸を建てる』が続けて直木賞候補となる。
2016年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。同年咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。
2018年、『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。
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明治29年(1896年)、岩手県花巻に生まれた宮沢賢治は、昭和8年(1933年)に亡くなるまで、主に東京と花巻を行き来しながら多数の詩や童話を創作した。
賢治の生家は祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は学問の道を進み、後には教師や技師として地元に貢献しながら、創作に情熱を注ぎ続けた。
地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、このユニークな息子をいかに育て上げたのか。
父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く、気鋭作家の意欲作。
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